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キット:ソードモデル ロッキードF-94Bスターファイア(#SW72054)
仕 様:アメリカ空軍第319戦闘迎撃飛行隊(1952年朝鮮戦争・韓国水原空軍基地)
ロッキードF-94Bスターファイアは、1950年代のアメリカ空軍の全天候迎撃戦闘機三羽烏のうちの一機種です。ソ連の戦略爆撃機から本土を防衛するための機体です。
本来F-94はこの世に生まれる予定はありませんでした。しかし長男のノースロップF-89スコーピオンの開発が遅延して炎上していたことから、これが実用化されるまでの繋ぎとして何かしらでっち上げる必要に迫られました。
その際に白羽の矢を立てられたのがロッキードのジェット練習機T-33でした。当時の全天候迎撃戦闘機は操縦士の他にレーダー管制士の2名で運用する必要がありました。何せ速攻で開発することが求められていたので、最初から2人乗りのT-33の設計を流用すれば開発期間が短くなると踏んだのです。
実際、1949年頭に開発契約が結ばれるとその年の4月16日には試作機が初飛行しています。超ド短納期で、開発担当者はさぞ大変だったでしょう・・・。
そんなわけで、T-33の機体に、E-1火器管制装置と12.7mm機関銃*4門を機首に装備したF-94は1950年に制式採用されたのです。しかしこれでは性能不足で、後に改良型というかほぼ新型機のC型が開発されますがそれはまた別のお話。
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T-33の設計を流用しただけあって、機首だけ形状が違っていてそれ以外はT-33のままです。部品の75%はT-33と共通しているそうな。
あとはエンジンが戦闘機用のものに交換されていて、これによりアメリカ空軍で初めてアフターバーナーを装備した戦闘機になっています。
ちなみにF-94A/Bには愛称は付けられていなかった説もあるようですが、弊ブログではスターファイアと呼んでしまいます。あしからず~。
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既に何度も書いていますが、ソードモデルは成形品の形状と彫刻は平均以上だと思います。あとは組み立てがもっと楽だったらいいのに・・・。
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T-33よりも長くなった機首。この中にレーダーと火器管制装置と機関銃が収まっています。
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キットの機体マーキングは3種類から選べて、その中から一番地味なものを作りました。装飾も何もないですが、金属地むき出しのいぶし銀がこの年代の戦闘機の良いところだと思います。
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エンジンノズル部。
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主脚庫。裏側の形状もよく再現されているしエアブレーキも展開できて、凝っています。ただし蓋の接着が芋付けなのはどうも不安。
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涙滴型風防なので操縦席がよく見えます。キット付属の印刷済みエッチング部品で構成された計器盤とシートベルトでそこのところの精密さは再現できました。ありがたいなぁ。
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以上、ロッキードF-94Bスターファイアでした。
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