好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 ヤンソンス/オスロフィル

2015-05-05 23:16:47 | チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」

指揮…ヤンソンス
演奏…オスロフィル
好み度…4(5点満点)

このヤンソンスとオスロフルとのチャイコシリーズ、4番5番では、美しいが迫力不足がこれらの曲には合わないような気がしてピンとこなかったが、
悲愴では高音の美しい録音と美しい音作りがそれなりにはまって1つのタイプとして心地よい演奏になっていると思う。
第1楽章は楽章を通して美しく、展開部も美しく丁寧な音作りのまま迫力も備えているし、
第2楽章のワルツの美しさは、踊り出すようなヴァイオリンの表現など印象的で他に秀でたものとなっている。
第3楽章も前半は小気味よい楽しさと後半は推進力あふれるフレーズの処理と展開でよい仕上がりだし、
終楽章もなかなかに美しい。
全編通して悲壮感はほとんど感じず情感に秀でた印象はないが、美しさと適度な音響的迫力を備えた6番を聴きたいときにはよい盤だと思う。
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ブラームス 交響曲第1番 ボールト/ロンドンフィル

2015-05-05 23:09:32 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス
交響曲第1番

指揮…ボールト 
演奏…ロンドンフィル
好み度…3.5(5点満点)

良質な十分な分厚さと、縦を揃えてバランスのとれたアンサンブル、低音もホルンもしっかり響いてシンフォニーとして非の打ち所のない、というか、大変デキのよい演奏。
と同時に、情感あるいは特有の雰囲気が感じられない(フィナーレもしっかり音量はあるが決して劇的ではない)という側面も感じるが、解説にボールトのことを「いわゆる感傷を極端にきらった指揮者」とあって頷ける気がする。ついでに解説からの文を書くと「正攻法で奇をてらわず、ブラームスのスコアを忠実に音へ翻訳し」「古武士のような風格をたたえながら、いつくしむような優しさが伝わってくる」とあり、まぁ、そういうことかな、とも思う。
一般的には大変評価の高い盤のようであり、私も特に異を唱える気はありません。
ただ、先に書いたように、情感あるいは特有の雰囲気だったり、特に感銘を受けるものも感じなかったので、好み度としてはちょっと低め、です。
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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 アシュケナージ/メータ/ウィーンフィル

2015-05-05 23:02:42 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

ピアノ…アシュケナージ
指揮…メータ
演奏…ウィーンフィル
好み度…5(5点満点)

ピアノもオケも活力に満ちかつ華麗。
アシュケナージのピアノは、強奏部は濁らず結構スケール感を感じさせつつ華麗であり、弱音部等で随所に聴かれるアシュケナージならではの音の美しさはまたこの盤ならではであり、華麗な宮殿の若き皇帝、をイメージさせる。
メータの振るウィーンフィルも張りと活力がありウィーンフィルならではの古風な美音もよく引き出されていて、躍動感のある、これまた華麗な、サポートというよりはピアノとの両主演といった感がある。
第2楽章も大変美しく聴く人に何かを感じさせる雰囲気がある。
他にない華麗さと気品を感じさせる名盤だと思う。
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