(2012年8月上旬の観察記録です。)
これまで撮った写真を何気なく見ていると、特徴的な模様の鳥の羽根なのに、種名が空白のままの写真がありました。同じときに少し離れた場所で写したと思われる鳥の頭骨などの写真もあります。
『改訂新版日本の野鳥羽根図鑑』の絵を最初から最後まで数度眺めて、なんとかカケスの羽根にたどりつきました。黒灰色に同じような水色の斑紋があり雰囲気はよく似ています。でも、注意して比べて見ると、カケスの初列風切羽の斑紋は外弁についているのに、写真のものは内弁に模様があります。
「博物館 羽根」でウェブサイトを検索すると、最初に「鳥の羽根 温かく、かくも美しくまとうもの」という相模原市立博物館の企画展が出ていました。時期をみると、昨年のことだったので、思い切って問いあわせると、ほどなく回答いただきました。
相模原市立博物館生物担当秋山学芸員の回答は、「お問い合わせいただいた羽根ですが、水色と黒のものは、カッコウのなかまです。ただ、大きさがわからないと種までは特定できません。どちらにしてもちょっとこの仲間は難しいので、小さければホトトギスですが、大きめだとちょっとそれ以上はわからないかもしれません。」とのことでした。
いつもなら、物差しになる硬貨などといっしょに写すのですが、この時は羽根しか撮っていません。このあたりは平野部なので、この時期に見かけるカッコウ属の鳥はカッコウだけなので、この羽根は (科学的ではありませんが)カッコウの初列風切羽ではないかと思います(それにしても、羽根の模様にはバラツキがあるようで、上記の図鑑ではカッコウの初列風切羽の内弁の模様は橙赤色と白色で、外弁にも数個の橙赤色の斑紋があると書かれています)。
《カッコウ属の鳥の羽根 2012/08/03》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます