2021年9月中旬の観察記録です。
呉羽山の麓、市民俗民芸村にある休憩所の壁に、黒っぽい2~3cmの蛾がとまっていました。腹端を持ち上げています。灰色地に焦げ茶色の模様もはっきりしていて、「これなら帰宅して調べれば名前はすぐにわかる」とそのときは思いました。
帰宅後、写真をもとに名前調べです。「腹端を持ち上げる蛾」でいろいろ検索すると、
① オオウスベニトガリメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)
② フサヤガ(ヤガ科フサヤガ亜科)
③ ウストビモンナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)
が出てきました。
ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』のメイガ科シマメイガ亜科やヤガ科フサヤガ亜科、シャクガ科ナミシャク亜科の成虫縮小画像一覧を何度か見ましたが、わかりません。
最後の手段、同サイトの「新・蛾像掲示板」で尋ねたところ、Gatorin さんから「Niphonyx属のチャオビヨトウです」とのご返事。ヤガ科のヨトウガ亜科(ヒメヨトウ亜科としているサイトもあります)でした。ヤガ科は大きな科で1300種あまり、成虫の形態も多様、亜科(や類)は25もあるようです。蛾の世界は奥が深く、とても手に負えません。
チャオビヨトウの食餌植物は、アサ科のカナムグラやカラハナソウです。
《休憩所の壁にとまっていたチャオビヨトウ 2021/09/14》
《チャオビヨトウ(腹端を持ち上げている) 2021/09/14》
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