Doodlin'/Eddie Chamblee
(Mercury SR 80007)
(Mercury SR 80007)
コテコテ系の演奏は,モダンジャズファンには見向きもされず、中古屋さんでもゴミ扱いされている事が多いのではないのでしょうか。いわゆるR&B系のテナーサックス,Eddie Chambleeもそんな一人です。アトランタ出身,軍隊を経て、主にシカゴで活躍していたと言います。56年にはあの大シンガーのダイナ・ワシントンの夫になった事の方が知られているのかもしれません。プレステッジのオルガンとの共演盤,マーキュリーの比較的編成の大きいアルバムが知られています。本日はこのマーキュリーの一枚をアップします。
メンバーはアルバム自体には記載がなくネットで検索しましたが,以下のセプテット編成でした。Flip Ricard (tp), Julian Priester (tb), Eddie Chamblee (ts,vo), Charles Davis (bs), Jack Wilson (p), Robert Lee Wilson (Bass), James Slaughter(ds)。プリースター,チャールズ・デイビス、ジャック・ウィルソン等はジャズファンも興味を示しそうですね。でも、基本的にR&B系のテナーであり,難しい事はやっておらずタイトル曲A-1の"Doodlin'"などのアップテンポではグイグイ引っ張って行くような躍動感が、A-3のバラード"Stardust"やA-5の"Solitude"での臭さを感じるエロ具合はやはりこのあたりのコテコテ系ならではですね。Chambleeは"Robbin's Nest"でボーカルまで聞かせてくれます。
所有盤はマーキュリーのステレオ,ブルーラベルです。妻のダイナがジャケ写で参加しているのが面白い。唄ってないのが極めて作為的です(とほほ)。当時のダイナの人気度からすればリスナーに買わせるマーキュリーの戦略かと思ってしまいます。