黒鉄重工カナダ編 最終章
なんやかんや書き続けてきたカナダ在住記ですが、2020年9月にようやくようやく帰国直前の時のことまで書き終えて一応の区切りをつけました。特大のネタを残して・・・。
その特大のネタというのが、いわゆる北米P5と呼んでおります最後のカナダ旅行です。これは8日間におよぶ長い旅行でして、しかも内容も濃い。腰を据えて取り組まないといけない量になることは確実でした。しかし当時は東南Pことシンガポール旅行を書いている最中でした。海外旅行を2つ同時に書くのはとてもカロリーが高く、途中で嫌になっちゃうことが想定されたので、東南Pを書き終えてからにするつもりでした。
東南Pはそれから2021年2月に完結しました。しかし突如割り込んできたものがありました。サイコロの旅5です。これはネタでやった旅行なので鮮度が大切でした。この時期を逃すと次に書けるのは何年先になるか分かりません。細かいことを覚えているうちに書いてしまうほうが得策でした。
そして2021年9月にサイコロの旅5も完結。ようやく、北米P5に取り掛かれる体制になったのです。
(d-mapsの地図を使用)
予備知識と呼ぶほどのものでもないですが、今回の旅行について少し予習をしておきましょう。今回の旅行で訪れたのはカナダ東部にあるオンタリオ州トロント、ナイアガラフォールズ、オタワ、あとはケベック州モントリオールです。オンタリオ州もケベック州ももちろん初めて行く土地です。
オンタリオもケベックも広大な領域を持っているんですが、大都市があるのは端っこです。日本でも名古屋市・四日市市、京都市・大津市、米子市・松江市みたいな例がありますし、県境/州境を挟んだ都市圏というのは案外どこにでもあるのかもしれないです。
トロントは、現在のカナダ全体の最大都市です。郊外まで含めるとクソ広い都市圏を形成しています。なのですが、今回はトロントには一泊もせずに基本的に通り道として使っただけでした。よって実はトロントパートはボリュームが少ないです。もし今回訪ねた土地の中で再履修するとしたら真っ先にここを選びます。
ナイアガラフォールズは、御存知ナイアガラの滝を抱える町です。カナダに住んでおいてナイアガラの滝を見ずに帰るのはアレでしょう、と思ったので見に行きました。町づくりは完全に観光地になっていて、これはこれで興味深かったです。
オタワ\(^o^)/は、カナダの首都です。都市としての規模はトロントやモントリオールに及びませんが、それでも首都なんでそれなりのものを持っています。
モントリオールは、この記事を書いている現在に至るまで黒鉄重工が到達した最も東の土地です(静岡基準)。あとは、ケベック州なので第一言語がフランス語です。昔はカナダ最大の都市だったそうな。
地図の通り、五大湖を挟んだ向こう側はアメリカ合衆国という、アメリカが近い地域です。近隣のアメリカの都市というとシカゴ、デトロイト、バッファローなど名だたる都市たちがひしめいています。ちなみに、今回アメリカにも行ってます。どこで入国するかお楽しみに。
ちなみに住まいのあるビクトリアからトロントまでは飛行機で直行し、そこからは陸路で各都市を東進していきます。最後のモントリオールでまた飛行機に乗ってビクトリアに帰ります。
(Wikipediaより引用)
今回行く各都市は、「ケベック・ウィンザー回廊」という広大な都市圏に含まれています。長さはだいたい1,150km。人口は1,800万人で、ここにカナダ人の半分が住んでいます。いわば京阪神都市圏みたいなものです。ただし日本みたいに延々と都市が続いているようなわけじゃなくて、都市間にはいわゆる田舎地帯もあります。
都市圏はエリー湖、オンタリオ湖、そこから流れるセントローレンス川という運河に沿って点在している点に注目。やはり都市形成には水運が重要なのです。オタワだけ外れてモントリオールから分岐する支流沿いにありますがまあそれはいずれ。
ちなみにこの回廊はカナダの国営旅客鉄道のVIA鉄道が、航空機やバスといった他の交通機関と競合できる唯一の地域です。客車特急「コリドー」が都市間高速列車として走っています。今回の旅行では、都市間の移動ではこの「コリドー」に乗ります。
とまあ色々説明してきましたが、この旅行の目的の半分は、各都市にある良質な航空博物館や鉄道博物館へ討ち入りし、見聞を収集することにあります。大小含めて7箇所の博物館を回りました。このうち航空と鉄道の分野においてカナダ最大とされるものが1箇所ずつあります。記事においても相当な量になるでしょう。きつそう。
残りの半分は美味いもの食べようとか名所にも行ってみたいが半分ずつです。なので今回、宿泊費はなるだけ抑える方針でいて、そのためにいろいろな形態の宿泊施設が出てきます。こちらもお楽しみに。
ここまで実に5年。もはや当時の細かい記憶まで覚えている自信がありません・・・。しかしカナダ在住の総決算的なこの旅行はやはり書いておかないと気がすまないのです。
年単位の執筆になると思いますが、どうかお付き合いくださいませ。
では予告編を書いて気を引き締めたところで、次回より本編開始です。