好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 マルケヴィチ/パリ・ラムルー管

2015-05-15 23:06:12 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン
交響曲第5番「運命」

指揮…マルケヴィチ
演奏…パリ・ラムルー管 
好み度…4.5(5点満点)

これ、結構な名盤だと思うんですよね。
冒頭から力強い響きが鳴り渡るし、その後もメリハリつけて暴れんばかりに各楽器が鳴り渡る。
第2楽章は颯爽感を感じる味付けが珍しいけど、なるほどこんな第2楽章もありかな、と感じさせるし、
終楽章の明るい爆発力は、トランペットのちょっと珍しいけど効果的な使い方も印象的でこの盤特有のもので圧倒されんばかりのもの。
古風ではないが燃焼度の大変高い、熱く颯爽とした他の盤では聴くことのできない演奏だと思う。
惜しむらくは録音、ちょっと残響に空洞間があるのと、終楽章で音割れが感じられるのが残念ではある。
ただ、それも忘れてしまうくらいの息をつかせぬ圧倒感に満ちた颯爽とした、やっぱり名盤だと思う。

2016.12.17 追記
久しぶりに聴いたけど、激しいというには華やかでもあり、華やかというにはあまりにも力強い、流れるように弾かれる弦の圧倒的な爽快感や第2楽章なのに堂々と明るく力強い響き、終楽章の活き活きとした特有のトランペットも印象的な爽快な圧倒感、などなど、これほど爽快な燃焼感に満ちた演奏もなかろう、と思わせる、やっぱり他にはない名盤だなぁ、と思う。
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サン=サーンス 交響曲第3番 小林/チェコフィル

2015-05-15 22:57:09 | サン=サーンス
サン=サーンス
交響曲第3番

指揮…小林
演奏…チェコフィル
オルガン…バールタ
好み度…4(5点満点)

全体に美しい録音(特に弦楽器が美しい)とまさに教会を思わせる残響美しい響きで、神聖な雰囲気をまといつつも堂々とした演奏と思う。
少し妖しい雰囲気を醸す出だしとかいいし、第1楽章2部なんてちょっとうっとりするほどに美しい。
第2楽章1部もそれなりに艶とハリがあって悪くない。第1楽章だけなら個人的にはマルティノン盤の上をゆくかもしれない。
2部のオルガンも荘厳でいいのだが、惜しむらくは2部がオルガンと管楽器中心の音で弦楽器が引っこんでしまったこと。
少しのことのようで、でも結構演奏全体の印象に結構与える影響あって、個人的には残念である。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ロストロポーヴィチ/ロンドンフィル

2015-05-15 22:49:23 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」

指揮…ロストロポーヴィチ
演奏…ロンドンフィル
好み度…3.5(5点満点)

ゆっくりとしたテンポで、ジャケットの帯にもあったが確かに重量級である。
ただ、チェリのゆっくりとちがって、それで何かを生み出しているかといえばそういう気もせず、
深みや叙情性を湛えたかといえばそうでもなく、
同じコンビのチャイ5で魅せた艶も完成度も感じられない。
軽い新世界も好きではないが、こう重い新世界もまたどうか、というのが正直な印象。
レコード芸術誌推薦とのことなので聴く人がちがえばまた印象もちがうのかもしれないが。

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