Sylvia Is!/Sylvia Syms with Kenny Burrell
(Prestige 7439)
(Prestige 7439)
91年ショーの最中に旧友サイ・コールマンとの会話中に帰らぬ人となったシムズの後期の名唱をおさめたアルバムである。彼女は1919年の生まれで、ビ リーホリデイの髪に最初にホワイトガーデニアをつけたのがシムズであるという伝説もあるようです。ホワイトガーデニアはホリデイのトレードマークですよ ね。グリフィンにはホリデイをトリビュートした同名アルバムがありますよね。こう言ったビリーに対する彼女の傾倒はアトランティック盤で聴けますね。この アルバムはまた別の機会にUPしたいと思います。
でもって今日のアルバムは、65年録音、当時の人気のボサノバブームを反映して制作されたアルバムです。半分は、ボッサリズムでやってて、ボサノバファ ンにも訴えるものがありますよね。タイトルは"with Kenny Burrell"ですが、彼が活躍するのはいわゆる4ビートジャズの曲で、ボッサの曲ではBucky Pizzarelliの多分ガットギターと思いますがこれが効果的です。またWillie Rodriquezのパーカッションも好演です。基本的にはピアノ抜きのギタートリオのバッキングです。A-1の"As Long As I Live"から低音をいかしたウォームなハスキーボイスでスィンギーな歌唱を聴かせます。ミルト・ヒントンのwalking bass, バレルのコードをいかしたソロも快調です。"More Than You Know"でのバラードのうまさも抜群で、どんなタイプの曲もソツなくこなす彼女の才能が横溢する作品です。"How Intensitive"や"Meditation"等のボサ曲に対しても軽い反応で抜群のノリを聴かせます。バックカバーではWoody Allen, Tony Bennett, Erroll Garner, Ed Amesなどが絶賛している批評がライナーノートとして載せられています。
プレステッジのブルーレーベル、シルバートライデントのステレオ盤です。パンチホールが惜しいですね。