ストレスとの戦い

2012-04-05 17:55:44 | 司法試験関連
体調管理が重要な時期である。ここで言う「体調」は心の調子と肉体の調子双方を含むものである。

肉体の方は,文字通り健康第一,という意味であり,風邪を引いたりしないようにという事に尽きる。花粉症の人は今年は花粉の飛散が寒さのせいで,ややずれている感があるので,暫く厳しいかもしれない。何せ薬を飲むと眠くなるので,なるべく服用量を抑えられるように工夫したいところである。

問題は心の方だ。人それぞれ千差万別であろう。早く本試験になって欲しいという人もいれば,1日1日ピリピリしている人もいるであろう。不安にならないようにすることはできないしする必要もない。必要悪みたいなものだし,不安にならない方がおかしい。「当たり前の事」なので気にしない。しかし,不安になりすぎて体調に影響してしまうのはまずい。ハートが弱い人は,マイナス思考にならないように気をつけたい。

不安と異なり,「焦り」は禁物だ。こいつはマイナスにしかならない。だから,不安と焦りの境界を超えないようにしないといけない。

不安を解消するには,思いっきり勉強するしかない。「これだけやったんだから,駄目なら仕方がない」,くらいの心構えになれるかどうか,である。不安の原因は色々あるが,中心的なものは,「自分は勉強を十分やっていないのではないか」という後ろめたさが無意識に作用している可能性がある。この場合,不十分な勉強しかしてこなかったと言う過去は変えられない。残りの日々を全力で過ごすしかない。

なお,「十分勉強していないのではないか」というのは,物理的にもっと出来たはずなのに,しなかった,という場合を指す。可処分時間に対する勉強時間の比率の問題である。1日4時間しか時間が取れない人は,仮に4時間勉強していたらそれは凄いことである。この手の人は逆に恐らく掻き毟られるような不安には襲われないはずだ。出来ることやり切ったからである。ある程度開き直れるのではないか。他方,12時間出来るのに8時間しかしなかった(多分こういう人が一番多いのではないか),というタイプが今一番不安になっていると思う。試験11ヶ月前の24時間と試験1ヶ月前の24時間は全く等価なのだ,ということに気が付いてしまうわけである。

困ったことに,勉強は進めば進むほど不安になる,と言う側面もある。理由は簡単で,いろいろな事が見えてきてしまう,分かってしまうので,新たな課題・不安が出てきてしまうからだ。ただこれは良い兆候なので気にしない。何にも不安にならないのは「試験の怖さ」を知らない,まだ分からないからである。
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