67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

このおどろおどろしいタイトルはどうも・・・

2008-05-07 00:03:18 | jazz & vocal
Jazz Lab/Gigi Gryce & Donald Byrd
(Jubilee JGM1059)


 labとはlaboratoryとは実験室の略ですが、これにジャズが付くと、オーソドックスなジャズとはかなりかけ離れた内容を想起させますね。カバーの下半分を見ても、その名の通りフラスコがいくつか並んだカバーは実験室の雰囲気です。演奏はジジ・グライスとドナルド・バードによる一時期活躍した双頭コンボで57年にはコロンビア、リバーサイドなど、いくつかのセッションを積極的にこなしています。時代が時代(57年)ですから実験的といってもフリーな演奏ではなく、おそらくアレンジをグライスがやっており、当時としてはやや新しいテイストの演奏だったのでしょうね。フリーもモードもクロスオーバーも出尽くした現代では実験的な要素など全く気になりませんね。

 メンバーはDonald Byrd(tp), Gigi Gryce(as), Hank Jones(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(ds)からなるクインテットです。A-1の"Blue Lights"は有名なグライスのオリジナルブルースですね。ここからグライスらしい端正なアルトを聴くことができます。A-3にはスタンダードの"Isn't It Romantic"でバードの愛奏曲だと紹介されています。バードのミュートがいい雰囲気ですね。B-1の"Bangoon"はハンク・ジョーンズのオリジナルでベニー・グッドマンと訪れたバンコク、ラングーンの名前を合体させた曲でアジアへの旅からヒントを得て作られた曲でジョーンズ自身のピアノが活躍します。B-2の"imagination"もヘッドアレンジだけがなされたハードバップ演奏です。

 所有盤はブラックラベル、シルバーロゴの2nd, いわゆるJay-Geeレコードのリリ-スです。タイトル、カバーを気にせず聴ける良質のハードバップです。

ドン・コスタの眼鏡にかなったラッセルのボーカル

2008-05-06 00:03:59 | jazz & vocal
Swing With Me/Barbara Russell
(United Artists UAL3088)


 イーディ・ゴーメなどのバッキングで有名なドン・コスタが発掘したシンガーにバーバラ・ラッセルがいます。彼女のコントロールの利いたフレージングや豊かな声量を持ったボーカルはジャジーで、リーダーアルバムが少ないですがなかなかに魅力的です。ニューヨーク出身で幼少時から唄っていたようで、堂々たる唄いぶりがある種の清涼感さえ与えてくれます。

 バッキングは当然のDon Costaのオケです。A-1の"By Myself"からジャジーなボーカルと豊かな声量に圧倒されます。A面ではラテンタッチの"I Remennber You"やJ&Kの名演で知られる"This Colud Be The Start Of Something"のスィンギーな歌唱が大好きです。B面ではバラードでのの良く伸びる声が印象的です。特にB-1での"He's My Guy"のボーカルは最高ですね。モンクの"Round Midnight"や曲としての人気の高い"Misty"等の選曲もうれしいですね。またペギー・リーのバージョンで有名な"Why Don't You Do Right"のボーカルも捨てがたいですね。

 所有盤はUnited Artistsのモノラル、オリジナルです。あまり陽の当たるシンガーではないですが確かな力量に裏付けされた安定したボーカルは安心して聴いていられます。もっと評価されていいシンガーと思います。

ドゥートーンのジャズアルバムと言えば・・・

2008-05-05 00:04:34 | jazz & vocal
Buddy's Best/The Buddy Collette Quintet
(Dooto DTL245)


 ここに興味をお持ちのジャズファンの皆さんはもうご存知かも知れませんが、今日はDootoneレーベルの話をしましょう。Dootoneといえばジャズファンの方は真っ先に思い出すのが、デクスター・ゴードン(DTL207)とカール・パーキンス(DTL211)の両アルバムだろうと思います。いずれもオリジナルはものすごい価格で取引されている今でもコレクタ垂涎のアルバムですよね。このレーベルは元々、トランペット奏者のWalter (Dootsie) WilliamsがLAに設立したマイナーレーベルでR&B、ゴスペル、スピリチュアル、R&R、コメディなどが大半を占めますが、ジャズアルバムが4枚あります。前述の2枚と本日アップのBuddy Collette, そして未だ手にすることができないCurtis Counceの4枚です。もっとも、57年1月にDootoneからDootoにレーベル名を変更します。この変更のいきさつが名前がにてていたDuo-Tone Recordsとの訴訟回避が目的だったと言います。結局DTL224からはDootoラベルに変わります。コレット(DTL245)とカウンス(DTL247)盤はDootoが原盤となる訳です。ラベルもDootoneではマルーンラベル、Dootoではイエローラベルとなります。もちろんゴードン盤、パーキンス盤のオリジのラベルはみたこともないのですがおそらくマルーンラベルと思います。



 本日は最も人気薄と思われるコレット盤のアップです。これが録音もさることながら、分厚い盤のオリジナルで、当時LAでコレットがチコ・ハミルトンでのプレイを経て、マルチリード奏者として、さらにはコンポーザー、ディレクターとして相当に知られた存在であることを示しており、タイトル通りの彼のベスト盤と言えると思います。メンバーはBuddy Collette(fl, cl, as, ts), Gerald Wilson(tp), Al Viola(g), Wilfred Middlebrook(b), Earl PAlmer(ds)のクインテットです。A-1の"Soft Touch"は牧歌的なフルートからコレットらしい渋み溢れるプレイが聴かれます。スタンダードのA-3"My Funny Valentine"やB-1"Orland Blues"の艶やかなクラリネットもいいですね。Wilsonのドーハムばりの美しいトーンのトランペットも聞き物です。そして白眉はチコのバンドでも有名なB-2"Blue Sands"です。こんなクールな名演はそうないですよね。コレットのフルート、チコを凌駕するようなパーマーのドラミングに唸るはずです。

 所有盤はDootoのイエローラベル、両溝のオリジで、素晴らしく芯のあるある音で録音されていて、コレットのベストにあげたいですね。

アメゴつかみ取り

2008-05-04 23:55:18 | Weblog

 さて、本題の「アメゴつかみ取り」の話です。GWの予定が決まらずいたところへ、十和のVW/アコギ将軍KAZUさんから“よってこい四万十”というイベントに招待していただきました。有名な四万十川の鯉のぼり川渡しを間近でみれる国道下の公園でのイベントです。子供たちが楽しみにしていましたのでキャンパーの慣らし運転をかねてのドライブです。さすが鯉のぼりの街、十和らしいイベントです。



 15:00からの、「アメゴつかみ取り」にそなえてうちの3人組は水着スタイルです。イベントの終わりに残ったアメゴをつかみ取りするという小学生向けの企画です。さすが四万十川ですね。スーパーのポリ袋を持って追っかける追っかける!アメゴも必死です。浅瀬に追い込んでバンバン捕まえてました。



 帰って来てみてみると15匹の大漁です!

 

 はらわたをとって塩焼きと薫製でいただきました。淡白な味ですがなかなか美味でしたよ!良い色に仕上がったアメゴです。KAZUさん、本当に貴重な体験をありがとうございます。来年もまた伺います!次は5月18日の三木のイベントです。晴れれば良いですね!

将軍の74hummingbird!

2008-05-04 23:26:38 | アコギ

 四万十町/十和のVW/アコギ将軍、KAZUさんが“よってこい四万十”というイベントに招待してくれました。メインはアメゴつかみどり大会ですが、ちゃーんと将軍は67camper自身のために、最近購入したハミングバード74年式(75かな?)をあけご大会の会場に持ってきてくれてました。70年代のチェリーサンバーストがやっぱりきれいです。自分の64のバードはフェイディドチェリーですので、やはりこの赤さがバードらしくっていいですね。ステージで映える色ですね。

 早速、石に腰掛けて弾いている67camperです。将軍は”どうよ?”と無言で語りかけています。"良いよ”って顔で返している67camperです。ブルース好きの南部の黒人のおっさん2人組って感じでしょ?

縦横無尽のボーカルこそジューンの真骨頂だ!

2008-05-04 06:33:22 | jazz & vocal
Big Band Specials/June Christy
(Capitol T1845)


 ボーカルの名盤がごろごろあるキャピトルですが、特に男性ではシナトラ、女性ではこのジューン・クリスティは極めて重要なシンガーであったように思います。その実力に付いてはご存知の通りですね。ジューンの場合は"Something Cool"を筆頭にピート・ルゴロ楽団を相手にした好盤が目白押しです。本日は、幾多のビッグバンドのヒットチューンに的を絞ったお気に入りの一枚で、カバーの色使い、ロゴの配分も素晴らしいジャケットのBig Band Specialsをアップいたします。

 バッキングもすばらしいメンバーです。アレンジはBill Holman, Bob Cooper, Shorty Rogersで, 17,8人のビッグバンド(全メンバー記載は省略)でConte Candli(tp), Frank rosolino(tb), Bob Cooper(ts)等の名前が記載されています。リズムセクションはJimmy Rowles(p), Joe Mondragon(b), Mel Lewis(ds)というウエストの名手です。演奏は有名ビッグバンドをtributeする格好で進んでいき、"Prelude To A Kiss", "It Don't Mean A Thing"(Duke Ellington), Skyliner(Charlie Barnet), A Night in Tunisia(Dizzy Gillespie), Good-Bye(Gordon Jenkins), Stompin' At The Savoy(Benny Goodman), Time Was(Jimmy Dorsey)等の選曲です。ジューンのはじけるようなスウィンギーなボーカルは縦横無尽でぶ厚いアンサンブルに乗って展開されます。随所に聴ける夫君クーパーのソロも良いですね。トランペットのソロはカンドリですかねぇ?いつものルゴロのバックより快活なイメージですが"the throaty, jazz-oriented delivery and the nstrumental styling of hervoice"とバックカバーで評されたハスキーでモダンなフレージングのジューンは最高ですね!。

 所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。ジャケの素晴らしさもあって贔屓の一枚ですね!

調子が良ければ、インパルスのコルトレーンを!

2008-05-03 03:09:31 | jazz & vocal
Africa Brass/John Coltrane
(Impulse YS8501A1 jp.reissue)


 ジャズの聴きはじめの頃にコルトレーンのインパルス盤はよく聴いた。といっても決まって"Ballds", "Duke Ellington & John Coltrane", "John Coltrane and Johnny Hartman"の3枚でした。”至上の愛”をはじめ、いわゆるジャズ評論家のお偉方がこぞって絶賛するフリーがかったコルトレーンのアルバム群はこの時代のコルトレーンジャズの本質なんでしょうが、どうも馴染めませんでした。今でも、苦手なジャンルですね(笑)。ちょっと今日は早めに帰宅できたんで、調子もいいし、コルトレーンでも聴いてみようと取り出したのが「Africa Brass」です。本日はこれをアップしますね。

 このアルバム、インパルスの最初の録音なんですね。ホッジス時代からの同僚、ドルフィを加え、ダブルベースにしてオーケストラを加えたこのアルバムはリアルタイムで聴いた方はどのように思われたのでしょうね? 未だにA-1の"Africa"をオーケストレイションを含めてトータルで楽しむことができません。コルトレーンの硬めのテナーでの煮えたぎるようなソロやマッコイの美しいピアノを部分的に楽しむことは出来ても、16分長のこの演奏の半分も楽しめていない自分がいます。オケのメンバーは15人からなる大編成でジュリアス・ワトキンスをはじめとしたフレンチホルンやユーフォ二ウムやチューバなども含まれています。ベーシストもReggie Workman, Art Davisの2人がクレジットされていますがまだJimmy Garrisonの名前はありません。だれかこの"アフリカ"の聞き所を解説してほしいものですね。自分的にはもっぱらB面が贔屓でソプラノで奏でられる"Greensleeves"やブルートレインを彷彿とさせるような"Blues Minor"での圧倒的テナーのプレイを楽しんでいます。

 所有盤は日本コロンビアからた国内盤再発盤です。ジャズの道に足を突っ込みはじめた頃に購入した盤ですが、未だに好んで聴くにいたらないインパルスのコルトレーンです。皆さんはどうですか???

Carl E.Jeffersonのコンコードを代表する1枚

2008-05-02 00:03:25 | jazz & vocal
Seven, Come Eleven/Herb Ellis & Joe Pass
(Concord CJ-2)


 70年代前半のクロスオーバー全盛期に王政復古とも言うべきスタイルでメインストリームジャズをリリースしていった重要レーベルのコンコードジャズがあります。ご存知のように、このレーベルは自らもギタリストであるCarl E.Jeffersonが、自分の故郷コンコードの名前をとって設立したレーベルです。そしてこのレーベル設立に大きな役割を果たしたのがHerb Ellis, Joe Passの2人のギタリストの「Jazz Concord」なるアルバムです。元々は会員配布のレコードでしたが、のちに商業ベースに乗って発売されこのレーベル設立のきっかけになったと言われています。本日アップはこれと同じメンバーのでの第2弾とでも言うべきライブ録音Seven Come Elevenです。

 メンバーはHerb Ellis, Joe Pass(g), Ray Brown(b), Jake Hanna(ds)のカルテットでコンコードお得意の2ギター&ベース、ドラムの編成です。録音は前述の「Jazz Concord」の翌年74年の録音です。A-1の”In A Mellow Tone"から快調なソロが続きます。最初はエリスのソロ、パスのリズム、そしてスウィッチしてアドリブを展開し、レイのベースを挟んでテーマに戻るスタイルは絶妙でこのレーベルの定番スタイルになったのもうなづけますね。ここで聴けるエリスのボンゴのようなパーカッシブなプレイにはビックリですね。次の急速調のタイトル曲はご存知クリスチャンの曲ですよね。彼らのテクニックもさることながら敬意を払った演奏が感動的です。A-3"Prelude To A Kiss"はPassのショーケース。A-4の"Perdido"の躍動感も聞き物ですね。B面はパスのウクレレのようなコードワークが光る"I'm Confessin'"で幕をあけます。続くB-2の"East Living"でエリスがfeatureされます。ラストは最長のエリスのオリジナル"Concord Blues"で締めくくられます。このブルースはじめ、全編にわたって聴けるレイの強靭かつメロディックなベースがすばらしいですね。発売と同時にリアルタイムで聴いてきた数少ないアルバムの一つですね。

 所有盤はコンコードのオリジナル盤です。おなじみのダイスのカバーは良い悪いは別として、一目で分かるインプレッシブなカバーです。ナイスな演奏がカバーの格調を高めた一枚とも言えるのではないかと思います。

デッキでスモーク!

2008-05-01 21:52:56 | キャンプ
 
 最近、スモークに嵌っています。

 コールマンのキャンプオーブンを使い始めてからです。かなり間違いがありましょうが、67camper originalのスモーク料理をどうぞということで自宅デッキでの開催となりました。余っていたオニグルミのチップを使って燻す燻す燻す!!!



 オーブン内はこんな感じ!こんなに良い色にスモークできてしまいます。よだれがタラーッとでてきそう。子供たちも我慢で待ってくれますよ。鶏肉、イカ、鮭、タコ、角天、はんぺんなど何でもござれです。



 とここまではよかったのですが、ツーバーナーでやると火加減が難しい!ちょっと火を強くするとオーブン内が火事になります。最後に、火を強めたために再びオーブン内が火だるまでちょっとすすが付いてしまいました。豚肉や鶏肉などの垂れた油に火が回るのが原因です。ゆっくりじっくり、やっぱりこれが原則です。ダッジオーブンの方が火事の心配がないので次回はダッジでやってみようと思います。 男の料理、適当で豪快ですが、やっぱりそれなりに難しい・・・ですね。

ジョニは確かイタリア系アメリカ人だったよなぁ・・・

2008-05-01 03:31:21 | jazz & vocal
"Ti Voglio Bene"...I Love You/Joni James
(MGM E3623)


 ブラジルのサンバ/ボッサ、フランスのシャンソン、メキシコのマリアッチ、イタリアのカンツォーネなどは元々外来音楽でありますがアメリカ自体が移民で構成されている国家であり、それぞれのシンガーが自分のルーツの叫びとしてこれらの外来音楽を取り上げることはままあります。日本のMIYOSHI UMEKI等も同様ですよね。本日の主役ジョニ・ジェイムスはイタリア移民の子孫でありカンツォーネがこれに当たります。ジョニのアルバムにはこのようにイタリアもの、ボッサ、フォークソング、アイリッシュソングを集めたものなどいくつかの特集ものが存在しますが、本日アップのアルバムはルーツとなるイタリア語を駆使したイタリアンソング集であり彼女にとってもとりわけ感慨深い録音であったことには想像に難くないですね。

 カンツォーネというとオケはもちろんですが、マンドリンのトレモロ奏法とアコーディオンのバッキングがやっぱり印象に残ります。こんなバックに乗ってのA-1「サンタルチア」(Santa Lucia), A-3「帰れソレントへ」(Torna A Surriento), B-1『オーソレミオ」(O Sole Mio)などの誰でも知っている有名曲をジョニの英語、イタリア語チャンポンで聴かせてくれるという訳です。ちなみにタイトルの"Ti Voglio Bene"はナポリ語で" I Love You"の意味のようです。独特のイタリア語の語感を楽しめるアルバムですね。

 所有盤はMGMのモノラル盤です。アップで捉えられたジョニが美しいですね。これだと吉祥寺のオヤジが熱を上げるのも無理はないですね(笑)。