Behind the 8 Ball/Baby Face Willette
(Argo LP749)
(Argo LP749)
"It Has Soul!"
この言葉は、 WilletteのこのアルバムのライナーノートにサンフランシスコサンのレポーターであるGene Robertsonが寄せた言葉です。あまりWilletteに付いて知らない方には次の言葉を贈ります。
"It's groovey - It swings - It has toe-tapping rhythm"
この解説に集約されるBaby Face Willeteのアーシー、コテコテ度満点のアルバムです。WilletteはBlue NoteレーベルにアルトのLou Donaldsonによって紹介されたシカゴ出身のオルガンプレイヤーです。牧師の息子で幼い頃からgospel, R&Bにドップリと浸かった環境で育って来た背景があるようです。このアルバムはBlue Noteで脚光を浴びたあと、故郷シカゴに帰りARGOに録音した2枚目のオルガントリオ作品です。Willetteのオルガン、Ben Whiteのギター、Jerold Donavonのドラムのトリオの演奏で、A-3の"Amen"のみアルトサックスのGene Bargeが参加しております。A-1にタイトル曲"Behind the 8 Ball", A-2のスウィングナンバー"Song Of The Universe"とノリノリの演奏が続きます。B-1の"Roll 'Em Pete"ではWilletteの特徴であるstrumming techniqueを駆使した演奏が聴かれ、ときにWhiteのギターと区別がつかない音色に聞こえます。B-2のJust A Closer Walk"ではgospelとjazzの心地よいブレンド感が楽しめます。B-3のセントジェームス病院もコテコテ解釈で面白いですね。
このピリヤードの8番ボールのカバーはコテコテ好きにはたまらないですよね。ARGOのグレイレーベルのモノラル録音オリジナルと思われますが、左上のパンチホールが惜しいですね。