黒鉄重工

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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その8 【2014/12/14】

2015-06-13 22:40:24 | 鉄道撮影記

製材所からさらに奥に向かいます。なんかガレージが。



製材所で使われていただろうはたらくくるま。製材所の閉鎖が1965年だそうなので、そのあたりの年代の自動車か?



古いトラック。車体にはGMCの9600と書かれているんでそうなんでしょう。1955年式らしいです。本当に古い。



こちらも古いトラック。デザインが全体的に上の9600よりも古いので、1930~1940年代のトラックなのかな?よくわかりません。



ガレージのざきに散乱しているドラム缶やら何やら。よく某ネズミーのようなテーマパークにこういうものが演出的に配置されていますが、ここのものは昔に使われていた本物なので雰囲気が違いますね。



川も流れているんですね。



ポイされたぺしゃんこのトラック。上から丸太でも落ちてきて潰されたのかな?



ポイされた自動車はもう一台。ダッジのトラックですが、キャブより後ろが無いです。あとエンジンもないです。エンジンは取り外して再利用か何かしたんですかね?
そんなことよりなんといっても屋根にびっちりと苔が貼り付いているのに目が行きます。自然に帰りつつある・・・。かなり長い年月放置されていたようで。



広場にそびえる背の高い丸太。
切り出した丸太をスチームドンキーで持ち上げたり移動させたりするときに使うようです。一見どうやって動かすのかわからないです。



あの先はなにもなさそうだったので、戻ります。焚き木をしていたんで寄ってみます。暖かい~。



材木を並べるラインをもう一度見てみます。



正面から。左側に出来上がった材木が並べられていますね。



最後に機回し線の奥の方に行きます。既に客車は駅に回送されています。機回し線の奥に線路が続いているかと思えばそんなことはなかったですね。
機回し線の他には簡単な整備場(?)とタンク車と車止めの軽貨車が置かれていました。

というわけで、帰りの汽車の出発までの2時間、簡単に潰すことが出来ました。また来ます。


最終回へ→

北米project ~Advance to U.S. その10 【2014/12/19~24】

2015-06-09 23:15:51 | 海外旅行記

鉄道博物館を後にして来た道を戻る途中で踏切を渡るんですが、ふと右を向いてみると・・・あ。
なんかいるし。行かない手はないでしょう。



はい、というわけでカナディアン・ナショナル鉄道Canadian National Railwayの貨物列車と遭遇しました。やっぱり生きてたんだなこの線路。
昔は旅客用に使われていただろうプラットホームに近づいてみると、ちょうど機関士が出てきたんで撮影の許可をもらいました。やったぜ。

先頭の機関車はGE製のES44DC形CN2282号機です。GEはおなじみゼネラル・エレクトリックですね。ES44DC形はGE製ロード・スイッチャーの現行モデル「エボリューションシリーズ」のうちのひとつで、直流モーターを搭載した4400馬力機です。
いやあ、デカい。こいつはカッコいいな。アイドリング音も日本の機関車とはだいぶ違いますね。



次位に連結されているのは、EMD製のSD60F形CN5543号機です。EMDは「エレクトロ・モーティブ・ディーゼル」の略ですね。GEと共に現代の北米の機関車の主要メーカーです。
カナディアン・ナショナル鉄道の機体は、上のES44DC形や前回のRS-1形のようなフードユニット(主要機器を納めた部分を車体幅よりも狭いフードで覆った形態;日本ではDE10形やDD51形など)ではなく、フードを車体幅いっぱいまで広げたカウルユニットの仕様になっています。日本だとDF200形やDD54形に相当しますかね(厳密にはキャブユニットに相当し、カウルユニットとは違うようですが、外観は同じようなものです)。本来のSD60形はフードユニットなので、F型として形式が分けられています。
カウルユニットの欠点は後方視界が悪いことですが、それを改善するためにドラッパー・テーパーという運転台直後の車体幅を狭くした車体を採用しています。ちょっとこの写真では分からないのですが、右から2つ目のストライプの辺りから車体幅がすぼまっていっていて、運転台のところまで来ると小窓ひとつ分の幅があります。とはいえそれでも視界は悪いので事実上片運転台機として使われているようで、バック運転は入れ替え時ぐらいでしか行われないようです。まあこれに限らず現行のフードユニットを含めたロードスイッチャーは片運転台機として使われているようですね。どう見たって後方視界悪いもんな。
他の特徴的な仕様は運転台の窓が4枚ということですかね。通常のSD60形だと2枚窓です。

ちなみに、ストライプ塗装は旧塗装なので、それの入っている機体は古い形式という風に認識できますね。



2機に見とれていたら、奥からも別の機体が来ました。おお、まだ来るのか。



2エンド側(と言うのかな?)を先頭にしてやって来ました。入換ですね。GEのDash9-44CW形CN2598号機で、ESシリーズのひとつ前のモデルです。出力は4400馬力。
2エンド側から見るとフードから延びたラジエーターが異様な雰囲気を出してますね。



ホームのところで停車。後ろに連結されているのはEMDのSD70M-2形CN8829号機です。出力4300馬力。
北米の貨物列車はどうも機関車重連が基本形態のようですね。貨車の数によって連結数を増やしたり編成の中間に挟んだり後ろから押したりなんてことをして適宜対応している模様。スケールが違いますよ。



この1エンド側のキャブがカッコいいですね。ロードスイッチャーのキャブにはいくつか形態があるのですが、中でもこのコンフォートキャブがデザインがかっこよくて好きです。近年生産された機関車ではこれが標準的です。
前に伸びているノーズは衝突時の機関士の安全対策としてクラッシャブルゾーン的に設置されているものですが、内側にはトイレも装備されているようです。機関車にトイレなんて日本では想像もできませんね。
余談ですがコンフォートキャブを最初に採用したのがこのカナディアン・ナショナル鉄道だったので、カナディアン・コンフォートキャブとも言われています。



CN5543号機のキャブ。ノーズの先端に扉が!よく見てみたら他の機関車にも付いていました。



CN2282号機+CN5543号機の編成写真。いやあ、かっこいいなわ、ほんと。

ちなみに前回まで「カナダ国鉄」と書いていたのをどうして今回は「カナディアン・ナショナル鉄道」と書いているのかというと、1995年に民営化されているんですね。民営化されているのに国鉄というのもおかしいだろということで、ここでは国営時代と民営時代で表記を書き分けています。
ちなみに英語表記だと国鉄時代が"Canadian National Railways"で、民営化後は"Canadian National Railway"です。sが付くか付かないかだけの違いです・・・。



CN8829号機の2エンド側。馬面って感じ・・・。2エンド側は基本的にダサいですね。



CN2598号機の1エンド側。
今入れ換えしている4機は各機別形式なのですが、カウルユニットのCN5543号機はともかくあとの3機は見分けがつかないですね。細かいところの差異はあるんでしょうが、ざっくりとした外観やパーツ配置は同じなのでなかなか難しい。ひと目で形式が判別できるようになれば君も北米鉄道沼マスターだ。



CN2598号機とCN2282号機の並び。いいぞこれ。
これを見てからというもの北米鉄道熱が急に高まっていって、まんまとCNの機関車と貨車の模型を買いましたね。機関車はちゃんと2機買いました。



線路脇の建物。事務所のようですけど、これ絶対旅客用の駅舎だったやつだよねという雰囲気をプンプン出しています。プラットホームもあるし。スコーミッシュ駅か・・・。



去り際にCN5543号機+CN2282号機の入換を見れました。カウルユニットのCN5543号機が2エンド側を先頭にするとこんなになります。DD14形みたいな反り立つ壁感。
この写真だとドラッパー・テーパーがちょっと分かるかな?後方確認用の小窓見えますよね。車体もすぼまっているのがなんとなーくわかると思います。こんな感じです。
こんな回りくどいことしてまでカウルユニットを採用した理由って。



第7走者:BC Transit; #2 Downtown (Dart SLF+Pointer 2)
バスに乗ってスコーミッシュの町に戻ります。貨物列車との遭遇という予期せぬ自体により予定のバスより1本遅らせましたが、もともと時間には余裕があったんで大勢には影響せず。
前も書きましたがバスは30フィートトップドアの田舎仕様。



ダウンタウンからは歩いてハイウェイ沿いにあるマクドナルドへ。帰りの高速バスの時刻まで時間を潰します。
昼あたりから天気がもう崩れてしまいましてね、どこかに出かける気がもうなかったです。あとは昼飯をまだ食べれていなかったので。ちなみに店に入ったのは15:30くらいかな。雨が冷たいので、何かしら温かいものを食べたかったわけだ。

途中で踏切を渡ります。これは廃線跡ですね。もう線路に木が生えています。一体いつ廃線になったんだ。



こっちは現役の線路。
本当、貨物列車を見られたのは良い収穫だったなあ。普段見れないからね。



マックで時間を潰すこと1時間くらい。16:45くらいにバスの停留所のあるSquamish Adventure Centreに行きます。まあまあ雨が降ってるんで移動が辛い。
バスの出発時刻は17:10。行きのバスがかなり早着したので、帰りもそうなると見越して早めに来ました。鉄道は早発することはないですがバスはそれがありえますからね。
で、定刻になっても来ない。まあ、早着するよりも延着することのほうが多いんだからと言い聞かせますが、内心は不安でバクバクでした。なにしろ前日に、事前に予約しないとスコーミッシュは寄らずに通過していくと言われたので、もしや運転士がうっかり寄るのを忘れてすでにバスは通り過ぎてしまったのでは?と考えてしまうんですね。
他にここから乗る人もいないようで、冷たい雨の中一人で待ってました。辛かった。最後にはこりゃもう一泊かもなぁとか考え始めてました。
初めての海外での一人旅行ですからね、不安にもなりますわ・・・。

で結局、17:40頃にようやくバスが到着。ちゃんと乗れることの安堵感と延着の酷さの腹立たしさがごっちゃになりながらバスに乗りました。今回の旅行で一番不安にさせられましたね。
教訓としては、「途中の停留所(駅)からバス(列車)に乗らない」ですかね。なるたけ始発から乗ること。なにしろ途中駅は係員が配置されていない場合が多いので運行状況がわからないのが辛い。もう次からはレンタカー使う。



第8走者:Pacific Coach; YVR Whistler SkyLynx (H3-45) Squamish17:40→Vancouver18:50
途中から乗ったんですが、最前列が空いていたんでそこに座りました。ハイウェイと言っても町を過ぎればこのとおり真っ暗ですよ。自分の灯りだけが頼り。
灯具類が使えなくなったら文字通り死ですよ。昼間は景色がきれいだそうで、シー・トゥ・スカイ・ハイウェイなんて呼ばれているようですが。



無事、バンクーバーに戻ってくることが出来ました。ヽ(`Д´)ノもう来ねえよ!ウワァァン



今日泊まるホテルに行く途中でご飯を食べます。ビールが美味しいねー。



晩御飯はインドカレーです。温まるね。美味しいし。



ホテルはバークレイホテルBarklay Hotelというところ。



シングルを予約したはずなのにツインの部屋に通された。昨日のモーテルもそうだったけど。まあ広いに越したことはないし宿泊代はシングル料金なので問題ないんですが。
ちなみに風呂場はバスタブ付きでした!3ヶ月ぐらいぶりに湯船に浸かれました。ああ^~ってなります。

というわけで、思ったより回数がかかりましたがこれで2日目終了です。
翌日へ続く。


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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その7 【2014/12/14】

2015-06-03 22:13:52 | 鉄道撮影記

時間つぶしに道を歩いていたら開けた場所に出て、そこに鎮座する建造物。これは結構楽しめるんじゃないのか?

ここはどこかというと、マクリーン製材所国定史跡McLean Mill National Historic Site。ポートアルバーニの主要産業である林業のテーマパークです。
マクリーン製材所はかつて1965年の工場閉鎖まで町の林業の中心だった場所で、製材所を始めいくつかの建造物などが保存されています。蒸気機関車もその施設のひとつで、町の中心部からのアクセス列車を担っています。
蒸気機関車に乗っておきながら今までノーマークだったので、想定外のことでした・・・。いやはや。



林業のテーマパークというのは日本でもなかなかお目にかかれない公園ではないかなと。しかもすごく広い。
それに霧も晴れてきましたね。



巨大建造物は製材所。
周りには実際に使われていたであろう機材が散乱しています。



製材所の機関部へと行ってみます。



こんな風になっている。まあ分からんね。



ちなみに動力は蒸気機関です。あの高い煙突の下に機関部があるのだ。



上の階に上ります。製材所のラインです。流れ作業のようですね。



製材所から伸びるコンベア。なんだこれ。



駆動部はこんなかんじだ。



ラインの後ろのほう。さっき見たのはラインの中間ぐらいの位置。
このライン、なんだか綺麗だな、動きそうだな、ていうか真新しい角材が置かれているし、なんて思って帰ってから調べてみたら、案の定稼働するようですこの製材所。今はオフシーズンなので当然動いていないですが。
工場まるまる動態保存とはやることが派手だねえ、本当に。



謎のコンベアを反対側から見ます。なるほど、木くずをあそこまで捨てるのか。すげえ積もってんだけど。







ラインを眺めます。動いているところを見ないといまいち分からないなあ。ここも再訪問か?



出来上がった材木はコンベアで横に流されて、乾燥させるそうです。



ラインを遡ります。



工程の最初の方。側面だけトリミングされた丸太が固定されたままです。



さらに遡ると池が見えます。貯木場ですね。本当、ひと通り揃っているっぽいですね。すげえ。



貯木場から丸太を引き揚げるスロープもついています。
これは本当に面白そうな施設です。やっぱり稼働しているところを見てみたいですな。


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