好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 クーベリック/バイエルン放送響

2015-05-23 23:03:23 | ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン
交響曲第6番「田園」

指揮…クーベリック
演奏…バイエルン放送響
好み度…5(5点満点)

何と瑞々しく、透明感があって、明るく虚飾のない活力に満ちた響きであろうか。
明るく伸びやかで透明感のあるこのオケの音色と瑞々しく様々な音を重ねられるクーベリックの音づくりがピッタリはまっている。
正直眠くなってしまうことの多かった第2楽章も瑞々しく伸びやかで新鮮な音にあふれているし(小川の情景だからといってひっそりやらずにこれくらい伸びやかにいろんな音が出入りすると結構聴き応えのある楽章であることに気がついた)、嵐も十分に激しく、終楽章は喜びがあふれ出るかのような、瑞々しく清らかで活力に満ち溢れた弦の響きであり、最後の高揚部も力があって美しい。
田園ではあるが終わったときには即「ブラボー」と叫びたくなるような、純粋で輝くような、田園の名盤である。
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ブラームス 交響曲第4番 アバド/ベルリンフィル

2015-05-23 22:57:07 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…アバド
演奏…ベルリンフィル
好み度…4.5(5点満点)

何とも分厚いブラ4。
出だしは潤いのある弦の響きと謳い方でなかなか情緒的。
その後も重厚に、輝きと少しの哀愁とを湛えて重なり合う弦は厚く美しい。
第2楽章での弦の厚い美しさは一種迫力を感じるほどでもある 
全編の印象として金管はどちらかといえばやや控えめ、木管は優しく深みを添え、迫力あるほどに重厚でかつ暗くならない弦楽器中心の厚く豊かなアンサンブルが印象的な、いかにもこのコンビらしい演奏。
ほのかに叙情的でもあり、厚く美しい演奏だと思う。
この曲はクライバー盤等が有名なようだが、これは立派な名盤だと思う。 
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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 アシュケナージ/プレヴィン/ロンドン響

2015-05-23 22:53:16 | ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第3番

ピアノ…アシュケナージ
指揮…プレヴィン
演奏…ロンドン響
好み度…3.5(5点満点)

音色や歌のはっきりした良版ではあると思うが、良くも悪くもCDの帯にある「映画音楽そのもの」との表現にまさに納得の演奏と思う。
全体の印象も明るめであり、音色は厚く明瞭でたっぷり歌い、鳴らしどころはしっかり鳴らしてきかせどころもわかりやすくとっつきやすいが、どこか深みに欠ける印象とでもいおうか。
音質がやや固めのせいもあるかもしれない。
アシュケナージにしかない叙情性も希薄な印象である。
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