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スウィングピアノの名手テディ・ウィルソン

2006-06-11 00:24:04 | jazz & vocal
The Touch of Teddy Wilson
(Verve MGV8330)


 スウィング時代から活躍したテディ・ウィルソンはファッツ・ウォーラー、アート・テイタム、アール・ハインズ並びこの時代を代表するピアニストの一人で すね。初期にはベニー・グッドマンのトリオでの演奏や、ビリー・ホリデイの伴奏などで良く知られていますよね。そのピアノスタイルはいわゆるスウィングス タイルでありますが、ジャズにソフィスティケートな感覚をもちこんだプレーヤーとして認められており、後のピアニストに広く影響を与えていきます。

 VERVEには7枚の録音が有り、既に"For Quiet Lovers"は当webでもアップしていますが、美しいカバーが印象的なアルバムでした。本日UPのこの”The Touch of Teddy Wilson”はヴァーブのアルバムとしては最後のリリースで有り、ナット・ヘントフは古典的ジャズの成熟を示した一例だと最大の賛辞が送られたアルバム です。あまり語られる事はないのですが、”隠れた名盤”といえるのではないでしょうか。演奏はピアノトリオ形式でテディのピアノ、アーベル・ショーのベース、 リロイ・バーンズのドラムであり彼のスタイルを示すには最適のフォーマットです。スタンダード中心の選曲は、彼の他のVERVE盤にもみられるとおりでこ こでも"Avalon", "'S Wonderful", "Someone To Watch Over Me", "Jeepers Creepers", "Sometimes I'm Happy", "That Old Feeling"などが聴かれます。自分はテディの特にスローバラードでの解釈が好きでA-2の"Little Things That Mean So Much"の美しいプレイが印象的です。もっと評価されてよいピアニストだと思います。  

 MGMのT字センターレーベルですが、パンチホールが痛々しい。未聴でしたら、是非一度聴いてみてくださいね!