Chris Connor Sings Ballads Of The Sad Cafe/Chris Connor
(Atlantic 1307)
(Atlantic 1307)
白人シンガーでは個人的には特に愛聴するのがクリス・コナーですよね。溌剌として若々しいベツレヘムエラも勿論いいですが、アトランティック時代のクリスも捨てがたいですよね。最も好きなヨットのクリス"Chris Craft"を始め既に3枚をアップしています。いずれもジャジーなクリスを味わえるアルバムですが、今日は中でも異色で、ひょっとしたらアトランティックのクリスの中では最も地味な印象のアルバム"Sings Ballads Of The Sad Cafe"をアップしたいと思います。
どのように異色かって?全編にわたって"Sad Mood"が支配し、多くのトーチソングがセレクトされており、いつも見られるような快活なイメージは希薄です。ラルフ・シャロンのアレンジもこのムードを絶えずキープし、クリスのコントラアルトがトーチソングに妙にマッチして独特の雰囲気を漂わせます。特に、A-1の定番"These Foolish Things", A-3の"The End Of Love Affair", B-1の"Good Morning Heartache"の感情表現などはさすがと思わせますよね。
所有盤はアトランティックのブラックレーベル、シルバーロゴのモノラルオリジナル盤です。カバーに配された失恋話が語られた(る)であろうカフェのテーブルボックスが意味深でいいですね。アトランティックのコーティングカバーは素晴らしいですね。