生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術修行2010年6月12日(土)

2010年06月13日 13時03分29秒 | 美術/絵画
2010年6月13日-1
美術修行2010年6月12日(土)

 森 倫章 展/ギャラリー勇斎/奈良。
http://www.g-yusai.jp/exhibition/list/38.html
 行動美術協会会員の作家。ロスコとステラを組み合わせるという試みは面白い。

 現代中国の美術/奈良県立美術館/割引で600円。
 写実的作品がほとんど。中国画とは、膠を接着剤として使う日本画に相当。
 漆画というのがあった。中国では一つのジャンルとなっているとのことだ。重量感がある。画面に小さな貝殻を張って罅割れたような面を作っている技法では、面白い効果になる。
 モニターで見せるアニメ作品4つ。音声としては、台詞は無く、音楽のみ。水墨画的なのは、ほのぼのと。

 2010 京展/京都市美術館/900円。
 日本画部門は、抽象作品は無し。田村あさこ「dawn」が少し面白い。原誠二「時の入江」は深みがあり、技法的にも面白い。
 洋画部門は、多くは写実的具象。抽象作品少しあり。小瀧幸彦「accumulation」が良かった。勝井真知子のは、クレーを思わせる。
 一番迫力があるのは、具象に入るが、石田克「シヴァ(神)から、ドゥルガー(神)へ…走る女」。三枚組の265x250cm。全体構成よく、細部的にも、あちこちの小さな人型模様の配置がうまい。真ん中の部分作品の色はもっとどぎつい(たとえばだいだいでなく真っ赤)ほうが、もっと迫力的になったかも。右の部分作品は上方に、左の部分作品は下方に配置されているが、逆のほうがよかったかもしれない。しかしそうすると、たとえば左右逆にして、図柄も変えなければならないだろう。他の京展出品作品のほとんど全部が、迫力度は無いに等しく、ありきたり。賞をもらっているものより、もらっていないもののほうが、良いと思うのがあった。
 版画部門では、モリナヲ「異空間K1」が良かった。上太線の黒い面に白の斑紋を、下太線の白い面に黒い斑紋をうまくあしらうと、もっと面白くなるのかも。