猿倉山中腹の林の中にあるキャンプ場の炊事棟で、白っぽいツバメエダシャクの仲間が梁にとまっていました。蛾は似た種が多く、見分けるのは苦手です(まして、写真からとなると…)。
ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』2021/10/19には、ツバメエダシャクの仲間としてフトスジツバメエダシャク、 シロツバメエダシャク、 ウスキツバメエダシャク、ノムラツバメエダシャク、コガタツバメエダシャク、ヒメツバメエダシャクの6種があげられています。このうち、ノムラツバメエダシャクは亜高山性なので除外できると思います。
上記ウエブサイトの記載と、写真のものとを比べます。
1 フトスジツバメエダシャク 「ウスキツバメエダシャクより大型のことが多い。また、顔の色が違い、本種は白、灰色。前翅は全体にさざ波が強い。すじは灰色っぽい。山地で少ない。」
2 シロツバメエダシャク 「帯が茶色っぽくて、前翅の2本の帯の間にさざ波がなく真っ白。中型。顔面背中側半分橙色、半分白。尾錠突起は長いが、尾状突起というよりは脈M1なので横のこぶが突出傾向。平地~山地でやや普通。触角に櫛歯があるのは仲間の中では本種の♂のみ。」
3 ウスキツバメエダシャク 「フトスジツバメエダシャクに似るが、顔の色で区別でき、本種の顔は橙褐色。大~中型で前翅は黄色っぽく全体にさざ波が強い。すじは茶色っぽい。平地~山地に普通。尾状突起が比較的長く、かなり尖る。」
4 コガタツバメエダシャク 「ウスキツバメエダシャクより一回り小さめ。顔面ほぼ白。前翅は純白に近い。すじは灰色で茶色味がない。平地~山地に多い。」
5 ヒメツバメエダシャク 「小型。顔面ほぼ白。コガタツバメに似るが後翅のスジが「く」の字に強く曲がる。少ない。探すときは食草のサワフタギが目印か。」
写真のツバメエダシャクは、顔面が橙褐色に見えるので、ウスキツバメエダシャクとしました。
《キャンプ場の炊事棟の梁にとまっていたウスキツバメエダシャク 2021/10/15》
《キャンプ場の炊事棟の梁にとまっていたウスキツバメエダシャク 2021/10/15》
《炊事棟の梁にとまっていたウスキツバメエダシャク(顔面が橙褐色) 2021/10/15》
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