遂に予備試験が始まる。歴史的事件である。今のところ,第2次募集期間の出願者数が出ていないが,そうは増えないだろうと思っている。第1回の出願者数は8000名を切っている。このことが何を物語るかというと,「今年は受かりやすい」という事実である。
特に,短答式試験の合格率は旧司法試験の通常時の合格率よりかなり高くなる可能性がある。仮に2000名受かれば,合格率は30%前後になりうる。これは,5万人出願7500名合格の時代よりもはるかに受かりやすいことを意味する。受けない手はないのである。もちろん,何人受かるかはまだ分からないが,そういう可能性があるということが大事だ。
更に,2000人の中から論文合格者が200名出れば,論文合格率は10%になる。これは,当初噂された,予備試験が異様に難しくなる,という予想とは相当に趣が異なる状況だと言うことは分かるだろう。何が言いたいのかと言えば,新制度成立時は,第1回はとにかく「ボーナス受験」になりやすいということ,そして今年出願した人は,その千載一遇のチャンスを得たわけだから,最後まで諦めずにガリガリ勉強すべきだと言うことである。