The Eddie Costa - Vinnie Burke Trio/Eddie Costa
(Jubilee JLP1025)
(Jubilee JLP1025)
管楽器にはフルートからバスクラ、バリサクまでマルチリードプレイヤーというのは結構たくさんいますが、これらはいずれも木管楽器として共通している部分が多いと思います。ところがエルビン・ジョーンズのドラムとギター、レイ・ナンスのバイオリンとトランペット、マリガンのピアノとバリサク、ブルックマイヤーのヴァルブトロンボンとピアノなどの組み合わせは全く異種楽器でありながら、上手に弾きこなす彼らにはプロとは言え脱帽です。バイブラフォンとピアノという組み合わせでは本日アップのエディ・コスタをはじめヴィクター・フェルドマン、ボビー・ティモンズ、ミルト・ジャクソンらが知られていると思いますが、この組み合わせもやはり異種楽器と考えるべきでしょうか?。本日はエディ・コスタのジュビリー盤、ベースのVinnie Burkeとの双頭リーダー盤とでもいうべきトリオ盤をアップいたします。
エディはバイブラフォンもいいですが、彼のピアノは中音域から低音域を巧みに駆使した硬質な味が格別ですよね。一方、co-leaderのヴィニー・バークのウォーキングラインもしっかりした音程で安心して聴けますよね。ちなみにドラムはNick Stabulasです。VinnieのWalking bassで始まるA-1の"Fascinating Rhythm"はこのトリオに於けるVinnie Burkeの存在感の高さを感じます。つづく"Unison Blues"もVinnieのオリジナルですよね。A-3の#SweeT And Lovely"ではバイブにもちかえたコスタを聴く事が出来ますね。"Let's Do It"や"Yesterdays"などのコスタのピアノを聴くとちょっとハンプトン・ホーズを思わせますね。B面では、Burkeのアルコが聴けるIt Could Happen To You"も聴きものです。続く"Get Happy"のコスタを聴くと、彼の左手の動きはフィニアスをも思わせるオクターブ奏法です。コスタの少し異質なピアノとヴィニーのピチカートが全編を支配しているアルバムですね。
所有盤はJubileeのブラックレーベル、シルバーロゴの盤です。いわゆるJay Gee Record盤です。コレもオリジナルのブルーラベルなんてのは存在するのでしょうか?情報がありましたらまたお願いいたします。