Lonely And Blue/Etta Jones
(Prestige 7241)
(Prestige 7241)
先日、ブログ仲間のNOTさんがCal Masseyのアルバムをアップしておられたが、氏の解説のなかに、女流ピアニストであるPatti Bownのことが書かれており、そのコメント欄の仲で同じくブログ仲間のbassclefさんとの間で彼女のピアノのことが話題になっていたように思います。もちろん話題に上ったコロンビア盤もいいのですが、彼女が歌伴にまわりきらりと光るプレイを聴かせてくれるアルバムをアップしますね。
シンガーはプレステッジの代表的シンガーとも言えるEtta Jonesです。彼女のつやややかなボイス、アーシーな乗りなどが楽しめる好アルバムですよ。伴奏は2つのセットすなわちWally Richardoson(g), George Duvivier(b)を加えた四重奏団のものとBud Johnson(ts, かつてのEttaの親分にあたります。)とArt Davis(b)が加わった四重奏団がつとめています。ピアノはPatti Bown, ドラムがEd Shaugnessyが両セットでプレイしています。このパティのピアノがすばらしくA-1の"I'll Be There"からリリカルなピアノで楽しませてくれます。またこの曲ではRichardson, Duvivierの好演も見逃せませんね!Ettaの艶やかな透明感さえ感じるボーカルに完全にKOされるはずです。B面のジョンソンのテナーが聴けるB-3の"Gee Baby Ain't I Good To You"やB-5(ラスト)の”Travelin' Light"も彼女のアーシーな乗りが聴け、なかなかの仕上がりとなっています。
Patti Bown Plays Big Piano/Patti Bown
(Columbia CL1379)
(Columbia CL1379)
話題に上ったのは、上のコロンビアですが、この歌伴で聴けるPattiのリリカルなピアノこそ彼女の本質かもしれませんね。所有盤はプレステッジのBergenfield NJアドレスが確認できる黄色/黒色ラベルのモノラル、プロモです。階段に腰掛けて佇むEttaをとらえたカバーもブルー系でなかなかに秀逸です!