大型連休が終了した5月上旬の平日、休日出勤の振替休暇を取得しての訪問です。12時頃に店頭に到着すると外待ちはおろかカウンターにも空席が、という状況。直ぐに入店し空いている席へ着席しました。するとマスク姿の助手さんから「こんにちは。」と大きな声でご挨拶が。最初、誰だか分らなかったのですがよく見ると新小金井街道店でお世話になった髭の助手さん。私もマスクをしていたのですが、分かって下さったよう。嬉しいような、マスクは変装にならないと分かってがっかりしたというか複雑な気分に。カウンターに食券を置くと「小で良いんですか?」とも。
小ラーメン、野菜大蒜脂。
黄色っぽく、角を感じ取れる幅広形状で縮れ具合の弱い、全体的には細いものに見えました。
表面はツルっとして、パッツンとした食感とモチモチさを兼ね備えた上に、小麦の風味が適度に香る麺は本当に美味しいです。
ややしんなり気味のもやし率高めの野菜は、増量をお願いしたせいもあって多め。そのままだと無味なのでスープに浸して。
豚は2つ。
みっちりと詰まった赤身は咀嚼していくと歯の間に繊維が少し残るも、繊維方向に裂ける肉質。脂身も少ないながらもトロっとして甘かったです。
ほぼ赤身ながら甘辛ダレがたっぷりと染みて、パラっと崩れていく豚。
コク豊かな甘さの後に塩味が捲るように追い抜いていく、舌に纏わりつくほどのオイリーさも持ちつつ、醤油の存在が勝った後味スッキリ気味の乳化スープ。前回感じた酸味に代表される雑味は全くありませんでした。
量は少しで風味も抑え目の大蒜。
固形脂はほとんど味のついていないプルンっとしたもの。
10分程で完食。この状況でも営業しているから、というのが最大の訪問動機であるのは事実ですが、今後は遠方の為訪問機会がなかなか得られそうにないと推測されるのが、非常に残念に思う一杯でした。
この時隣席では、60歳前後と推測される、清潔感とは程遠い禿げ頭の冴えない男性が、私と同じように写真撮影をされていました。後で気が付いたのですが、ネットで何かと物議をかもす有名なブロガーの方だったよう。しきりにこちらに目線を向けて様子を窺っていたので、どうしてだろうと疑問に思ってたのですが、今思うと、何もかもが自分と瓜二つの人物を見つけたと思ったからなのでしょう。