67camper's Blog

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どうしてソニー・クラークを使ったのか・・・?

2009-02-21 00:04:12 | jazz & vocal
Preach Brother!/Don Wilkerson
(Blue Note BST84107, jp, reissue)

 キャノンバールの肝いりでリバーサイドに”Texas Twister"を録音しそのハードバピッシュなプレイ注目されたプレイヤーですが、元々はレイ・チャールズ・バンドで活躍したサックス奏者です。今度はアイク・ケベックの紹介で、名門ブルーノートに3作を録音します。本日は、その第1作“Preach Brother!"をアップいたします。ここでは前述のリバーサイド盤とは打って変わって、かけ声を交えたユーモラスでダンサブルなコテコテ系のウィルカーソンズワールドが展開されます。近年、ロンドンのジャズ・クラブシーンで話題にのぼり再評価されたアルバムでもありますのでご存知の方も多いのかも知れませんね。

 このR&B調のコテコテサウンドの核になっているのがA-3の"Dem Tambourines"とB-1の”Camp Meetin'"の2曲であろうと思います。メンバーはDon Wilkerson(ts), Grant Green(g), Sonny Clark(p), Butch Warren(b), Billy Higgins(ds)の五重奏団です。グリーンはそれなりにフィットしていますが、クラークの陰の薄さに落胆せざるをえないと感じるのは自分だけでしょうか。このリズムセクションはデックスの名盤"GO"と同じなのですが、リーダーの個性でここまでクラークの良さがかき消されてしまうのかと思うと複雑です。クラークファンにとっては参加アルバムとして気にかかる一枚でしょうが期待を裏切っているのではないかと推測いたします。唯一、短いですがB-2の"The Erdorado Shuffle"のソロがいいですが、全体の雰囲気には馴染めていない人選のように思えてなりません。

 所有盤は東芝リリースの国内盤再発です。クラークじゃなくても、だれかオルガンでも入れれば良かったのではなんて思ってしまいます。