寺家公園のアカガシ、アカマツなどの林の中の小さな陽だまりの草地に、ハラビロトンボがいました。撮影しようとすると少し離れたところには移動しますが、その空間からは出て行きませんでした。麓の湿地で発生したのではないかと思います。
ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)の名のとおり腹部の横幅が広いトンボで、未熟な♂は♀と同じような色ですが、♂は成熟すると全体が黒くなり青白い粉をふいて青くなります。
《ハラビロトンボ(未熟♂) 2012/06/14》
《ハラビロトンボ(未熟♂) 2012/06/14》
寺家公園のアカガシ、アカマツなどの林の中の小さな陽だまりの草地に、ハラビロトンボがいました。撮影しようとすると少し離れたところには移動しますが、その空間からは出て行きませんでした。麓の湿地で発生したのではないかと思います。
ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)の名のとおり腹部の横幅が広いトンボで、未熟な♂は♀と同じような色ですが、♂は成熟すると全体が黒くなり青白い粉をふいて青くなります。
《ハラビロトンボ(未熟♂) 2012/06/14》
《ハラビロトンボ(未熟♂) 2012/06/14》
先日、久しぶりに砺波市の頼成の森に行きました。ハナショウブはまだ極早生~早生の品種がちらほら咲いている程度でしたが、見に来ている人もいました。
山道に入ると、甘酸っぱい樹液の匂い。大きなコナラの幹から樹液が滲み出ており、チャイロスズメバチが1頭やってきていました。チャイロスズメバチは、スズメバチのなかではやや小型で、頭胸部が赤褐色のほか体全体が黒褐色をしているので、ほかのスズメバチとの区別は簡単です.
チャイロスズメバチの営巣方法は特殊で、モンスズメバチなどほかのスズメバチの巣に女王が単独で入り込み、相手の女王バチを殺して巣を乗っ取ることで知られています。頼成の森には、本州に生息するスズメバチ属6種(オオスズメバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ)の6種が生息しています。
なお、スズメバチの記述については、『都市のスズメバチ』などを参考にしました。
《チャイロスズメバチ 2012/06/12》
《チャイロスズメバチ 2012/06/12》
ナミテントウは、大きさが1cmに満たないテントウムシの仲間で、成虫で越冬します。成虫も幼虫もアブラムシを食べます。
羽の色や模様は様々で100とおり以上あるようですが、大きく「二紋型」「四紋型」「まだら型」「紅型」の4タイプに分けられています。
私が以前砺波市頼成の森で調べた集団越冬のナミテントウの場合、700頭あまりのうち、およそ3/4が黒地にオレンジ色などの二つの星がある二紋型でした。
《ナミテントウ 2012/06/08》
《交尾するナミテントウ 2012/06/11》
水田のアマガエルの「おたまじゃくし」が大きくなってきました。アマガエルのおたまじゃくしは、〈目が左右に離れている〉〈尾の幅が広い〉〈背面に黒い点がある〉などの特徴があるとされています(ほかのカエルのおたまじゃくしとの比較なので、なれないとなかなか区別できません)。
この頃に水田にはいっているコサギやアオサギ、アマサギなどは、アマガエルのおたまじゃくしを食べているのだと思います。
《アマガエルの「おたまじゃくし」 2012/06/08》
《アマガエルの「おたまじゃくし」 2012/06/08》
《アマガエル 2012/06/08》
池のまわりのふだんはあまり人が立ち入らない植え込みの下に、鳥の羽が3箇所にわたって散乱していました。羽はキジバトのもののようで、1本ずつ抜かれたような様子から、オオタカなどの猛禽類の食痕ではないかと思われます。
《散乱する鳥の羽 2012/06/08》
《散乱する鳥の羽 2012/06/08》
家庭菜園のキュウリやズッキーニの葉に、クロウリハムシが飛んできます。クロウリハムシは、ウリ科の植物などを好んでたべるハムシです。
頭と胸が黄色で上翅と脚は黒く、レッドロビンに飛んでくるルリカミキリにちょっと似ています。
《ズッキーニの葉にとまるクロウリハムシ 2012/06/08》
《クロウリハムシ(下)とルリカミキリ(上) 2012/06/08》
今の時期、営農サポートセンターの池の周りを歩くと、たくさんのカエルがポチャ、ポチャと水音をたてて水に飛び込みますが、なかなか姿を見ることができません。
池のスイレンの花がちょうど見ごろだったので目を向けていると、スイレンの葉の上にツチガエルが乗っていました。
ツチガエルは、5月から9月にかけての繁殖期に「ギュウギュウ」という低音で♂が鳴くようです。『日本のカエルの鳴き声図鑑』(兵庫県立人と自然の博物館)のページを開くと、鳴き声を聞くことができます。
《ツチガエル 2012/06/03》
富山県昆虫同好会のNさんが、スーパーマーケットの駐車場で私の服にとまっていた小さな虫をめざとく見つけ、「ルリカミキリで、それほど多くないカミキリです」と教えてくれました。
帰宅して周辺を探すと、隣家のレッドロビン(バラ科)の生垣にルリカミキリが飛んできていました。ここのルリカミキリが、私の車の中に飛び込んで小旅行していたのだとわかりました。
レッドロビンに飛んできたときは葉表にとまりますが、すぐに裏側にまわります。
《ルリカミキリ 2012/06/04》
《カナメモチの葉裏にとまるルリカミキリ 2012/06/04》
《交尾するルリカミキリ 2012/06/04》
《ルリカミキリの食痕 2012/06/04》
河原のエノキの幹などに着いたイラガの繭を探しているとき、何かの気配を感じました。あるエノキの二股に分かれたところに、大型の甲虫のシルエットが見えました。近寄ってみると、マイマイカブリでしたが、残念ながら食べていたのはカタツムリでなくナメクジでした。
マイマイカブリは大型のオサムシで、主にカタツムリ(「マイマイ」)を食べます。
《マイマイカブリ 2012/06/03》
《マイマイカブリ 2012/06/03》
富山市営農サポートセンターの小さな池の縁のキショウブの葉に、モリアオガエルの卵塊がありました。探してみると、近くにモリアオガエルがいました。ここは平野部の農耕地帯の中に作られた施設なので、自然分布かどうかはよくわかりません。ここ数年、よく訪れていますが、モリアオガエルには気づきませんでした。
《モリアオガエル 2012/06/03》
《モリアオガエルの卵塊 2012/06/03》
庭仕事をしていると、サンショウの木にアゲハがときどきやってきて、木のまわりを飛び回っていました。産卵しているのではないかと、卵を探しましたが見当たりませんでした。
先日、気がつくと、鳥の糞のような小さなのアゲハの若齢幼虫(3齢?)がサンショウの葉に止まっていました。
このあたりでいちばんよく見かけるアゲハの仲間はアゲハですが、そのほかキアゲハやアオスジアゲハ、モンキアゲハもときどき見かけます。
《アゲハの幼虫 2012/06/01》
久しぶりに富山市営農サポートセンターに行きました。小さな池にはキショウブやスイレンの花が咲き、カルガモの番が浮かんでいました。
水辺のガマやショウブなどの葉や茎に、トンボの羽化殻がありました。クロスジギンヤンマの羽化殻で、♂1個、♀3個、計4個でした。クロスジギンヤンマ♂1頭も水面を飛んでいましたが、写真には撮れませんでした。
クロスジギンヤンマの幼虫はギンヤンマの幼虫と非常に似ていますが、下唇鰓側片の先端に丸みがある(ギンヤンマは、ほぼ直角に曲がる)ことで区別ができるとされています。
《クロスジギンヤンマ(羽化殻) 2012/05/31》
《クロスジギンヤンマ(羽化殻) 2012/05/31》