2015/04/18のブログで紹介したキチョウと同じく、ヒオドシチョウも成虫で越冬するため、、春早くから見かけるチョウです。年に1回、初夏の頃に発生するため、翅の傷んでいない新鮮なチョウはその頃しか見ることができません。
ヒオドシチョウの幼虫の食草はエノキやヤナギ類で、この公園でも何年か前に、エノキにたくさんのヒオドシチョウの羽化殻がついていたのを見たことがあります。
ヒオドシは「緋縅」で、「緋」は緋色(日本の伝統色で、やや黄色みのある鮮やかな赤色)、「縅」は、「日本の小札式の甲冑の製造様式で、小札板を革や糸などの緒で上下に結び合わせること」(『ウィキペディア』2015/04/19)だそうです。単純明瞭なキチョウ(黄蝶)の命名とは対照的で、風格の感じられる命名だと思います。
《ヒオドシチョウ 2015/04/16》