67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ダコタ・ステイトン初のライブ録音

2009-02-19 12:45:37 | jazz & vocal
Dakota At Storyville/Dakota Staton
(Capitol T1649)


 清楚なかわい子ちゃんボーカルもいいですが、たまにはダコタ・ステイトンのようなアーシーでノリのいいボーカルも聴いてみたくなる事がありますよね。あまりポピュラーではないくアンダーレイテッドの代表のようなシンガーですが、いやいやどうして一回聴けば彼女の実力、懐の深さはすぐにわかる筈です。キャピトル、ユナイテッド・アーチスツにリーダーアルバムが結構ありますから見つけて聴いていただきたいものです。本日はキャピトル盤から一枚、彼女の初の"On Stage"Albumと紹介されているBoston, Storyvilleのライブ録音をアップいたします。

 61年4月の録音で、バッキングはノーマン・シモンズ(p)のカルテットですが、他のメンバーについては記載がなく良くわかりません。ただ、一説によると力強いテナー、そしてフルート,オーボエを駆使するのはユセフ・ラティーフと言われていますのでそのつもりで聴くとよりよく聞こえるから不思議です。ソウルフルでアーシーなノリはA-1"Is You Is, Or Is You Ain't My Baby"から聴かれますが、A-5の"When I Grow Too Old To Dream"の客席が唄う様子は最高の盛り上がりです。B面の"Don't Get around Much Anymore"や"Easy to Love"もいい出来です。



 所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。ライブの雰囲気がダイレクトに伝わってくる録音ですね。この盤に限らずキャピトルのバックカバーのイラストってモノクロですが凄く味があると思いませんか?

ところで「All Mornin' Long」ってどういう意味よ?!

2009-02-18 00:00:29 | jazz & vocal
All Mornin' Long/Red Garland
(Prestige7130 jp.reissue)


 3大レーベルのプレステッジと言うのは、本当にいろんなタイプのジャズをリリ^スしていますよね。ハードバップの名盤から、後期のコテコテソウルアルバムまで本当に多彩です。ブルーノートやリバーサイドと違い、ハードバップ期のリーダーを定めていないようなブローイングセッションが結構ありますよね。All「・・・」Longの3枚はこういったセッションの中でも特に知られたアルバム群ではないでしょうか?3枚とは言わずと知れた”All Day Long", "All Morning Long", "All NIght Long"の3枚ですよね。本日は、コルトレーンの参加が話題になる"All Morning Long"をアップしてみます。

 少し脱線しますが、ところでAll Morning Longってどういう意味よ???他は「一日中」とか「夜通し」って意味でしょうけどAll Morning Longっていまいち良くわかりません。こんな事を考えているのは自分だけかも知れませんが・・・

 3枚のいずれも出来が良いですが、前述のようにこのアルバムではジョン・コルトレーンの参加がポイントだと思います。逞しいサウンドで圧倒的なソロはやっぱり抜きん出ています。将来の大器の片鱗は既に感じられるところです。とくにA面全部を占めるタイトル曲"All Mornin' Long"はコルトレーンもさることながら、Donald Byrd(tp), Red Garland(p)のプレイも聴き逃せませんね。後のメンバーはベースにGeorge Joyner, ドラムスにArt Tayorという五重奏団です。ジョイナーの”アルプス一万尺”を交えたソロもユーモラスでいいですね。B面の"They Can't Take Away From Me"と"Our Delight"もいい演奏ですが、やはりA面タイトル曲のものですね。

 所有盤はビクターが以前にリリースしたもので、リーダー、ガーランドの顔を大きく捉えた2nd coverが使われております。ちなみに1st coverは川にかかる鉄橋の風景写真が使われたものですよね。とにかくA面一曲で買う価値ありの一枚だと思います。

ドラムのいない事を忘れるスウィング感!

2009-02-17 02:36:17 | jazz & vocal
Stan Getz And The Oscar Peterson Trio
(Verve V6-8251)


 ブルーノート、プレステッジ、リバーサイドの3大名門レーベルが素晴らしいのは勿論わかっていますが、VERVEにおけるノーマン・グランツのビッグネーム同士をぶつけたセッションをレコードにする手法は、時として抜群の効果をあげますよね。本日アップのVERVEの看板スター、スタン・ゲッツとオスカー・ピーターソン・トリオの激突も、各人の類い稀なジャズフィーリングのおかげでドラムなしのカルテットながら強烈なスウィング感を醸し出しています。57年という、彼らの絶好調時代でありますし、すばらしいスウィング感とバラードに聴かれるリリシズムが溢れんばかりです。

 メンバーはStan Getz(ts), Oscar Peterson(p), Ray Brown(b), Herb Ellis(g)というドラムレスカルテットです。A面では何と言っても冒頭の"I Want to Be Happy"が素晴らしいです。ドラムのいない事を忘れてしまうスウィング感覚には脱帽です。柔らかい音色でスムーズなフレージングをみせるGetz、卓越したテクニックでトリオをぐいぐい引っ張って行くOPのピアノが最高です。こういうアップテンポの曲に対するGetzのノリノリプレイはこの時代にはよく見られていましたよね。グランツお得意の"Ballad Medley"では"Bewitched", "I Don't Know Why I Just Do", "How long Has Thin Been Going On", "I Can't Get Started", "Polka Dots and Moonbeams"が取り上げられており、彼らのバラード解釈の素晴らしさを堪能できます。言い出しかねてはレイのfeaturing numberですね。B面では冒頭のエリスのギターだけをバックにゲッツがテーマを吹く"I'm Glad There's You"が素晴らしくゲッツの歌心爆発という感じですね。

 所有盤はMGMのカットアウトホールのある再発盤で悪名高い疑似ステ盤ですが、BNやプレステッジのそれよりは音がいい感じがしますね。ドラムレスでこれぐらいスウィングしてくれりゃ楽しめますね。

帝王マイルスのライブの礎的2枚組

2009-02-16 00:13:36 | jazz & vocal
Friday Night In Person Miles Davis
(Columbia LE100018)


Saturday Night In Person Miles Davis
(Columbia LE10076)


 帝王マイルスはオリジナルクインテットからモードを取り入れたカインドオブブルーを発表し、61年にはコルトレーンとモブレイのツウィンテナーの"Someday My Prince Will Come"を録音します。その一ヶ月後に、今までになかったライブパフォーマンスの唇をきる2枚組を録音します。本日はこのサンフランシスコ、ブラックホークのライブパフォーマンスを収録した2枚組を録音します。この後マイルスは相次いでライブ録音を行っていきますが、その第一歩という意味でも貴重な2枚組といえるのではないでしょうか?。そしてライブではお得意のレパートリーを荒削りにテンポを換えて次々と繰り出すマイルスの手法が既に始まっている事に気付きますよね。またモードを駆使するマイルスに、従来のハードバピッシュなソロで対抗したモブレイの好演(これについては賛否両論ですね。)が収録されているのもモブレイファンには嬉しいところですね。



 金曜日と土曜日のセッションが一枚ずつに別れてアルバムになったものを所有していますが、いずれも再発の茶色ラベルで、このラベルは、自分の所有盤には見られません。

 メンバーは改めて記すまでもないですが、Miles Davis(tp), Hank Mobley(ts), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(ds)の五重奏団です。金曜日Vol.1のA-1の"Walikin'"からマイルスのオープンでの快演が聴かれます。モブレイも結構いけてます。続くKelly、この時期絶好調で攻めまくります。モブレイのバックで入れるコンピングからしびれますね。勿論、ソロもケリー節のオンパレードでケリーをマイルスが溺愛したのもうなづけますね。次の"Bye Bye Blackbird", B面の"All Of You"もお得意のスタンダードですよね。マイルスの切り裂くようなミュート、ケリーのソロ、文句なしですね。土曜日Vol.2はモンクの"Well You Needn't"で始まります。A面ラストの"Kind of Blue"もオリジナルよりぺースをあげて取り組まれています。B面のCobbのドラムがいい"Oleo"、これまた十八番の"If I Were A Bell"とマイルスならではのレパートリーが並びます。やっぱり、オリジナルを聴いてから聴かれる人が圧倒的に多いと想像しますが、こちらの演奏も一回聴けば病み付きになるような魅力を感じますね。

 最近は、さらに収録曲を増やしたコンプリートCDが世に出ていると聞きますが、Vinyl Fan としては、やはりオリジナルフォームにこだわりたい感じですね(笑)。

セント・ヴァレンタイン・デイ

2009-02-15 06:21:39 | Weblog

 昨日は、セント・ヴァレンタイン・デイでしたね。昨日のうちにアップしようと思ったのですが、眠ってしまい今日になりました。

 個人的には思いがけず、たくさんのチュコレートをいただきました。今年はヴァレンタインが土曜日だったので週のはじめからバラバラと戴き、13日の金曜日にたくさんいただく格好でした。この場を借りて御礼申し上げます。学生時代、独身時代のようなわくわく感はないですが正月明けのビッグイベントですね。ヴァレンタイン商戦に踊らされているとは言え、嬉しいものです。



 今年は、小学校一年生のUチャンが自分のために買って来たという機関車トーマスの傘チョコです。自分が『これ昔からあるよね。よくおじいさんに買ってもらったよ。』という台詞を覚えていたようですね。何はともあれ、皆様ありがとうございました。

ブルーノートの美女ジャケはやっぱりこれだ!

2009-02-15 05:59:01 | jazz & vocal
Moods/The Three Sounds
(Blue Note 84044)


 Blue Noteの看板スタートして、録音の数が多いプレイヤーと言えばオルガンのジミー・スミス、ピアノでオリジナルクインテットで快作連発のホレス・シルバー、そして本日アップのスリー・サウンズではないかと思います。このスリーサウンズのリーダー盤の中からいわゆる美女ジャケで有名なMoodsをアップいたします。

 BNへは1600番"introducing The Three Sounds"でデビューし、売れ行きが良かったのかライオンの趣味だったのか彼らは4000番台に入っても快調にトリオアルバムをアップしていきます。このアルバムが丁度5作目に当たりますが、メンバーは固定しておりGene Harris(p), Andrew Simpkins(b), Bill Dowdy(ds) の3人です。演奏は、ハリスにリラックスした瑞々しいピアノ、特にブロックコードが印象的ですよね。印象的なイントロが頭に残る"Love For Sale"、エリントンの”昔は良かったね”、そして"Green Dolphin Street"と続くA面はなんべん聴いた事か・・・。B面の1曲目のブルースはレッド・ガーランドのトリオを思わせますよね。ヘフティの"Li'l Darin'"のリリカルな味も捨てがたいですよね。

 所有盤はリバティのステレオ盤です。前にちょこっとふれましたが、このBNには珍しい白人美女ジャケ、ご存知の方も多いでしょうがアルフレッド・ライオンの奥方になったモデルさんでRuth Masonですよね。彼女の声はDonald ByrdのハーフノートのMCで聴けますので、お持ちの方はこちらも引っ張りだしてみてはどうでしょう?!

マリガンのビッグバンドにおけるズートの快演

2009-02-14 05:28:30 | jazz & vocal
The Concert Jazz Band On Tour/Gerry Mulligan, Zoot Sims
(Verve V6-8438)

 白人バリトンサックスの名手ジェリー・マリガンは1960年に入り、13人編成のビッグバンドを形成し米国、そしてヨーロッパへの楽旅を行い、これがことごとくVerve Recordに録音されています。メンバーは白人が多い(ひょっとして白人オンリーかな?)編成ではありますが、従来のビッグバンドのブラスセクションとサックスセクションが呼応する格好ではなく、極めてコンボライクな編曲でソロパートが充分にあたえられているのが特徴です。本日アップのアルバムは、これまた白人テナーの雄ズート・シムズをゲストにくわえてのヨーロッパ.アメリカツアーからセレクトされたトラックを収録したものです。

 メンバーはGerry Mulligan(bs, p, arr), Conte Candoli, Don Ferrara, Nick Travis(tp), Willie Dennis, Alan Raph(tb), Bob Brookmeyer(vtb), Bob Donovan(as) Gene Quill(cl) Jim Reider(ts), Gene Allen(bs, bcl), Buddy Clark(b), Mel Lewis(ds)の13人にZoot Sims(ts)がソロイストとして加わっています。録音はカリフォルニア、サンタモニカの演奏が三曲、イタリア・ミラノの演奏が3曲、ドイツ・ベルリンのものが1曲という構成です。ソロをとるマリガンはもちろんですが、ズートが好調で相変わらずの滑らかなテナーは健在です。他にも、フェラーラのラッパ、ブルックマイヤーのボントロも聴かれます。A面では冒頭のブルース"Go Home"のジャジーな雰囲気が最高です。B面ラストもこの曲が演奏されています。ひょっとしてバンドのテーマでしょうか?個人的に一番好きなのがB-3の"Apple Core"のズートのソロですね、回りのサウンドが小さくなりズートが浮き出てくるくだりはわくわくしますね。ズートはいつもメロディックで駄作が少ないですね。

 所有盤はMGMのステレオ盤です。サンタモニカからミラノまでを線で結んだイラストカバーがイカしていますね。

カフェオレのリアウィンドウのモール

2009-02-13 21:13:38 | Volkswagen

VW仲間のKAZUさんの赤カブ、とうとう幌が付いたようですね。富山ビートルハウスで購入したキットでしたっけ。さすがイケノウエさん、きれいに張っておられます。KAZUさんの話では、元の幌に付いていたrear windowを使ったようですね。最後の完成品?の画像をみとところ、何となく家のカフェオレのrear windowと雰囲気が違うなぁ・・・って見ていると、「そうだ、クロムのモールがないぞ~!」。03の幌は少し形状が違うし、こうなのかなぁ・・・。

ちなみに自分の幌のrear windowの画像が上のです。69年式なんですが、モール有る無しは年式による違いなんだろうか・・・。家の幌はおそらくWorfsburg Westのものだと記憶しています。詳しい方、情報教えて!!!

マイルスが気に入っていたジャマルのピアノ

2009-02-13 00:47:59 | jazz & vocal
But Not For Me/Ahmad Jamal
(Argo LP628)


 帝王マイルスが気に入っていっていた事で、有名なピアニストがジャマルであるという事はよく知られた話ですよね。キラキラするようなエロール・ガーナー風の高音部、感性で選りすぐられたような少ない音で構成されるソロがその特徴ですよね。じゃあ何故マイルスと共演する事がなかったのでしょう?マイルスはガーランド、エバンス、ケリー、ハンコックとピアニストを入れ替えていきましたが、なぜジャマルをレギュラーピア二ストの椅子を与えるコトがなかったのでしょう?これについては、いろいろ意見があるかもしれないが、ジャマルが嫌がったのでしょうかねぇ・・・。本日は彼のアルバムでも最も有名と思われるシカゴのPershing HotelにあるPershing Loungeでのライブ録音です。

 この会場は、6年間ジャマルがプレイして来た勝手知ったるラウンジですし、オーディエンスの暖かい反応を受けながらリラックスした雰囲気で自由にスウィングするトリオの快演が捉えられています。メンバーはレギュラートリオでJamal(p), Israel Crosby(b), Vernell Fournier(ds)の面々です。録音は1958年1月16日、この夜は43曲が演奏されたようですが、この中から8曲が選ばれ収録されています。得意のレパートリーであるタイトル曲"But Not For Me"と"Surrey With The Fringe On Top"が選ばれているのが興味深いですね。ジャマルスタイルの魅力を凝集したかのような2トラックですね。演奏曲は、B-1の"Poinciana"(これも後にインパルスで再演される十八番ですね。)をのぞけば他は全て2-3分の演奏というのも彼らのラウンジでのプレイスタイルをあらわしているように思います。他にも"Moonlight In Vermont", "No Greater Love", "Woody'n You", "What's New"等有名スタンダードがチョイスされているのも聴衆へのサービス精神が垣間見えますね。

 所有盤はArgoのブラックラベル、シルバーロゴの両溝、フラットエッジのオリジナルです。ジャマルの特異なスタイルを示したピアノトリオの名盤の一つですね。

追記:本日、上記"But Not For Me"をアップしたところ、「I Wish氏」からこの翌日のセッションについてコメントを戴きました。下記がそうですが、このセッションは、"But Not For Me"の翌日のPershing Loungeのライブからのセレクションです。ジャマルが"But Not For Me"の8曲をセレクトした後、この2日のテープは完全にオクラいりとなったようですね。2年半を経過した1960年7月に、やっと陽の目をみたというのがvol.2です。


Jamal At The Pershing vol.2/Ahmad Jamal
(Argo LP667)


 このライナーノートを紐解くと、ジャマル自身は『現在のスタイルとは異なるから』という理由で発売に対しては結構hesitateしていた様子がわかります。ここでも、スタンダードのジャマル的解釈が堪能できますね。"Cherokee"がmost favoriteですね。Crosbyのタイトなピチカート、Fournierのブラッシュワークの巧みさも一聴の価値がありますね。

役者が揃ったスイングジャズもいいものですね!

2009-02-12 00:01:16 | jazz & vocal
Trio・Quartet・Quintet/Benny Goodman
(RCA LPM1226)


 日頃、濃厚なハードバップやファンキージャズばかり聴いているとたまに取り出して聴いてみるスウィングジャズが新鮮に思えてなりません。本日アップのベニー・グッドマンのコンボ演奏は爽快そのものです。このアルバムは1930年代の演奏も含まれており、ちょっと録音の悪さが気になるトラックもありますが、BG、Teddy Wilson(p), Gene Krupa(ds)のトリオを基本に、Lionel Hampton(vib)が加わったカルテット、そしてクインテットではBG、Teddy, HampにJohn Kirby(b), Buddy Schutz(ds)というメンバーで繰り広げられるスウィングジャズはグルービーで一聴の価値ありって感じです。BGを捉えたモノクロカバーが最高にカッコいいと思いませんか?

 A面は前述のようにやや録音の悪さが気になりますが、BG, Teddy, Hampと揃っての"The Man I Love", "Sweet Georgia Brown", "Body And Soul"は嬉しいですよね。スイング感、全開となるB面が特にいいですよね。B-1"Dinah"のHampのイントロ、しびれますよ!。BGのクラリネットは高音には艶があり、低音はさらに魅力的で包み込むようにソフトで「これぞ木管」という音色が素晴らしいですよね。B面はベースが加わりリズムが厚くなり録音の悪さは感じませんよ。

 所有盤はRCAのオリジナルモノラル盤と思います。役者が揃うといつの時代も凄いですね!