京成立石からJR金町まで1時間10分歩いたこともあって、それ程酔いが回っている自覚がなかったのですが、またも反対方向の電車に乗り込む等して無駄に時間を消費し、18時30分頃お店に到着しました。
少し喉が渇いていたのでゴクゴク飲めそうなチューハイ430円から。濃いめに作られているので飲み応えも十分に。
新さんまさし600円。
今シーズン初のさんま。焼きとも迷いましたが。
醤油に浸けると染み出す程に脂が乗っています。
皮に近い部分はプリっと。
身はしっとりとしてややねっとり、ふんだんに甘みを含んでいました。
さしみを選んで正解でした。尚、不漁により値段が高騰していると報道されていましたが、この時期は既に落ち着いていたとのこと。また、メニューにある刺身2点又は3点盛は組み合わせに関わらず同一価格だと、「内緒だよ。」との一言と共にお店の方が教えて下さいましたので、ご参考までに。
黒ホッピーセット、630円。
焼酎はこの量を2回に分けて。
あんこうなべ2,500円。事前に絶対注文すると決めていたのですが、鍋のサイズを聞いて迷いに迷ってせっかくだからと。一般的に入れられるのは、ぬの(卵巣)、えら、とも(ひれ)、胃(水袋)、きも(肝)、だい身(柳肉)、皮の7つだそう。私にはこの鍋の中に7つが入っているのかはもちろん、どれがどれなのかも分かりません。
食べ切れるか不安になりました。
生まれて初めて食べるあんこうはどんな味なのかとワクワク感が高まります。
結構エグイビジュアルです。
仕上げは店員さんが行って下さるとのことで、蓋をして暫しの間待ちます。
ある程度火が入ったら、お店の方が2つの肝を別皿に取り出して粗目に潰して再度鍋の中へ。あまり細かくしない方が絶対に美味しいとは名物店員さんの弁。
肝はこの辺りに投入されました。
出汁用の昆布も見受けられる味噌仕立てのスープの表面に肝が浮かびます。味噌に負けない肝による厚みのある旨味がいつまでも舌の上に残りました。
ネギとあんこうを早速。
あんこうの身はしなやかで噛む度に旨味が染み出してきて、魚というよりも動物の肉っぽさ、あえて言うなら鶏肉感を強く覚えました。
外見からプリっとした食感が伝わります。
皮に近い部分でしょうか、小骨多めですがプルっとしたコラーゲンをたっぷりと含んでいました。
独特の形状の部位。
シコシコとしていました。
こちらも皮に近い部位でしょうか?
骨にしゃぶり付くようにして。
以前一度だけ食べた河豚に似ているなとも。
味のしみた野菜も合間に。
黒いものはフワフワと白いものは弾むような口当たり。
時間が経って煮詰まったスープ。
さらに奥行きが増していました。
雑炊400円?をお願いすると、新たに鍋が用意され、あんこうの魅力が詰まったスープが移し替えられると共に、昆布出汁と生の鶏肉が加えられました。店員さんが丁寧に作業してくださいます。
ご飯は茶碗一杯分をお願いしましたが、もっと少なくても良いですね。最後に溶き卵を。
店員さんのGOサインが出たのでレンゲで掬って。
芯の残った硬めの仕上がりのご飯は好みのタイプ。
先程食べたあんこうの面影を確かに感じます。
食べ切れるか不安でしたが、隣席の女性に驚かれながらあっという間に。
予定よりも長く、21時45分頃まで滞在しお会計は5,000円。一人だったことで、せっかく名物店員さんが周囲のお客さんとコミュニケーションを取るよう促してくれたのですが、それに上手く応えられなかったのが反省点。社会勉強の意味も含めて、今後も定期的に訪れようとの思いを強くし退店しました。