平日の13時30分頃のことです。丁度お昼時に利用していたお客さんと入れ替わるように入店することとなりました。
ゆっくりしたかったので、一人ですが座敷席を使わせて貰いました。卓上にはソースと醤油と塩、そして爪楊枝が。
ロースかつ定食、850円。想像していたより立派なロースかつの御出ましにびっくり。
ごはんはお茶碗で。ステーキを注文した際はお皿に盛られていましたが、こちらの方が食べやすくて良いですね。
有機飼料使用の自家生産米コシヒカリは、全体的に硬めの炊き上がり具合も、一粒一粒にはねっとりとした粘り気がありました。
冷めても美味しさは失われず。普通盛りでも充分な量ですが、無料で大盛りにすることも可能との情報もありますので、次回は店員さんに
聞いてみます。
漬物は大根と瓜の浅漬け。薄目の味付けで、ガリッガリッと噛むと口の中がさっぱりします。
普段なら醤油を使うところですが、健康面を考慮して自重。
味噌汁の具材は豆腐とわかめとネギ。
手作り感があり美味しかったのですが、濃い目の味付けで出汁の風味が塩気に隠れてしまっている感じだったのが少し残念でした。
メインのロースかつには、野菜とからしが添えられています。
野菜はバリッとした食感の千切にされたキャベツ、紫キャベツ、人参と水菜。予め和風のドレッシングがかけられていましたが、薄味に感
じたので卓上ソースを追加して食べました。
からしは綺麗な形で添えられていましたが、皿を持った際に手で一部に触れて崩してしまいました。
お皿一杯に拡がったロースかつ。注文を受けると厨房から柔らかくする為であろう、トントンと肉を叩く音が聞こえてきました。
厚さは1cm位、そのほとんどが赤身で占められており、脂身は端部分に存在するだけでした。
箸で持ち上げ中央部分で噛み切ろうとすると、抵抗なく歯が入りつつも一本筋が入っていてパキッと折れるかのような強い弾力がありまし
た。
卓上に備え付けられたソースをたっぷりと使って、ソースの海に溺れさすようにして食べました。
ほんの少し繊維質が口の中に残るのが気になりました。が、値段を考えれば、肉汁溢れる柔らかさを求めるのが無粋であり、普段の食事と
しては、充分に満足出来る肉質です。
端の部分は甘い脂身とサクッとした衣とみっちりと詰まった赤身が同時に楽しめました。
衣は粗めのパン粉が使用されており、提供時点はもちろん、時間が経過してもサクサクっとした食感が保たれていました。
14時05分頃退店すると、入口には既に「準備中」の看板が出ていましたので、お昼の営業は14時までのよう。こちらのお店は、地元
では全体的に価格水準が高いことで知られていますが、味や量を勘案すると、ランチということもありかなりのお得感がありました。