チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」
指揮…リットン
演奏…ボーンマス響
好み度…4.5(5点満点)
丁寧に、美しく仕上げられた悲愴。
低弦をきれいにしっかり効かせながら、アンサンブルも旋律の謳い方も丁寧で美しく、
かつ、第一楽章の展開部などでは十分な厚みと迫力もあわせ持っている。
録音も上々。
第一楽章の第2主題などもゆっくり丁寧に謳われ実に美しいし、終楽章もゆっくり丁寧に自然と情感があふれるかのような、悲壮感というよりは慈愛を感じるような、ちょっとなかなか聴かれない美しさである。
第3楽章は結構盛大に鳴らす部分とあえて音量を絞っているとも思われる部分とがあったりして、がむしゃらな推進力の行進曲を期待する向きにはもの足りなさを感じるかもしれない。
ただ、この演奏では、第3楽章のそういった点よりも両端楽章の美しさのほうがはるかに印象的である。
完成度も高く、激しく迫り来る絶望や慟哭ではない、慈しみにも似た情感にじむような美しさが印象的な、私にとっては名盤です。
交響曲第6番「悲愴」
指揮…リットン
演奏…ボーンマス響
好み度…4.5(5点満点)
丁寧に、美しく仕上げられた悲愴。
低弦をきれいにしっかり効かせながら、アンサンブルも旋律の謳い方も丁寧で美しく、
かつ、第一楽章の展開部などでは十分な厚みと迫力もあわせ持っている。
録音も上々。
第一楽章の第2主題などもゆっくり丁寧に謳われ実に美しいし、終楽章もゆっくり丁寧に自然と情感があふれるかのような、悲壮感というよりは慈愛を感じるような、ちょっとなかなか聴かれない美しさである。
第3楽章は結構盛大に鳴らす部分とあえて音量を絞っているとも思われる部分とがあったりして、がむしゃらな推進力の行進曲を期待する向きにはもの足りなさを感じるかもしれない。
ただ、この演奏では、第3楽章のそういった点よりも両端楽章の美しさのほうがはるかに印象的である。
完成度も高く、激しく迫り来る絶望や慟哭ではない、慈しみにも似た情感にじむような美しさが印象的な、私にとっては名盤です。