模様替えプラン始動

2008-11-30 17:42:25 | Weblog
今日から大掃除を始めました。大掃除と言っても年末だからやる、という趣旨ではなくて、部屋の模様替えを大々的にやりたいなと思ったからです。そのための準備としてまず要らないものを捨てまくる捨てまくる。整理できるものは整理する。3部屋のうち1部屋をまずメインに攻めていこうと。

毎日できるわけではないので、当面、週末の空いた時間を運動がてらに、という作業になりそうです。今日1日で大分スペースができました♪

生活環境って大事だなと前から思ってはいたものの、ずぼら過ぎてえらいことになっております。少しはお洒落な感じで生活しようかと(笑)。

明日からいよいよ師走。先生も走りまくるほど忙しいという意味で師走。企画・制作に本格的に講義も入り始め、出張系もちらほら。そこのけそこのけお馬が通る。
二頭立ての馬車馬の如く、12月も進撃します!
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フレームゼミ受講予定の方へ

2008-11-30 02:21:47 | 司法試験関連
いよいよ、今週土曜日から「新司法出題フレーム体得ゼミ」が始まります。
以前もお知らせしたように、第1回は、第3回本試験公法系を扱います。そして答案を提出していただき、私がそれを採点いたします。

ゼミでは、お手元に自分で書いた答案を置きながら参加して頂くことになりますが、もちろん書き方検討の時間では自分の答案に色々書き込んでもかまいません。
ただ、そうすると採点との兼ね合いが出てきます。そこで、第1回では、事前に自己の答案をコピーして置いて下さい。原本は採点いたしますので、コピーした方に書き込むようにして下さい。ゼミ当日も、開始前にコピーする旨掲示しておきますが、あらかじめコピーされてから来校されることをお勧めいたします。

ゼミ自体は、憲法の問題分読み方→再現上位答案・伊藤塾答案の検討、行政法の問題文の読み方→再現上位答案・伊藤塾答案の検討、という流れを予定しています。告知にもありましたが、このゼミは、論点の解説を目的とするものではないです。問題文の読み方にトコトン拘ります。

また申し込まれた方から、「先生のマーキングを見たい」という要望をメールでいただきましたので、何らかの形で披露できればと思います。なお、ゼミで使用する「本試験問題文」はこちらで配付いたします。

いよいよ師走です。今冬は妙に寒そうですが、風邪を引かないよう頑張りましょうね!
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優秀なヘッドコーチになれ

2008-11-29 16:44:53 | 司法試験関連
地元のJR駅前周辺のクリスマス・イルミネーションが物凄く綺麗です。毎年規模が大きくなっていましたが、ここ1,2年は大体同規模ですね。
また最近は、自分の家にド派手な飾り付けをする家が本当に増えて、この時期の楽しみです。大抵、1軒ド派手にやり始めると、翌年からその家の近所も負けじと!?やり始めます。ですから、いくつかそういう家が密集するポイントが住宅街にあって、家に帰る途中和みます。

本試験まで実質5ヶ月となりましたが、時期毎に(これは未修1年次から、はてはロー合格後入学前の時期からも含めての話)勉強の仕方というのは異なります。民法を勉強するにしても、たとえれば、レベル0からレベル10まで「垂直上昇」しなければいけない時期の勉強方法と、レベル10を維持するための勉強法とでは全然違います。

直前期になりつつある現状では、「現在の実力で受かる方法」というのも少し意識したほうがいいかも知れません。ガイダンスを聞いてくれた方は分かるとは思うのですが、どうしても、「勉強=知識を増やす」、というイメージを持ちやすい。特に文系科目は。でもそれだけではないことはもうご存知だと思います。

高校受験などで、80点そこそこまで取れるのだけれど、90点には届かない(で、終わる)生徒は非常に多い。90点から100点にするのは同じ10点でも全然話は違ってきますが、80点から90点に上げることは、知識の量で決まる話では実はなくて、取組み姿勢で十分達成できるミッションだ。5科目で考えると、1科目80点だと400点。せいぜい410点台。ところが1科目90点だと450点。この差は、高校のランクで言えば3ランクは違ってくる。これは無視できない差だ。

もちろん単純計算の話であって、そう簡単には400点から450点にはならない(理由は、あと10点詰める作業を「5科目同時にする」ことが大変だから)。でもちょっと指導すると430点前後までは意外にあがる。別に知識を増やすよう指導するわけではない。何を指導するか?それが先ほど述べた、「現在の実力で受かる方法」を考える、ということなんですね。直前期はこういうことも考えないといけない。「今ある武器でどう勝つか」。

英語で82,3点取れる生徒は、実力的には90点取れるだけの実力がある。でもケアレスミスをしたり、記述で表現が甘かったり、問いに十分答え切れていなかったりして、マイナス1点、2点、3点と積み重ねていくのが普通だ。同じ実力なのに一方は90点、他方は82点。この違いは結局のところ「試験力」の違いにある(「スコアリング能力の違い」と言ってもよい)。

これは勉強に限らず、仕事やスポーツ競技まで全てに当てはまる。プロジェクトを遂行するのに「ベストメンバー」が揃えば誰だって上手くできるに決まっている。しかし自分のチームが「オールスター軍団」になることはまずありえない。「今そこにある戦力」で勝つことを考えなければならない。だからヘッドコーチや、GM、監督に莫大なサラリーが支払われるわけだ(「禅マスター」フィル・ジャクソンはヘッドコーチとして10億円のサラリーを貰っている!)。

マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、シャキール・オニール、スコッティ・ピッペンが揃いぶめば、誰がヘッドコーチをしても、NBAで10連覇できるだろう。でもそんな「ドリーム・チーム」はあくまでも「ドリーム」であって現実にはありえない(唯一現実化したのは、バルセロナ五輪の米国代表チームだけだ。二度と起きる事のない文字通りの奇跡だ)。

何を言いたいかというと、自分に都合のいい「好条件」が揃うことは悲しいくらいにないのだ。だから「現時点の戦力で勝つ」ことを考えるのも非常に大切だ。もちろん、学力の「戦力補強」も重要。客観的に足りない部分は補う必要がある。当たり前のことだ。しかし戦力補強だけが「全て」ではない。流石のヤンキースだって毎年メンバーを総とっかえするような「戦力補強」はしていない。

戦力補強を如何に行い、かつ現有戦力でどう勝つか、この「思考のバランス」が非常に重要だと思います。
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実際に「使える」武器かどうか

2008-11-28 01:14:10 | 司法試験関連
11月の雨ってひたすら冷たくて嫌ですね。今冬も寒いのかな。そうそう、足温器買いました。重宝しています。たまに家電量販店に行くと、色々なものが欲しくなりますよねぇ。師走になったら少しお買い物でもするかなぁ。

最近脳が本当に寝たがってます。

って師走ですね、もうすぐ!12月からいよいよゼミと小教室が始まり、条文マーキングも始まります。予習と言うか授業準備と言うか、この作業は何をすべきか改めて考える契機になります。ロースクールではなく予備校の講座であることを考えれば一番大事なことは、「試験に必要な事」ってなんだ、という観点です。

受かるために必要な情報かどうかが全てであり、いくら最先端の議論や深「過ぎる」講義をしてもそれは演者の自己満足に過ぎません。実務家ならこういう接続詞の使い方をする、こういう言い回しをする、と事細かに言われても本番で書ける訳ないし、そういうことは修習で学ぶ事であって新司法試験でそんなことまで要求しているわけない。2回試験と勘違いしちゃいけないだろうと。また、本番で書けない知識は有害になることすらあります(書けないのに書きたくなる衝動に駆られ書くべき事を落としてしまう)。背景的な知識として有益な場合もありますが、とにかく大事な事は「試験に受かるために必要な事」を伝える事なんだ、ということを最近再認識しています。

勉強するときも、「本番で使える知識かどうか」という視点は重要です。論文対策ではまりがちなのが、特定の論点争点に深入りしすぎること。確かに面白くて仕方がないときってありますが、来年受験予定の人は、もう今はそういう勉強をする時期ではないです。

今日は今年の公法系の再現答案を「採点」してみました。採点とはいっても本当に何点とかつけたわけではなく、採点ポイントを探ると言う観点で、実際の点数と答案を見比べていました。何となく今年の採点基準が見えてきた感じはしました。我が「仮説」は正しそうだぞ、という自信がわいて来ました。しかし本当にいい問題でしたね、今年の問題。1回目のゼミ・講義が今から楽しみです。
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know no limits

2008-11-27 01:40:56 | 雑感
「速習6時間!商法総則酒行為」。・。・。・

酒行為ってなんじゃい(笑)。今日指摘されるまで全く気がつきませんでしたわ。もちろん、商行為です。択一直前期の2月に酒行為なんて伝授しません。すいませんでした!

気がついたら仕事がまた増えた。しかもでかいの(笑)きゃー!って感じ。でもなんかこう、最近脳の奥がキリキリしまるような緊張感が出てきた。11月に入ってから、妙に自分を追い込むようにしている「自分」がいる。でもそれでいいのかな、と思う今日この頃。漸くプレッシャーを楽しめるようになって来たのかなと自画自賛。自分にどんどんプレスをかけていかないと限界以上の力は出せないと思う。妙な逃げ道を作ったりすると、無意識のうちに何でも引き気味になってしまうからだ。

勉強も結局同じなんだと思う。ギリギリまで追い込んで勉強するから力が劇的につく。自分は結局、受験時にそこまで自分を追い込んでいけなかったので偉そうな事は言えないけれど、その分今猛烈にプレッシャーをかけている。受験生の皆さんも大変だと思うけれど、渉外事務所の弁護士だって余裕ぶっこいて億単位の収入をあげているわけじゃない。試験で最上位で軽くすこーんと受かっているように見える人も受験前はとんでもない追い込み方をしている。自分に厳しい人が最後には勝つんだな、と本当に思う。そんなの当たり前のことなんだけど、人間は弱い生き物だから成功する人を見るとみんな「才能の違い」にしてしまうものだ。ここでいう「才能」が「自分を追い込める能力」なら間違いではないが。

また格好いいこと書いちゃったけど、実は知恵熱出そうで怖いんだよねぇ(苦笑)
アルカリ電池が切れるときみたく、突然ぐでんとしたりして。  いやー!

新61期の皆さん、2回試験お疲れさまんさ!実務デビュー前の僅かな期間ですがゆっくり休んで下さい!
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新61期→新62期

2008-11-26 03:35:54 | 雑感
2回試験最終日、頑張ってください==☆

そして新62期は明日から実務修習だね!こっちも頑張れ==☆

やーっぱり下の書き込みこっぱずかしいのう(苦笑)
格好良いこと書いているほど本人格好良くない所が
我が人生のボトルネックだなぁ。
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心臓に興味がない心臓病専門医を想像できるか

2008-11-26 02:57:05 | 雑感
霜月も1週間を切りました。今年も今日を入れて36日、約5週間です。早いなぁぁぁ、おい。毎年9月回ると早い早い。あっという間に2009年かぁ。2000年問題も10年一昔だなぁ。

2月開講の「速習6時間!商法総則酒行為」(→良く考えたらこのタイトルは仮題かもしらん)の講義レジュメを日々せこせこ作成しております。商法総則部分が取り合えず終わり、今日から商行為法に入りました。折り返し~折り返し~。一通り完成させたら、更にグレードを上げるべく第2加工を加える予定です。

今自分の抱えている仕事は大きいものだけで8個ある。これがやらなきゃならんのよ、というラインナップ。

何事も敬愛するトム・ピータースの言葉を借りれば、「すごいプロジェクトをやろう!」の精神が必要だ。すごいプロジェクトはビッグプロジェクトと同義ではない。小さな日常的な事柄がすごいプロジェクトになる。嘘だと思うなら、トム・ピータースの本を読んでみるといい。

私は昔から自分を鼓舞したい、気合を入れたいときに手に取る本がある。「トム・ピータースの起死回生」(TBSブリタニカ)である。米国では97年に出版された本だが、やはり10年先を見越した本だった。ちなみにトム・ピータース、90年早々に「質で競争する時代は終わった、これからはデザインの時代だ」と言い放った先見の明の持ち主でもある。言い忘れたけれど80年代のビッグセラー「エクセレント・カンパニー」は彼の出世作だ。トム・ピータースは密かにタイムマシンを開発している思う。それくらい先が見える男だ。

自分が愛していないものを、人が愛してくれるとどうして思うのか。自分が満足しないものを他人が満足するわけがない。まず自分を納得させろ。

おお、夜中の酔っ払い、調子乗って書いてるじょ。明日読み直して恥ずかしくなる事120%だからこの辺でやめておくね(笑)

明日(今日か!)も地道に仕事しよう。



* http://3q3q.blog89.fc2.com/blog-entry-4617.html
  話全然変わるけれど、このジム・キャリーリアルシングにすご過ぎるよ!大爆笑必至!
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夏の忘れ物,そして今年も判例六法マーキング

2008-11-25 01:54:54 | 司法試験関連
もう10年以上毎年朝顔を育てています。今年も過去最大規模で種を蒔き、夏の間楽しませて貰いましたが、なんと11月23日、朝顔が一輪咲いておりました♪いやぁ、凄いですネェ。流石に寒いせいか蕾から花開くまで時間がかかり、24日今現在、夜中ですが冷たい霜月の夜雨に濡れながらも花開いております(笑)。夏の忘れ物です。

「判例六法 全条文マーキング講義 <行政法・会社法・民事訴訟法・刑事訴訟法>」の告知が始まっています。従来どこの予備校にもなかった講座なので少し説明したいと思います。

講座のコンセプトは文字通りの「条文文言のマーキング」です。いわゆる条文素読というのは誰もがやるべきことなんですが、とにかく根気の要るひたすら苦しいだけの作業です。でもやらざるを得ない。そこで、講義形式にしてしまえば強制の契機になるし、一人で黙々とやるよりは楽であろうとまず考えました。

またこれは自己の経験なんですが、「択一講座」って色々あると思うのですが、あくまでも「択一講座」であるべきであって、「入門的講座」じゃないと思うんです。しかし自分が以前購入した(他社)講座は何故か入門的な基礎知識を延々とやり、挙句には択一情報としてやって欲しかった普段論文ではあまりやらないような部分を「あとで読んで置いてください」を連発され、マジで頭に来た事がありました。それじゃ意味ないだろうと。民訴で弁論主義の3つのテーゼを延々と解説し始めた時は「勘弁してくれ!」と泣きそうになりましたが、そりゃ直前期の択一講座でやるこっちゃないでしょうと言いたかったです。

そこで、文字通りの択一講座、しかも普段読み飛ばすような細かい部分、でも試験的には押えておくべき文言を総ざらいする講座を作ろうと思い立ったわけです。講義は1条から順番にチェックしていき、私が指摘する部分を持参した判例六法にマーキング、書き込みをしていくと言うものです。択一プロパー知識でまとめた方が良い部分は補助レジュメを配布予定です。対比参照して覚えるべき条文同士のクロスリファレンス(条文の脇に書き込んでいく)も意識的に行います。

有斐閣判例六法を指定していますが、これは本試験で出題された判例が掲載されている場合はその旨も指摘したいと考えているからで、時間の都合から何条の何個目の判例、と言えば済む様にしたいからです。過去問題で出題された条文・判例一覧を配布するので問題は無いと思いますが、たまに文言と共に何条の何行目とか言い出す可能性はあります(会社法とか1条・1項が長い場合)。講義時間は条文の数と、受講サイドの負担を睨んでギリギリの規模にしました(まぁ、ギリギリというのは講義をする方にとって(特に喉)ギリギリっーつうことなんですが)。

というわけで論点の解説とかはしません。論点の解説付きを望む場合は、丹野先生の「新司法試験 短答マスター」をお奨めします(ただこの講義は規模が中々ですから年内から受講するなど早めのスタートを推奨します)。対択一用の視点からガッツリ解説してくれます(無料ストリーミングで確認して見てください)。

私の講義は今まで無いほど条文の文言に徹底的に拘るものです。「試験に出るならこの文言!徹底マーク!」的な講座だと思って下さい。そういう意味では直前期の仕上げ的な位置づけになると思います。行政法だけ先行して年内リリースにしたのは、2月3月の負担を少し軽く出来る事、ローの定期試験対策の観点から行政法は先にやった方が受講生的にも一石二鳥であろうと思ったからです。

いやー、また判例六法を最初から読み直す羽目になるとは思いませんでした(笑)一緒に頑張りましょう!
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焚き火雑感

2008-11-24 01:02:06 | 雑感
昨日の紅葉狩り七輪ですが、良く考えたら寒かった(笑)渓谷では吐く息が4,50センチの長さで真っ白になりましたからねぇ、びっくる!場所は文字通りの渓谷で、道路は遙か上方にあって10メートルくらい崖みたいな急斜面を下ります。だからだーれもいない。というかそもそもこんな奥まで車で誰も来ないよって感じですが。

焚き火は、流木潅木でやっていたんですけれども、落ちた杉の枝葉も大量に投じたのですわ。そうしたらなんと煙が見事なまでに線香臭いじゃありませんか。今日TVで杉の葉から線香って作るんだね、ということを知る。そりゃ燃やしたら線香臭いはずだわな。あの煙は線香何十本分の煙であったわけだ。なーむー。

それから、乾燥していない木は本当に燃えませんねぇ、いや手強いです。火が点いても全体に燃え広がるなんてまずない。その一部分が燃える程度。延焼させ続けるだけで大変です。山火事は本当にカラカラに乾燥している時に起こるんだなぁと再認識。しかし焚き火っていいですねぇ。火遊びしたのでオネショする危険性がありましたが昨夜はセーフですよもちろん。プライドは保たれた(笑)。
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三振制度

2008-11-23 15:33:32 | 司法試験関連
アメリカは連邦制なので、各州で法律が異なるのが普通、すなわち司法試験も州ごとに行われる。受験資格は、ロースクール卒業生であること(JDかLLM取得者)だ。
日本人が3年コースのJDを取ることは早々ない。殆どが、1年コースのLLMを取得して受験という流れである。

LLM資格で受験する場合には、司法試験を受けられる州の数が激減する。しかしニューヨーク州とカリフォルニア州という「大票田」で受験できるので、アメリカで開業を目指すのならばともかく、LLMで十分という事らしい。

アメリカでは司法試験は年に2回、7月と2月に行われる。ロースクールの卒業時期との関係で7月で突破するのがセオリーのようだ。アメリカ人なら受かるべき人は7月で受かるのが当然という雰囲気がある。

気になる合格率は、7月の方が2月より高いのだが、これは上位層が7月で殆ど抜けるからである。ニューヨーク州は平均して70%~80%のレンジに収まるようで、2月は5,60%程度に落ちる事が多いようだ。カリフォルニア州はやや難しく、7月試験で大体50%程度、2月は40%弱になるようである。もちろん毎年毎回変動がある。

このような「高い」合格率の試験で2回も3回も落ちると、流石に「法曹としての適性がないのではないか」と見られてしまい、アメリカ人の場合、1発合格が至上命題的な思い込みが強いようだが頷けなくはない。昔ケネディ家の御曹司がニューヨーク州試験に2回だか3回落ちて、ニューヨークのマスコミの餌食になった事があるがこういう背景があるからである。

さて、いつものように前置きが長いがいよいよ本題。「三振制度」についてである。何故新司法試験では三振制度があるのかというと、大まかに言えば以下のような思考回路を辿っている。「新司法試験の合格率は7割から8割になる予定だ→このような高い合格率の試験で3回落ちる人は法曹に向いていない」、まぁ、こんな感じである(この思考には、ニューヨーク州の司法試験の話が大きな影響を与えていた)。また、当時、旧司法試験に受かるには、平均して7,8年がかかり、受かればまだいいものの、結局受からなかった場合の「リスク」があまりにも大き過ぎるのではないか、ということが問題視されてきていた。人生におけるリスクが大きいため、優秀な人材が司法試験を目指さなくなる、結果的に優秀な人材が司法試験撤退後、有意な活動をする場がない=人材の無駄になる、ということも議論されていた。

そこで、5年以内3回という受験制限を設け、ある意味撤退の契機を与えると言う事が模索されたわけである。これは旧司法試験には受験回数に制限がなく、結局引き際を間違える結果となっているのではないか、という議論があったためである。ようは国が「気を利かせてくれた」わけだ。

ここまではまぁ、説得力があったのでしょう(だから問題なく制度化されたわけ)。ところがである。そもそもの前提が大きく崩れてきた。まず「入り口」の管轄権をもつ文部科学省が設置認可をしまくってしまった。ここでいきなり蹴躓いたというか、全く別の制度になってしまった。

「出口」の管轄権をもつ法務省は、当然、7,8割を前提として合格者数を決めていたわけではないから、合格率が初回から5割になってしまった。3回目にして3割を切る寸前である。それどころから、2010年までに3000人達成は事実上白紙撤回されてしまった。第3回の合格者数の目安とされた2100~2500というレンジも既に無視されている(2065人は「約2100人」だからレンジから外れていないという発言があったようだが)。実際問題、来年2500人の合格者が出たら相当ビックリである。そういう状況になっているわけである。


ところが!「何故か」三振制度だけは蚊帳の外でそのまま存置の方向である。全くもって不思議である。

「高い合格率=合格者増員政策と、三振制度、さらには修習生の貸与制への移行」は全てリンクしているはずで、全部で一つのパッケージのはずである。ところがこれが「ばら売り」されてしまっていることに問題の本質があることを指摘したい。貸与制は財務省が「ほとんどの者が民間部門の弁護士になるのに、3000人分の給与を血税から出せるか」という、かなりまともな意見を述べた結果の産物だ。じゃぁ、何人までだったら許容範囲なのか(少なくとも1500人まではOKなのだろう)、ということは改めて議論されるべきだと思う。確か、検察志望と裁判官志望のものだけ現行の修習を受けさせ、弁護士志望のものは各弁護士会が研修をすればよいという意見もあったが、どこかから強力な反対意見が出て流れたように記憶している。

このままでは日本の法曹の質は低下する一方である。要は裾野が広がらないからである。適性試験の受験者が2万人程度まで回復しないとまずいと思う。2万人でいいのかという議論もあろう。しかし旧試験は確かに最盛期は5万人を越えたが、60点満点の択一試験で、42点以上のレンジに入る者はせいぜい7、8000人に過ぎなかったという事実を無視すべきではない。「母集団そのもの」のレベルは相当低いと言わざるを得なかった。従って今後5万人をベースにして算出された数字は無視すべきだと思う。択一である程度の点数を取ったであろう集団は2万人程度なので、やはりこの程度の規模はないと裾野が狭まっていると言わざるを得ないだろう。もちろん2万人規模に戻ればOK!というわけではない。あくまでも最低でも毎年2万人がロースクール進学に興味を持つようでないと話にならないだろうということである。現在の1万2,3000人というのは危険水準ド真ん中である。

新司法試験制度の一番痛いところは、ロースクールという入り口部分は文部科学省が、出口の試験そのものは法務省が、司法修習は最高裁が(日弁連と検察もサポートしている)、という形で一つのプロセスの中にいわゆる「主務官庁」が複数出てきてしまうという「縦割りの弊害」がこれでもかと「出易い構造」になっている事だ。国民の目から見たら「優秀な人達がこれだけ集まって立案実行しているのに、このチグハグさはなんなんだ?」というように思われても仕方がないと思う。
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紅葉狩り

2008-11-22 21:30:45 | 雑感
今日は高校の時の先輩と、七輪やってきました。場所は養老渓谷の奥の方。メジャーポイントは人人人なんですが、地元県民の我々としては超極秘スポットを押えている訳で、誰もいない中、1日川べりで
ノンビリしてきました。いつものごとく、七輪で焼肉&麦酒ですよ。秋なので秋刀魚も焼いてみた。普通に美味い。

今日は更に、鍋を試みました。また、何となく流木潅木を集めて火を起こしてみました。個人的には「火遊び」に夢中になってしまい、今日は焚き火を楽しんだ日、という感じです。それから取り付かれたように、川にデカイ石を投げ込み続けました。腰と腕が筋肉痛です(笑)100個以上投げ混み続けました。挙句の果てには片足冷たい川の中にドボンして、焚き火で乾かしましたさ。
お湯を七輪で沸かしてコーヒーを煎れてみた。晩秋の川べりでコーヒーを飲むのはイカス!

なんて感じで年中行事の七輪武道会を開催して命の洗濯をしてきました。

おわり。
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新司法出題フレーム体得ゼミ・小教室お知らせ

2008-11-22 01:37:36 | 司法試験関連
新司法出題フレーム体得ゼミですが、あと数名で定員締め切りだそうです。締め切った後は小教室だけになります。他校も含め多くの講座・ゼミが動いた後にリリースだったので正直不安ではあったのですが興味関心を持って頂けてホッとしています。

ゼミを受けられる方は、第1回目は、「第3回本試験公法系」を扱います。今年の問題ですから間違えないで下さいね。
http://www.moj.go.jp/SHIKEN/pretest01.html
で解答用紙のサンプルをダウンロードして書いてきてください(*別にこれに限定ではないですが一番いいかなと思います)この答案は私が採点してお返しするものになります。
小教室の方も是非受講前に答案を書くようにして下さいね!単なる答案構成だけで終らすのと実際に答案を書くのとでは、問題文の読み込み方が全然違ってきますし、意外なところで躓く事も分かってきます。折角、業界最高水準の問題を扱うのですから味わいつくしてやりましょう!

スケジュールを見て貰えれば分かると思いますが、1系統につき1ヶ月当てられるよう配慮してあります。特に1月末はローの定期試験があるので3週間余裕を見ておきました。本ゼミ・小教室は勉強のペースメーカーにも成ると思います。元々は時期的に第4回本試験受験予定者を対象者に想定していたのですが、未修2年の方にも向いていると思います。これから1年間の勉強の指針になるからです。それから未修者の方は是非、無料ストリーミングでこの間のガイダンスを見ていただきたいと思います!

「速習6時間!商法総則商行為」の開講は2月上旬になります。ロー定期試験明けにしました!12月早々の塾のパンフレットに掲載されます♪効率よく商法総則商行為の問題で「4打数4安打固め打ち」を狙っている方は是非見てみてください==☆
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解散!

2008-11-21 23:00:36 | 雑感
本日、08年論文班は解散致しました。

いやぁ、みんな本当に良く働いてくれたし、とっても楽しく過ごすことができた。ここ10日ほどは、その日ごとに辞めていく人達がいて、サヨナラツアー的な風情でした(笑)。みんな帰り際にわざわざ私のところへ来て挨拶をして行ってくれて嬉しかったです。形だけの挨拶だけではなくて、ちょっと話しこんでいくのが普通で送り出す方としてはなんとも名残惜しい気持ちになったものでした。

普通に「また10ヵ月後にみんなで会いますしね」的な感じで別に今生の別れでもなんでもないんですが、半年近く「みんないるのが当たり前」的な状況だったので暫く寂しく感じそうです。よくご飯食べに行ったり呑んだり騒いだり一夏したな~。福沢先生が何枚我が薄い財布から旅立っていった事だろう(笑)まぁ、お金では買えない経験ができましたからね。正にプライスレス。

狭い業界と言う事をさておいても、スタッフの仕事をすることで横の繋がりがみんな非常に広がったと思います。個人的にも今夏培われた人間関係は宝物です。ローの垣根を越え、色んな人達がドンドン横に関係を広げていく様は見ていて気持ち良いものですし、あのメンバーだと皆で将来どでかいことが出来そうな感じもしてワクワクしてきます。

また来夏、新しい繋がりが出来る事を今から楽しみにしています。


改めてスタッフのみんな、一夏ありがとう。今年の夏のことはずっと忘れないと思う。

さて、メーリス作らなきゃな(笑)
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冬将軍来ちゃった!?

2008-11-21 01:41:34 | 雑感
最近の冷え込み半端ないですねぇ。・。・。最近天気予報とかましてや最高気温最低気温など全く気にしていないため、やってしまいました。昔から3枚重ね着する事がまずない人間なんですが、今日は半そでTシャツに長袖のシャツを1枚ひっかける、というここ1ヶ月の格好で渋谷に行ったらエライ目に遭った(苦笑)寒いじゃないかリアルに!

我が家は見事なまでに2部屋が真南、一部屋が真北という配置になっていて、真北の1部屋は1年中陽が射さない反面、真南を向いた2部屋は天気がよければ日中は異様に暖かく、大抵外出してビビルと言う展開が冬場は多くなります。今日は正にその典型。しかも12月末の勢いだとか。各地で雪が降ったりと、完全に置いてけぼりくらいました。

風邪に本当に注意ですねぇ。なんだかんだと1度体調崩すと1週間くらいペース乱れますから受験生は冬場は体調管理も重要ですよね。

自分は風邪自体はすぐ引いてしまうタイプ(だと思っていたが近年多くの人に「単に薄着で家中の窓開けているからじゃない?」と突っ込まれている今日この頃)なので、特に足元が冷えるとすぐ喉の調子がおかしくなります。まぁ、異変に気がつくのが異様に早いのですぐ風邪薬を飲んで悪化しないでセーフ!というのが多いのですが、たまにタイミングずれるとバタン!と倒れます。お楽しみに。

なんて冗談言っている場合じゃないよなー。ここ数日寒すぎるわ!基本的に我が家には3年前の灯油が残っている事から分かるように、ストーブの類は滅多に使わず(という地球に優しい男なのですが、何故かいつもどこか窓が開いており加えて薄着というお馬鹿ぶり、今冬も健在。ということで自分には優しくないです。夏も4季連続クーラー未使用!)。でもさすがに足温器は今年は買おうと思っています。

そうそう、今日給料日でした。契約切り替えて初の給料です。給料明細貰った時のことは当分忘れないでしょうね~。しっかり働いていこう、と思いを新たにしました!

さ、さむい。・。・。・。・
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晩秋

2008-11-20 01:30:04 | 司法試験関連
大阪は街路樹の紅葉が進んでいるな、と思っていたのですが、NHK近辺の銀杏もかなり黄金色になっていました。今年は紅葉が早いと言うか、10年位前のペースになっていますね。気がつけばもう晩秋ですからね。

霜月に入り俄然エンジン全開になって、スイッチが入った感のある私ですが、受験生の皆さんもそろそろフルスロットルというか、受験モードになっていかないと駄目な時期ですね。とは言うものの、現役生の人はまだローの授業があるし、最後の定期試験がちらつきますから、中々「受験生なんだ」という感じになりにくいです。

他方、再挑戦の方はローの授業もなくフリーな時間が多い反面、なんとも気合の入りにくい人も正直多いのではないでしょうか。年が開けると否応無しに臨戦モードになってきますが、年内はやや不完全燃焼感漂う時期でもあります。

しかしここは一つ、自分自身に鞭を入れるべきだと思います。現役生が100%受験モードになり切れないこの時期こそ先行していかないといけません。この辺は大学受験の現役生と浪人生の関係に近いでしょう。現役生はこれから5月に向けてぐーーんと伸びてきます。答練等でも伸びてくる受験生が出てきますから油断大敵です。特に最終的に合格する未修者の方は、現時点では答練等で成績上位にまだ食い込んできてない可能性が高いと言えます。ですから先行逃げ切りのつもりで頑張らないといけません。同時にただ闇雲に勉強すると言うのはご法度です。敗因分析はキッチリやるようにして下さい。

現役生の人は、ローの予習復習を試験対策として上手く利用する事と、択一の勉強を空き時間に粛々と進める事をお奨めします。記憶の定着には時間がかかりますからとりあえず1回やることが重要です。

今日、新司法フレーム体得、判例六法全条文マーキングに続く第3弾講義が決まりました。商法総則商行為を6時間で一気にまとめる択一対策講座を2月に実施予定です。オリジナルレジュメをせっせこ作成中です。
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