Can't We Be Friends?/Janne Powell
(Verve MGV-2023)
(Verve MGV-2023)
カバーの背景のカラーリング、ボケ具合と黒いタートルをまとったジェーン・パウエルの清楚な姿を捉えた"Can't We Be Friends?"はカワイ子ちゃん系ボーカル好きには堪えられないグッドカバーだと思います。カバーもさることながら、LPに針を落とすとその伸びのある声とジャズフィーリングに感心してしまいますよね。声楽を学び、女優として40年代から50年代にかけて女優としても映画で活躍しています。本日は、女性ボーカルファンの殆どが絶賛するだろうと思われるこのVerveの"Can't We Be Friends?"をアップいたします。
伴奏はこういったボーカルには無類のサポートを行うBuddy Bregmanです。ジェーンのよく伸びるソプラノがこのブレグマンの伴奏にのるだけでジャジーに変貌していきます。選曲も、小粋なスタンダードばかりでA面冒頭の"My Baby Just Care For Me"でのジャジーなフィーリングと良く伸びるソプラノに思わず納得させられる筈です。A-5のエリントンナンバー、"I Got It Bad"も個人的には好きですね。このA-1のインパクトは自分にとってかなり強烈だったわけですが、B面はさらにいいですよね!B-1の"Comes Love"から"Let's Face The Music", "In Love In Vain"と続くくだりはこのアルバムのハイライトとも言える展開です。勿論、B-5のタイトル曲も忘れる事ができませんね。
所有盤はT字VERVEのモノラル盤です。コレがオリジナルかなぁ・・・。LION盤もカバーがいいですが、内容的にはやっぱりこのVERVEのジェーンに軍配をあげたいですよね。