BASH!/Dave Bailey
(Jazzline PA-3079M jap reissue)
Jazzlineというマイナーレーベルはその前進がJazztimeというマイナーレーベルで、その設立にはここでリーダーとなっているデイブ・ベ イリーが関与があるようです。JazzlineはDuke Peasonの"Hush!"とこのアルバム、前進のJazztimeでは有名なWalter Bishop Jr.の"Speak Low"を含め3枚のレコードが発売されたにすぎません。この発売アルバムの少なさが、幻化の元になっているのでしょうが、Jazztimeから JazzlineとしてオフィスをNYCに移したときに出資したのがこのデイブ・ベイリーでこの資金繰りがうまく行かず、わずか2枚のアルバムを制作し ただけで消滅したようです。ベイリーのプレイはジャズファンにはマリガンのバンドでのプレイが最もなじみ深いと思われますがジャズレコードファンにはこの アルバムとJazztimeの"Reaching Out"さらにエピックの3枚は、いずれも入手困難盤として知られていますよね。
さて、本日UPの"BASH!"は当時のハードバップの風潮にのったブローイングセッションです。特に、他のハードバップアルバムに比べてここが優れて いるという点がある盤でもないですが、録音の少ないフランク・ヘインズの参加は特筆すべき点と思います。A-1のGrand Streetの出だしからその乾いた音色でモブレーばりのプレイを聴かせます。共演陣は、ドーハム、フラー、フラナガン、ベン・タッカーを含めたこれ以上 望めないような6重奏団で、中でもB-1のドーハムの独特トーンでの火の出るようなソロと全編にわたってのフラナガンのいつもかわらぬ好プレイが印象的で す。
やっとこのログのタイトルの話になりますが、ベイリー自身がこの超短いライナーを書いており、”ゴチャゴチャ言わずに聴いてね”という思いが伝わります ね。画像はそのバックカバーにあるライナーノートです。所有盤は当然ですが国内再発盤です。オリジナルはたとえお目にかかっても購入できる額じゃないのは わかっていますので相手にするつもりはないですね。(笑)