67camper's Blog

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MODEのハービー・ハーパー

2007-12-08 00:06:38 | jazz & vocal
Herbie Harper 6/The Herbie Harper Sextet
(Mode MOD-LP #100)


 久しぶりにModeを聴いてみます。MODEは1957年、西海岸Hollywoodに設立されたマイナーレーベルです。全30枚の作品があり、一人のダブりもないのです。ベツレヘムで仕事をしたJOE QUINNがライナーノートを担当し、それがすべて初期エマーシーのようなブルーバックで仕上げられています。裏のフォトはすべてDave Pellが担当しています(下図)し、5-6人のコンボ、ボーカル、ピアノトリオという構成も非常にオーソドックスで白人によるハードバップ系の演奏がおさめられています。フロントカバーは有名なEva Dianaのカラーのイラスト、もしくはウィリアム・ボックスのイラストが使用されていますが、ファンはなんと言ってもこのEvaのすばらしいイラストに見せられているのではないでしょうか?



 本日のアップは、カタログ中いの1番というべきMOD-LP#100のハービー・ハーパーです。メンバーはHerbie Harper(tb), Jay Coré(ts), Howard Roberts(g), Marty Paich(p), Red Mitchell(b), A面Frankie Capp(ds), B面Mel Lewis(ds)のセクステットです。91年SJ誌増刊”ジャズ・レコード・マニア”で吉祥寺のオヤジさんが解説していますが、このハービーは3管だと書いてますが、このメンバーならどう見ても2管ですよね。いずれ劣らぬウエストの名手たちですので、すべてバピッシュないい演奏ですが、特筆はすべきはテナーマンのJay Coréです。このテナーマンは聴いたことがないのですがライナーノートではビッグバンドのリードセクション出身でこれが初めてのレコードソロなんて記載されています。なかなかに力感あふれるテナープレイが印象的で、A-1の"Jay's Tune"は彼のオリジナルです。Modeの新人登用についてはゆうめいなところでPaul TogawaやClora Bryantのリーダー盤までつくってしまうスタンスもこれと似通ったところかもしれませんね。

 日本ではトイズファクトリーから分厚い盤ときれいなカバーで、自分もいくつか購入しましたが、このアルバムに関してはModeのモノラルオリジナルです。エンジニア、Dayton Howeの録音も最高の一枚ですね。