キット:1/72 F-111G アードバーク `オーストラリア空軍`(ハセガワ)
仕 様:オーストラリア空軍第82攻撃航空団第6飛行隊60周年記念塗装(A8-274)
F-111は元々アメリカ空軍とアメリカ海軍それぞれの次期戦闘機を1機種に統合して開発させて軍事費を圧縮させようという思惑で開発が始まったんですが、両者の次期戦闘機に求める要求は違うものでしたから、それを両方詰め込もうとしたところどんどん肥大化してしまいました。
結局海軍は受領拒否して開発から一抜けし、押し付けられた空軍も戦闘機としては使い物にならず。爆撃機として使えば優秀という、戦闘機としては微妙な評価を受けるのでした。
F-111の輸出はオーストラリア空軍だけです。長い航続距離と双発エンジンが、長大な海岸線を持つオーストラリアの防衛に適しているとかナントカらしいです。
G型は、核兵器を運用可能なFB-111から核兵器運用能力を外したものです。
オーストラリアのF-111Gはガンシップグレー一色の塗装が近代的でいい感じです。
このハセガワのキットは名作と呼ばれることもあるもので、繊細な彫刻と複雑な構成と組み立てやすさが同居しているものです。
可変翼は展開時と収納時の選択固定式でF-14みたく完成後に動かすことはできないんですが、F-111の場合は主翼下にぶら下がっている兵装や増槽が主翼の角度に応じて動くっていう素敵ギミックをプラモデルでも再現するのは難しかろう、ということでこれで十分なのだろうと思います。
大きいですね~。主翼展開時は横幅も広くなるので、置き場所にも少し苦労します。
腹側。
F-111の萌ポイントは主脚の形状が独特なことです。1本の柱から2輪が伸びています。
しかも主脚庫の蓋はエアブレーキも兼ねているという工夫があります。重量軽減のための努力なのでしょうかね。
良い彫刻だなぁ、とキットに惚れ惚れしています。
主翼はフラップと前縁スラットが展開できる凝った作り。展開時に出てくる赤い部分が良いアクセントになります。
逆に収納時の再現ができないんですけど、たぶんリブを切り取ればはまるような構造になっているんだと思います。やる場合は自己責任にて。
記念塗装は垂直尾翼にだけあります。
描かれているのはツチブタ(=アートバーグ)だと思うんですけど、ツチブタにしては強そうな面構えをしているんですよね・・・。
以上、F-111Gオーストラリア空軍でした。
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