2010年8月26日-8
地球温暖化脅威論と柏崎刈羽原子力発電所
2010年8月26日、京阪三条近くの古本屋にて、4冊を購入。
『IPCC地球温暖化第二次レポート』の、環境庁地球環境部長の浜中弘徳氏による「はじめに」には、
「今回の第二次評価報告書においては、……1990年以降に得られた地球温暖化問題に関する新たな知見が集大成されている。特に注目すべき点は、
(1) 人間活動に影響による地球温暖化が既に起こりつつあることが確認されたこと、
(2) 大気中の温室効果ガス濃度を安定化し、地球温暖化の進行を止めるためには温室効果ガスの排出量を将来的に1990年の排出量を下回るまで削減する必要があること、
(3) 省エネルギーなどの経済的な利得を得ながら、かなりの温室効果ガス排出削減が可能となる技術があること、
である。
これらの科学的情報は現時点で人類が入手しうる最も確からしい知見であり……」
とある。2010年の時点において、わたしの判断では、
(1) は、確認されたとは言えない。むしろ、反確証されにくい言明に言い換えてきたのではないか。それはもちろん、地球温暖化が起こりつつあることが確認された、ということにはならない。
肝要なのは、予測モデルの信頼性であり、そのためには、理論かにの予測を行ない、(地球は一つしかないことはもっともではあるが)実験や(経験的)テストを様々に行なってそれらの間での合致または不合致を見るしかない。
(2) は、石油消費を削減することは望ましく、そのおおよその指標として二酸化炭素排出量を採用するのは良いとしても、それは地球温暖化の進行を止めることが必要であるからではない。日本にとっては、少なくとも相対的には(つまり多くの他国よりも)温暖化による利得は大きいのではないか? 言うまでもなくこれは、別側面の問題が絡む。
(3) は、技術があっても、実行困難であることは、確かである。また、現時点では、逆に排出量は増加している。国際的にも、(他の諸要素が絡んで)実現困難である。(核分裂型の)原子力発電の運転は危険であり、また、放射性廃棄物の生産をすることは、今そこにある危機である。
2007年7月16日に起きた新潟県中越沖地震によって、柏崎刈羽原子力発電所のすべての原子炉が緊急停止した。ウィキペディアから抜き書きして、配列変更すると、
1985年9月 1号機営業運転開始。
1990年9月 2号機営業運転開始。
1993年8月 3号機営業運転開始。
1994年8月 4号機営業運転開始。
1990年4月 5号機営業運転開始。
1996年11月 6号機営業運転開始。
1997年7月 7号機営業運転開始。
2003年4月 福島第一原発他での不祥事発覚により東京電力の原子力発電所全17基停止。
2003年5月 6号機運転再開。
2007年7月 運転中の2、3、4、7号機が、自動緊急停止。
2009年12月、7号機が地震から2年5カ月ぶりに営業運転を再開。
2010年1月、6号機が地震後2年半ぶりに営業運転を運転再開。
で、現在止まったままなのは、2、3、4号機なのか?
210.250.7.21/company/corp-com/annai/shiryou/report/.../ts100202-j.pdf
の「柏崎刈羽原子力発電所の現状について」によれば、
「1、5号機は耐震強化工事を終了しております。また、1号機では平成21年12月18日に、5号機では平成22年1月24日に、それぞれ燃料の原子炉への装荷を終え、系統単位の健全性を確認する試験(系統機能試験)を実施しております。2~4号機については、点検・復旧作業、耐震強化工事を着実に進めております。」
とある。地震発生からすでに3年。
[G]
グラハム,ジョン・D. &・ジョナサン・B.(菅原努監訳 1998.11
)リスク対リスク:環境と健康のリスクを減らすために.ix+272+v pp.昭和堂.[ISBN 9784812298336] [y2,500+] [b20100722= y200*]
[H]
原司郎・酒井泰弘(編著).1997.11.生活経済学入門. xiii+204pp.東洋経済新報社.[ISBN 9784492312447] [y1,900+] [b20100722= y200*]
[I]
IPCC[気候変動に関する政府間パネル](編).(環境庁地球環境部監修、北野康・天野明弘・西岡秀三監訳 1996.7).IPCC地球温暖化第二次レポート.〔図版〕2+iv+128pp.中央法規出版.[ISBN10 4805814829] [y1,800+] [b20100722= y200*]
[K]
関西倫理学会(編).2008.4.倫理学研究 第38号:シンポジウム総題「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」.168pp.晃洋書房.[ISBN 9784771019522] [y1,890] [b20100722= y105*]
地球温暖化脅威論と柏崎刈羽原子力発電所
2010年8月26日、京阪三条近くの古本屋にて、4冊を購入。
『IPCC地球温暖化第二次レポート』の、環境庁地球環境部長の浜中弘徳氏による「はじめに」には、
「今回の第二次評価報告書においては、……1990年以降に得られた地球温暖化問題に関する新たな知見が集大成されている。特に注目すべき点は、
(1) 人間活動に影響による地球温暖化が既に起こりつつあることが確認されたこと、
(2) 大気中の温室効果ガス濃度を安定化し、地球温暖化の進行を止めるためには温室効果ガスの排出量を将来的に1990年の排出量を下回るまで削減する必要があること、
(3) 省エネルギーなどの経済的な利得を得ながら、かなりの温室効果ガス排出削減が可能となる技術があること、
である。
これらの科学的情報は現時点で人類が入手しうる最も確からしい知見であり……」
とある。2010年の時点において、わたしの判断では、
(1) は、確認されたとは言えない。むしろ、反確証されにくい言明に言い換えてきたのではないか。それはもちろん、地球温暖化が起こりつつあることが確認された、ということにはならない。
肝要なのは、予測モデルの信頼性であり、そのためには、理論かにの予測を行ない、(地球は一つしかないことはもっともではあるが)実験や(経験的)テストを様々に行なってそれらの間での合致または不合致を見るしかない。
(2) は、石油消費を削減することは望ましく、そのおおよその指標として二酸化炭素排出量を採用するのは良いとしても、それは地球温暖化の進行を止めることが必要であるからではない。日本にとっては、少なくとも相対的には(つまり多くの他国よりも)温暖化による利得は大きいのではないか? 言うまでもなくこれは、別側面の問題が絡む。
(3) は、技術があっても、実行困難であることは、確かである。また、現時点では、逆に排出量は増加している。国際的にも、(他の諸要素が絡んで)実現困難である。(核分裂型の)原子力発電の運転は危険であり、また、放射性廃棄物の生産をすることは、今そこにある危機である。
2007年7月16日に起きた新潟県中越沖地震によって、柏崎刈羽原子力発電所のすべての原子炉が緊急停止した。ウィキペディアから抜き書きして、配列変更すると、
1985年9月 1号機営業運転開始。
1990年9月 2号機営業運転開始。
1993年8月 3号機営業運転開始。
1994年8月 4号機営業運転開始。
1990年4月 5号機営業運転開始。
1996年11月 6号機営業運転開始。
1997年7月 7号機営業運転開始。
2003年4月 福島第一原発他での不祥事発覚により東京電力の原子力発電所全17基停止。
2003年5月 6号機運転再開。
2007年7月 運転中の2、3、4、7号機が、自動緊急停止。
2009年12月、7号機が地震から2年5カ月ぶりに営業運転を再開。
2010年1月、6号機が地震後2年半ぶりに営業運転を運転再開。
で、現在止まったままなのは、2、3、4号機なのか?
210.250.7.21/company/corp-com/annai/shiryou/report/.../ts100202-j.pdf
の「柏崎刈羽原子力発電所の現状について」によれば、
「1、5号機は耐震強化工事を終了しております。また、1号機では平成21年12月18日に、5号機では平成22年1月24日に、それぞれ燃料の原子炉への装荷を終え、系統単位の健全性を確認する試験(系統機能試験)を実施しております。2~4号機については、点検・復旧作業、耐震強化工事を着実に進めております。」
とある。地震発生からすでに3年。
[G]
グラハム,ジョン・D. &・ジョナサン・B.(菅原努監訳 1998.11
)リスク対リスク:環境と健康のリスクを減らすために.ix+272+v pp.昭和堂.[ISBN 9784812298336] [y2,500+] [b20100722= y200*]
[H]
原司郎・酒井泰弘(編著).1997.11.生活経済学入門. xiii+204pp.東洋経済新報社.[ISBN 9784492312447] [y1,900+] [b20100722= y200*]
[I]
IPCC[気候変動に関する政府間パネル](編).(環境庁地球環境部監修、北野康・天野明弘・西岡秀三監訳 1996.7).IPCC地球温暖化第二次レポート.〔図版〕2+iv+128pp.中央法規出版.[ISBN10 4805814829] [y1,800+] [b20100722= y200*]
[K]
関西倫理学会(編).2008.4.倫理学研究 第38号:シンポジウム総題「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」.168pp.晃洋書房.[ISBN 9784771019522] [y1,890] [b20100722= y105*]