Blue Lou/Lou McGarity
(Argo LP-654)
(Argo LP-654)
メルトーメのアルバムに「月」ばかりをタイトルに入れた曲ばかりを集めた"Swingin' On The Moon"なんてのがありましたが、今度はタイトルに"Blue"というジャズファンの琴線を最も刺激するようなWORDを使った曲ばかりを集めたアルバムをアップしてみます。ARGO盤でリーダーは白人ボントロ奏者のルー・マクガリティです。ルーに関しては以前に浴槽&美人カバーのジュビリー盤"Some Like It Hot"をアップしておりそのときにちょっと話題になったアルバムですね。曲もそうですが、先日脳梗塞で倒れたオシム監督似のルーの横顔、そしてブルーアイ、背景のブルーが印象的なカバーも二重丸ですね。
録音は59年9月とハードバップ隆盛期ですが、演奏自体はクラリネットが入っているためか、ルーのサウンドの本質なのか、スウィング~中間派色の強い演奏です。でもこういうタイプの演奏も好きだなぁ・・・。メンバーはなじみが薄いと思いますが一応列記しておきます。Lou McGarity(tb), Doc Severinsen(tp), Bob Wilber(cl, ts, bcl), Dick Cary(p, as, tp), George Barnes(g), Jack Lesberg(b), Don Marino(ds)のセプテット(BIG EIGHTとあるが7人しかクレジットされていません。)です。有名曲ではA面の"Blue Moon", B面での"Born To Be Blue"、“Blue Skies"、”Black and Blue"が知られていますね。中でも"Blue"という言葉ぴったりの哀愁のあるメロディラインが印象的な"Blue Skies"や”Black and Blue"はこのアルバムのムードを端的にあらわした好トラックだと思います。またB-5の"I Get The Blues When It Rains"ではマクガリティ自信の粋なボーカルも聴かせてくれますが、もともとBenny Goodman楽団で名を挙げたマクガリティのJack Teagardenへの傾倒を示したものと思います。
所有盤はARGOのブラックレーベル、シルバーロゴのモノラル盤です。企画のすばらしさも手伝ってルーを代表するアルバムに仕上がっていますね。