Jimmy Smith Plays Fats Waller/Jimmy Smith
(Blue Note 84100)
(Blue Note 84100)
ブルーノートはジャズファンなら避けて通れないレーベルでしょうが、このキリ番について考えてみると以下のようになっていますよね。
1600/Introducing The Three Sounds/The Three Sounds
4100/Jimmy Smith Plays Fats Waller/Jimmy Smith
4200/Softly As A Summer Breeze/Jimmy Smith
4300/Collision In Black/Blue mitchell
4枚中2枚がジミー・スミスのリーダーアルバムとなっています。このことからもBNが如何にジミー・スミスを重要視していたかが、わかりますよね。スミスのフロント入りのセッションはハウスパーティーやサーモンなど、ブルーノートの看板スターをフロントに揃えた華やかなパフォーマンスで有名ですよね。さしずめVERVEのJATPのような存在ですよね。ところが、トリオ演奏も結構あって、これらは華やかな印象は欠けますがスミス自身のオルガンプレイを満喫するにはもってこいです。本日はこのキリ番、4100のファッツ・ウォーラー集をアップいたします。
メンバーはお決まりのQuentin Warren(g)とDonald Bailey(ds)を加えたトリオです。ウォーラーゆかりの名曲7曲がここでは取り上げられていますが、彼のウォーラーへの傾倒はここに始まった訳ではないようです。1563に"Plays Pretty Just For You"というのがありますが、ここでウォーラーの42年作の名曲"Jitterbug Waltz"が取り上げられており、本アルバムはその傾倒ぶりが成熟した格好のアルバムです。キリ番に加え、一人のコンポーザーにスポットをあてたアルバムを作成するのはアーチストとしては一流の証なんでしょうね。Verveのピーターソンやエラ、アニタなどを見てるとそんな風に思えますね。A-1の"Everybody Loves My Baby"のバウンス感の強いイントロを聴くと、「これぞスミス!」と思っていただけると思いますね。有名なところでは、A-4の"Ain't Misbehavin'"やB-2の"Honeysuckle Rose"もとりあげられていますよ。スミスのオルガンと同時に、名作曲家ファッツ・ウォーラーを知るにも格好のアルバムだと思います。
所有盤はNYラベルのステレオ盤です。ポートレイトとロゴを絶妙に配したBNらしいカバーですよね。スミスは絵になりますよねぇ~・・・!。コーティングが利いたカバーもこの時代ならではです。