2020年11月3日(火・祝)9時14分
大阪府大阪市此花区 阪神電鉄西九条駅
駅メモをやる人とやらない人という方向性の違いにより福島駅で一行は解散となりました(私はやらない方)。
前も書きましたがこの日はサイコロの旅の予備日です。例えば昨日の最終日で鹿児島が終着地点だったとして、次の日は大阪まで復帰してこなければいけません。そういう事態になった時のための日でした。しかし実際は不本意ながら昨日の昼間にゴールしてしまったのでそれがまるっと宙に浮いてしまったわけです。
せっかく大阪都心で暇になってしまったので、ふらついてみることにします。
まずは福島駅から環状線で西九条駅へ行き、そこで阪神なんば線に乗り換えます。大阪難波駅まで行きますが、難波方面のホームは電車を撮るには絶好の場所なのを見つけたので、ついでに少し電車を撮影していきます。
写真は近鉄9820系9821F(EH21)区間準急大和西大寺。
阪神1000系1603F+1210F快速急行奈良。
都心で電車を駅撮りするのもなんだか随分ひさしぶりに感じますよ。
神戸方面もいい感じ。
阪神9000系9208F普通尼崎。でもやっぱりこの電車の色は巨人軍だわな・・・。
近鉄5820系5723F(DH03)普通東花園に乗って大阪難波駅へ。阪神なんば線に乗るのは初めてのこと。
西九条駅は高架駅である環状線の線路のさらに上を跨ぐように地上高14mの高さに線路が敷かれているそうな。大阪難波駅が地下駅なのは知っていましたから、ここから地下へ降りるのは大変そうだ・・・と思いながら発車しました。
すると周りは防音壁で囲まれていて景色も何もありません。途中で川を渡ると(たぶん安治川)、急に車内からでも認識できる急勾配でもって地下へ向けてどんどん高さを下げていきます。防音壁で外の様子が分からないままあっという間に地下へ潜ってしまい九条駅へと着いたのでした。
後で調べてみたら、地上区間は35‰、地下区間は40‰もあるんだそうで。波の地下鉄以上の勾配を持っていたんですか。いやこれ頑張りましたね・・・。
とまあ、たった1kmちょっとの区間でしたが濃密でした。
大阪難波駅で下車しました。ホームへ降りると反対に近鉄80000系「ひのとり」が停まっておられました。あれま、見れるとは思わなかったですぞ。
80000系80101F(HV01)特急「ひのとり」近鉄名古屋。
でかい、壁か?っていうのが第一印象です。意外と直線的ですしね。
最初は珍しいなぁ~と思っていましたけど、しばらく経たないうちに名阪特急の主力になってしまいました。特急車両への投資がすごい。
とりあえずいまは下見ということで。
80000系の発車を見てから次の行動へ移ろうと思っていたら、引退迫るスナックカーの回送が滑り込んできました。これは桜川駅の引き込み線で折り返した後に大阪難波始発の特急に入るので、待っていればまた姿を現すことになります。これ幸いとスナックカーが来るまで待機時間を延ばすことに。
しかし80000系の次に来たのは、近鉄特急と言うとやっぱりこの貫通扉の汎用型が思い浮かぶ、22000系特急賢島でした。
折り返してきた12200系がホームへ入ってきました。当時の近鉄特急の中では古株の電車でしたので接客設備も古く、いわゆるハズレ特急という認識でした。
ただ汎用型特急電車の塗装が塗り替えられていく中で12200系だけは旧塗装を堅持していたのもあって(どうせもう廃車になるからという理由だろうが)にわかに人気が高まりましたな。
単独でも撮影。
地味に汎用型特急電車による特急名古屋行も、2021年になると過去帳入りしてしまいました。
まだこの後もしまかぜとか伊勢志摩ライナーとかもやってきそうな感じなんですが、いつまでもここに留まるわけにもいかんのでここで離脱します。
一度改札を出た後、構内にあるコインロッカーにかばんを置いていった後に再度改札をくぐります。
阪神電車でひとつ隣の桜川駅へ。
桜川駅です。がらんがらんですやん。
ちなみに奈良や大阪からやってきた難波止まりの近鉄電車が折り返す時はここのすぐ隣りにある引き込み線までやってきます。大阪難波駅には折返し用の引き込み線を造れなかったのですかね。そもそも2面3線っていうのりば構成も、発着規模と乗降客数からいって小さいと思いますし、難波のあたりは地下といえど土地が少なかったのかなぁと想像します。
改札口。ガラッガラでした。難波の域内じゃない都心の空白地帯みたいなところなのか?平日仕事に来るところであって休日はそうでもないとか?
これが駅の入口。公衆トイレみたいな、そんな感じ。
同日10時33分
大阪府大阪市浪速区 南海汐見橋駅
で、目的地その1はここ。南海電鉄汐見橋駅です。よく都心の中のローカル線などと呼ばれる通称汐見橋線の始発駅です。本当は高野線の一部というか始発駅ですけど影が薄いのであんまりそういう認識は自分含めて持たれていないようです。
前はボロい駅舎だったみたいなんですが、私が来た時はなんとなく小綺麗になっていました。外壁塗り直しただけっぽいので建物時代の古さは隠しきれていませぬが。
ちょっとした観光地化しようとしているのかも。そうやって浄化しようとするのは個性を潰すようでなんか違うんじゃないのって気はしますが。
やたらにがらんどうな室内。一角に駅員の事務室があるだけ。駅の機能は実質的にはこの建物の片隅の小屋程度で済んでしまっているようです。
汐見橋駅の名物といえば改札口の上の壁に昭和30年代に製作された巨大な沿線観光案内図があったんですが、数年前に撤去され、細かく裁断された上で電車イベントで販売されてました。おお、なんてことを。
たったこれだけ。一応有人駅。
ただ塞がれた窓口っぽいものがありにけり。昔は高野鉄道の始発駅として賑わっていたのやもしれませぬ。
1面2線でまさにローカル電鉄の匂い漂う始発頭端式ホームです。
ホームから改札口を見る。
この空間が始発駅らしくて良いです。あれですあれ、旧新橋駅みたいなあれ。目張りしたガラスもいいですね。
ちなみにこの駅の開業は1900(明治33)年。この年でちょうど120周年で、ずいぶん歴史のある駅なのです。もしかしたら周年イベント企画が練られていたかもしれませんね。
というところで今日はここまで。
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