「論文突破実践力完成講義 演習編」ですが,民事系までとりきりました!あとは刑事系のみです。
演習編の復習の重点は,もちろん知識面,論述面にもありますが,「問題文の読み方」が何よりも重要です。レジュメも問題文の事情,設問から「どう考えるか,どう切り込めばいいか」の作法を徹底して指摘しています。この「切り込み方」,「アプローチの仕方」が一番重要なので一つ一つ自分のものにしていってください。正に「一番知りたいけれども,どこにも書いていないこと」なのですから。
新司法試験での「応用部分」「現場思考的論点部分」は,そもそも,その場でどう切り込んでいくか,「最初の一手」が判然としないことにその難しさがあるからです。最初の一手が分かれば二手目,三手目以降は流れ作業になることが多いのですが,そもそも手がかりがつかめない。まさにその部分に「攻略の難しさ」があるといっても良いでしょう。演習編ではこの部分に相当拘っているのです。そういう意味では,「どう守るか」も同様です。
あと講義中,「答練中,この点について,自分がどう振舞ったか思い出してセルフチェックをして見てください」とよく言いますが,これも重要です。答案構成中のパフォーマンス・チェックですね。悪い点は少しずつ修正していくのです。
セルフチェックの際には,重要基本論点については「どれだけ速く」書ききれたかも極めて重要です(「書ければよい」,という次元ではありません)。悩んだり,つまづいたり,不正確な論述をしたり,というのは許されない箇所です。この部分での「精度の低いパフォーマンス」は,不合格に直結しかねない要因になりますから注意してください。