生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

宇宙システムの物質的構成/light matter

2010年06月23日 18時12分38秒 | 生命生物生活哲学
2010年6月23日-2
宇宙システムの物質的構成/light matter

 宇宙をシステム分析した場合、その物質的構成はどうなるだろうか?
 物質的構成は、物質をなんらかの分類をして、その割合または数を示すことになる。

 立花隆氏が、『週間読書人』2010年1月8日号(第2820号)で、基本的なことを指摘している。

  「科学の世界で、次々と、これまでわかっていたと思われていたことが、全然わかっていなかった、ということがわかってきています。その一つの例が、宇宙の暗黒問題です。2003年のWMAP(ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)という宇宙探査機の観測結果は、世紀の大発見と言われました。我々がよく知っている普通の物質は、宇宙全体のたった4%しかなく、23%は暗黒物質、73%は暗黒エネルギーと呼ばれるものだったのです。暗黒物質も暗黒エネルギーもまだよくわかっていません。」(週間読書人 (2820): 2頁)。

 バリオンの組成割合は、4.4±0.4%(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%AB%96%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF)で、暗黒物質と暗黒エネルギーの割合は、95~96%と、圧倒的な割合の物質について、よくわかっていないわけである。
 システム分析して、システム的説明をしようとしても、この暗黒物質と暗黒エネルギー(光明物質と光明エネルギーに呼び代えるほうが、ええんとちゃう? 実在感は相対的だし。)が或る程度わからないことには、果たして実在論的説明になっているかどうか、こころもとない。
 灯台下暗し、だとすれば、われわれの身体自身が、暗黒物質または暗黒エネルギーで構成されているかもしれない。そして、これまでその存在や性質が、いわゆる科学者によって否定されてきて、かつ、これに関係しそうなことは何だろうか?

diagramの意味と訳語/システム線図

2010年06月23日 16時06分41秒 | 生命生物生活哲学
2010年6月23日-1
diagramの意味と訳語/システム線図

 diagramを、何と訳せばよいだろうか。線図または略図だろう。

 diagramとは、『小学館ランダムハウス英和大辞典<パーソナル版>』(1979.1)によれば、名詞としては、
  1. 図、図式:幾何の定理や数学の論証などを図示・説明する線図。
  2. (物の部分や作用などを図示する)図、設計図、略図。
  3. 図表、グラフ、予定表、ダイヤ(chart, plan, scheme)。

 また、動詞としては、
  図解する、図示する、図形で表わす;(物の)図面を作成する、図表を作る、作図する。diagram a rule 法則を図示する。

であり、
  dia + gram =
  = that which is marked out by lines。
  diaは、「"passing through" "throughly" "completely" "going apart" "opposed in moment"の意を含む複合語をつくるのに用いる」(697頁)

  -gramは、「ギリシア語からの借用語にみられる"written"の意を表わす造形要素」(1098頁)。
  -graphは、「"drawn" "written"の意を表わすギリシア語から借用の造形要素」(1101頁)。

 The Oxford Paperback Dictionary (1979)によれば、diagramは、
  「a drawing that shows the parts of something or how it works」(p.170)。

 drawingは、同辞書によれば、
  「a picture etc. drawn but not coloured」(p.189)。

 同辞書によれば、drawの9番目の意味は、
  「to produce or diagram by making marks on a surface」(p.189)。

 『小学館ランダムハウス英和大辞典<パーソナル版>』(764頁)によれば、drawingの2番目の意味は、「線画、線描」である。
 大辞泉によれば、ドローイングは2番目の意味として、「単色の線で簡単な図をかくこと。デッサン」とある。
 「せんが 線画 〔絵〕a line drawing」と、『プログレッシブ和英中辞典』にある。

 「a drawing that shows the parts of something or how it works」は、「或る物の諸部分、または、いかに或る物が働くかを示す、線図〔線画〕」である。
 「(物の部分や作用などを図示する)図、設計図、略図」は、同様の意味内容である。或るシステムの書部分または諸構成要素を示すと同時に、その働きまたは作用を示す、線図である。
 言い換えれば、システムの物質的構成と(特に作用という関係の)構造を示す単色の線図ということである。
 単色に限定した図でなくともよいが、色は節約することにしよう。

 システム同定のための、つまりシステムの種類を分類して明示するための線図diagramを、システム線図 system diagramと呼ぼう。図pictureであれば、システム画 system pictureとなるが、システム的絵画systemic pictureとかシステム的線描systemic drawingとの区別が混乱しかねない。そこで、
  システム線図 system diagram
とする(不都合になれば、変える)。下記のウィキペディアからは、質的な抽象をしたものを表示するといった意が伺われる。diagramを略図として、システム略図とするか。

 システム線図は、システムを図示するものである。システム =〈構成、構造、環境、機構mechanism〉である。
 すなわち、物質的構成要素(=下位システム)を、たとえば箱で示し、それらの間を矢印などで連結して、それらの間の諸関係(産出順序や制御関係)を示し、研究している対象(たとえば或る作用)の環境条件を図示し、それらの総合的結果としてどのような物体が作られるかといった機構を明示するための線図である(より便利ならば、線図である要件の単色図でなくてもよいし、線だけでなく、点で覆ってもよいし、色で示してもよい)。拡張すれば、システム図 system pictureとなる。

=====
 ウィキペディアによれば、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0
  「ダイアグラム(diagram、別名:線図)とは、情報を2次元幾何学モデルで視覚化した象徴的表現である。
  ……
 「ダイアグラム」という言葉には通常2つの意味がある[1]。
 (広義)視覚情報の表現手段を表す集合名詞。「イラストレーション」のような代表用語として用いられ、グラフやテーブルを含む種類全体を表す。
 (狭義)定性的なデータを表現する特定の視覚表示の種類。線、矢印、その他の視覚的リンクでつながった図形によって表現される。
 科学分野では、両方の意味で使われる。例えばマイケル・アンダーソン(Michael Anderson)は、「ダイアグラムとは、絵画であり、さらに言えば抽象絵画であり、また情報の表現でもある。地図、線グラフ、棒グラフ、工学分野の青図、そして建築家の見取図 - これらはすべてダイアグラムである。写真やビデオはダイアグラムではない。」と語っている[2]。他方、リチャード・K・ロウ(Richard K. Lowe)は、ダイアグラムを「それが表現する主題の抽象的なグラフ描画」と定義する。そこにはフローチャート、アイディア図、PERTのような視覚表現だけが含まれる[3]。

 「ダイアグラム」という言葉は、「チャートとダイアグラム」(charts and diagrams)というように、しばしば「チャート」(chart)という言葉と一緒に使われる。ダイアグラムは量的な概念よりも質的な概念を表すために使われるが、チャートは量的・質的両方の情報を包含する。」