黒鉄重工

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北陸project ~Hokuriku Master Side M. その23【2018/4/28~5/3】

2021-06-06 20:35:39 | 旅行・イベント記
清大寺の大仏殿へと足を踏み入れました。そこには紛うことなき越前大仏が鎮座しているのです。
大仏はだいたいどれも同じような格好をしているので奈良の大仏ともそっくりなんですが、たぶんこれは別物だと思います。越前大仏のモデルは、龍門奉先寺坐像なのだそうですがよくわからんちん。

なお全高は17mあります。そばに人間がいるので比較しやすいですな。
奈良の大仏よりも2mくらい大きいです。やっぱり東大寺に対抗意識があったんだろうねぇ。


大仏の脇にも仏像がおりにけり。内装の意匠は非常に凝っていると言えるでしょう。
室内は意外にも涼し気です。冷房が効いているのか、仏教パワーで冷やしているのか。とても快適に拝観できます。あとは、お経がスピーカーからリピート再生されています。


壁です。壁にはたくさんの部屋があって、すべての部屋に小さい仏像があります。これも凄まじい量なので圧倒されてしまいます。本当は印刷じゃないのか・・・?


どうやら本物ですね。しかも微妙に形状が違うし。





大仏様のアップ。建立されてまだ数十年なので金箔がまだご健在。でも剥がれつつあるようです。


これを建てるお金もそうですけど、やろうという熱量がすごいと思います。その熱意には敬服してしまいます。
どえらいもんを建てましたなぁと思いながら見て回りました。


大仏殿の外に出て五重塔へ向かう途中にある九龍壁というオブジェクト。
だからなんだという物に感じてしまいますが、色使いは美しいです。本場中国で製作されたものなんだそうです。確かに中国っぽいですな。ガラス張りなので写真が撮りにくいのが玉に瑕。
九龍というのは、九頭竜に由来するんだと思います。


越前五重塔へ着きました。やっぱり通常イメージする五重塔よりもだいぶ大きいです。これは鉄筋コンクリートを使っていますよ。
高さが75mあって、五重塔としては高さ日本一だそうな。なんつーか、とにかく他所よりも大きくて高い建築物を建てようというのばかりなのは、ナントカの一つ覚えといいますか・・・。


五重塔の内部、内陣というところにはこれまた仏像が。1階から5階まで全部の階にこういうのがあるんだそうな。


ま さ か の エ レ ベ ー タ ー 装 備 !
いやこれは予想外。五重塔なんだから階段をひーこら登らんといかんのかという固定概念を打ち破る!この清大寺では常識に囚われてはいけないのですね!
しかしこれは現代のバリアフリーの要求には合致したもので、1987(昭和62)に建立した建築物としては先見の明があったといえましょう。まあそれは偶然そうなっただけで、実際の目論見は謎ですが。物珍しさとか豪華さとかギャップ萌えとか、狙いはそんなところじゃないでしょうか。
もちろんエレベーターを使って5階へ登りました。


5階の内陣。


5階からは勝山市が一望できます。いい眺めですぞ。

清大寺にはあと庭園があるんですが、これは閉鎖中でした。あっふーん。


清大寺で見つけたマンホール蓋。おそらく汎用的な模様ですが、越前大仏と清大寺の文字が彫られていて、たぶん清大寺オリジナルのデザインです。

というわけで清大寺からはこれで撤収。
一周見てみて、一見する価値くらいはあるんじゃないかなーと思ったんですが、それでも人がほとんど寄り付かない観光地でした。ただ、ここの真髄は、身勝手なことを言うとこれだけ立派で広くて大仏もあるお寺に観光客がまるで見当たらない、なのに廃墟感は無くて手入れが届いている、というなんとも不思議な空間にあると思うので、あんまり観光客が来るようになると魅力半減かも・・・。管理者からすればそんなのたまったものではないでしょう。
とはいえまあ、ここに人が殺到しそうなきっかけというと仏像の擬人化ソシャゲなんかが爆流行りでもするか、万が一いよいよここが閉鎖されることが決まってから現れる葬式野郎くらいでしょうし。

そんなところでございます。勝山に来たら寄ってみると良いと思います。

では今日はここまで。


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