パネルディスカッション開催!

2009-09-30 23:23:34 | 司法試験関連
早い。長月ももう終わりだ。一雨ごとに気温も下がる。

10月12日に澁谷で、パネルディスカッションやります!初体験です!

今秋合格されたばかりの法科大学院既修者コース合格者を対象としたものです。

パネラーは、私と東京大・慶應義塾大・中央大の既修コース出身者の今季新司法試験合格者です。合格者の生の声、しかもロースクールをどう活かしていくか、ロースクール時代何で悩んだか等盛り沢山のリアリティ溢れる生情報を聞ける機会は早々ありません(この時期だけです)。

是非、来春進学予定の方は見にいらして下さいね♪
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victory

2009-09-29 02:14:54 | 司法試験関連
ヤンキースが3年ぶりの地区優勝を今季100勝目で、しかもボストン相手に決めました。とりあえず一安心ですが、ワールドシリーズで勝たなければ意味は無いのでいよいよ本番と言う感じです。

しかし今季のボストンとのマッチアップは変な感じでした。開幕当初からの8試合は悪夢の8連敗を喫しました。ところが首位奪還して8月の4連戦ではSWEEPを決め、その後も2勝1敗、3勝0敗と靴下を圧倒。数字だけで見ると、ヤンキースの9勝9敗の五分ですが、正直なんだかよく分かりませんね。両チームとも前半戦と後半戦でソックリ別のチームになっちゃった、としか言いようがないですね。ボストンはワイルドカードで出てくるのは間違いなので、場合によっては、アメリカンリーグ・チャンピオンシップで激突する可能性があります。

ヤンキースと言えば大枚叩いた超巨大補強が有名ですが、実は9月の1軍登録32名中16名はヤンキース生え抜きなんですね。これはメジャー最多の生え抜き率。2005年オフから路線変更してきた成果が遂に出つつある状況です。生え抜きと巨大補強のバランスが漸く取れてきた感じです。

ヤンキースが超長期低落傾向から脱出したのはジーターがメジャー・デビューした年から、というのはもはやMLBの伝説と言っても良いですが、実は世紀末3連覇も生え抜き軍団と他球団から引っ張ってきた「無名の」実力派のバランスが奇跡的に取れていたからに他ならないのです。ところが2001年以降、常勝命題を維持するため、短期的にベテランのビッグネームに頼り始めてから覇権から遠のくことになりました。あれだけ隆盛を極めたチームが、大枚を叩いて大物を独占し捲くったのに弱くなる一方でした。ケビン・ブラウン、ロジャー・クレメンス、ランディ・ジョンソン、マイク・ムシーナ、ジェイソン・ジアンビ、ジョニー・ディモン、ゲイリー・シェフィールド、ケニー・ロフトン、アレックス・ロドリゲスなどそうそうたるメンバーを擁しながら勝てなかった。

理由は簡単で、勝つ方法を単純に間違えたからです。毎年、年俸総額(=人件費)で200億円を軽く越えるコストをかけながら勝てない。スーパースター軍団を擁しながら何故か勝てない。「やり方」を間違えたからだ。

勝つための方法論はかくも重要なのだ、ということが言いたいのです。新司法試験もそうです。実力はあるのに勝てないのは何故か?難しく考える必要はありません。悲嘆にくれる必要もありません。戦略を少し修正すれば良いだけなのです。ただその修正方法を間違えるとかなり痛いと言うだけの話。

OSなどで新司法試験とは何ぞや、という話は散々してきました。短答対策としてはマーキング講義、論文対策ではフレーム講義や完全版というべきケースメソッド論文マスター等で方法論は示しているつもりです。それを信じてもてる力の限りを尽くせば絶対受かると思います。

根本的に実力が不足しているのか(そうであればそれなりの対応策があります。基礎マスターやプロブレムメソッド論文マスターを「あえて受ける」という「急がば回れ戦術」等)、それとも方法論を間違えているだけなのか。自分のボトルネックが具体的に何処にあるのか、トコトン追求して下さい。全てはそこからスタートします。

ニューヨーク・ヤンキース、それからレアル・マドリード。ベースボールとサッカーの両巨人には共通点があります。いずれも超巨大補強をして「ギャラクシー軍団」となりえても真の王者にはなれない時期が続いた。理由は簡単、勝利の方程式を間違えたからです。奇しくも両球団の逆襲が始まりつつあります。やればできる。ただ方向性だけは間違えてはいけないのです。今は頑張りましょう。そして来秋には勝利の祝杯を挙げましょう!
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旧司法試験択一問題の扱い

2009-09-27 18:50:46 | 司法試験関連
結局1週間体調がくずついておりました。悪化はしないんですが、ある日は喉が炎症し、ある日は鼻声で、またある日は再度喉が炎症とかハッキリしませんのです。

風邪薬を1日4,5回飲むという荒業で抑え込んでおります。日曜はノンビリ家にいました。すっかり秋の装いになってきちゃって。・。・。・神無月接近です。

旧司法試験の択一過去問題ですが、来年受験用にやるにはやや重いような気がします。大変勉強になりますし力も付きます。しかしあれは1問辺り3分30秒かけてよい前提で作問されています。2分15秒を想定している新司法試験の択一とはそもそもの前提が全く異なります。従って問題の質・量共に「ずれ」があるのは間違いありません。

あのボリュームだと数をこなすのも相当大変です。その辺を考慮した方がいいと思います。刑法に至っては悪戯にパズル問題恐怖症になるだけの可能性もありますし、不要な事務処理能力レベルをつけようと勘違いしてしまう可能性もあります。時間不足を考えると実際には解いている暇がない、ということになりそうです。1,2年生であれば時間をかけて、憲法・民法・刑法の力をつける素材としてやるのはありだと思います。

また旧司法試験の択一は年度というか時代によって出題傾向・難易度が全然違いますから(別の試験かと思うほど違う)その点も気をつける必要があります。
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神無月へ

2009-09-26 17:24:30 | 司法試験関連
金曜日は慌しかったです。ケー論行政法の講義収録の後、ロー生スタッフとミーティングをして、17時半から出題フレームゼミ出身の方が合格の報告に来てくれましたので1時間ほどお話をして、18時半からは、70分ほどスタッフさんと勉強方法についてミーティング、と見事に間断なくスケジュールが詰まっていました。ゼミ出身の方は純粋未修の方で本当に嬉しくなりました。正に「やればでる、必ず出来る」。但しやり方を間違えなければ←是、大事です。「正しいナビゲートに基づくこと」がすべてと言ってよいです。真面目に。

今週はノボーンとした感じで珍しく長く感じていたのですが、金曜だけは別でした。20時に約束していて銀座線渋谷駅を出たのが20時09分ですからいい加減です(笑)銀座でお酒飲んだら(聞こえがいいが居酒屋チェーンである)妙に酔っ払ってしまいました。まぁ、帰りも楽しかったし良しと。

土曜日は、これは本っ当にどたばったんした挙句、夢の国@舞浜行きがリスケになり疲労感だけが残りしょぼーん。しょぼーんとしていたら別口からお誘いが来たので夜は六本木で気分転換してきます。

早い。もう長月終わる。
来年の5月までは大きく2つのクールに分けるといいと思います。10月から12月と1月から4月まで。年内は貴重な時期です。ある程度落ち着いて補強が出来るのは年内だと思います。選択科目や短答対策に不安のある人はこの時期にやっつけてしまいましょう。年明けからは答練を中心とした論文対策をガッツリやる時期です。

短答は第4回レベルで言えば、250~260点くらい取れればとりあずOKです。ひとつの目安にしてみてください。模試関係では、平均点+30点辺りを目標にすればとりあえずいいかと思います。

しかし今日はいい天気でしたね。日焼け日よりでした。
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the second season

2009-09-25 02:25:16 | 司法試験関連
早いもので、講師契約をして1年経ちました。10月1日からルーキーイヤーは終わり、2年目になります。上手く行ったこと、良くなかった事など今日は色々振り返ってみました。頑張らないといかんなと決意を新たにしました。

最近体調がやや悪いです。大量に風邪薬を飲むという荒業で上手く抑え込んでいますがその分眠いというかだるいです。頭痛の原因が風邪なのかいつもの頭痛持ちの症状なのか分からなくて困ってます(笑)

ケー論行政法で配布用レジュメを今日も更に作成しました。「訴えの利益」についてなんですが、やり始めたらとまらんですな。
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the Autumnal Equinox

2009-09-24 02:08:20 | 雑感
火曜日、行きがけに喉の調子がもしかして?と思い風邪薬を飲んで家を出たのですが、やぱーり喉が炎症を起こしています。なんとかこのまま抑え込みたいところ。水曜日はケー論行政法の収録があるので喉を酷使します。案の定、まだ炎症が続いていて油断ならぬ感じです。朝夕冷えますから体調管理が難しいですね。

そんなわけで23日秋分の日でした。日に日に夜が長くなる時期に入ってしまいました。・。・。嫌だなぁ。

我が帝国軍ヤンキースが2年ぶりのポストシーズン進出をいち早く決めました。とりあえず一安心。まぁ、いよいよ10月が本番ですけど。9年ぶり27度目のワールドシリーズ優勝祈願!

NFLではなんと我が49ersが開幕2連勝と「珍しく」好調です。こんなことで「意外!」と感じるまで弱体化が長引くナイナーズ。ジョー・モンタナ、スティーブ・ヤングの黄金時代は歴史となってしもうたなと。最後のスーパーボウル制覇からもう14年経つのかな。早いなー。いい加減王朝復活を!

TKC模試を受験された皆さんお疲れ様です。成績を元に年内に到達すべき目標との差を認識し、勉強計画を立てましょう。
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I NEVER GIVE UP 2009

2009-09-23 00:38:32 | 司法試験関連
今日は7時間強、ずっと行政法やってました。ケースメソッド論文マスター行政法の第1章処分性についてレジュメを作り出したのが運のつき!?

単にパソコンで打つのが遅いだけ説も有力ですが(苦笑)

しかし過去問題って何度やっても色々な発見がありますね。なんか気がついちゃうんですよね(笑)

秋は、新司法試験のみならず、旧司法試験や司法書士の合格発表もあります。シーズンの一区切りが付く時期。思うような結果が出なかった場合、本当に苦しい。最後は自分の力で突破するしかない。撤退するのも勇気、捲土重来を期するのも勇気。

実現しない夢は本当に苦しみの原因になる。しかしながら、全力を尽くさないまま進路決定を迫られるのはもっと苦しいのではないだろうか。まずは1年死力を尽くすことが、結果がどう転ぼうとも最後に笑顔になるための必要条件だと思います。何よりそうでなければ自分自身を納得させられない。

もしあの時全力で取り組んでいれば、という「たられば」ほど哀しいものはない。まずは全力を尽くすこと。第5回新司法試験で再起をかける方は思いっきりチャレンジできる状況をありがたし、としましょう。受かれば全て良い想い出になります。今年歓喜に浸ることができた合格者も昨年の今頃は皆さんと同じように目の前が真っ暗になっていた人も多いのです。

苦しみの中から立ち上がれ。

心が折れない限り、可能性は無限大。
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silver week

2009-09-22 02:08:36 | 司法試験関連
最近よくメトロを使う。銀座線を基軸に、日比谷線、丸の内線、大江戸線などが多い。以前は地下鉄使うのが面倒くさい!とか思っていたのだが、便利だわ(笑)澁谷から銀座や六本木がこんなにアクセスが楽だとは思わなかった(笑)。澁谷からだとミッドタウンもヒルズも近いんだなと。ロー時代はたまに三田から麻布十番抜けてヒルズへ、ということもありましたがそれでも「面倒くさいな」と思っていたのです。六本木交差点の近くに佐世保バーガーの店がありました。今度食べたいな~。

敬老の日の今日、何故か東京タワーが綺麗なイルミネーションで飾られていました。敬老の日とイルミネーション、どういう関係なんだろか。さすがに六本木も人が少なかったですね。

最近、活動場所がまた変わってきました。恵比寿、六本木、銀座が多い。帰るのも意外に楽だし、というか良く考えたら以前は出不精過ぎたなぁ(苦笑)アクティブに行くと色んな展開が広がって楽しいですね。「悩んだらGO!」が最近の合言葉ですわ。

さて、日中はケー論行政法の予習、メルマガ原稿書き、テキスト作成作業などをば黙々と。シルバーウィークって何?って感じです。19日から27日までの9日間のうち7日が休みになるんだねぇ。すげー。ええ、明日も仕事です♪

あ、そうだ。
最近ケー論絡みの問い合わせで、「第4回本試験についての解説は行わないのですか?」というのが多いようです。10日の説明会でも申し上げたのですが、第4回は出題趣旨等が出ていない段階で適当な事を言うわけにもいかないので、あえて外しました。間違ったことを述べた場合、私が恥をかくぶんにはまぁ許容範囲ですが、如何せん、受験生に甚大な影響を与えかねません。事が事だけに無責任なことはできませんので浮き足立つことは止めようと思いました。もっともテキスト作成に当たっては、第4回本試験の内容分析を反映させていますのでご安心を。

そこで、第4回分は出題フレーム講義特別編としてやりたいな、と思っています。まだ会社的には正式決定したわけではないですが、個人的にはその方向で行きたいなと思っています。また勝手なこと書いた(笑)
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Essays in Idleness

2009-09-21 01:26:49 | 雑感
最近全然話題にならない感染病、SARS。どうなったんだろうか。

シルバーウィークって何だ?と思っていたら世間的には今5連休らしい。5月のゴールデンに対応しなおかつ敬老の日にっひっかけてシルバーウィークと。上手いこと考えるな。TVの旅番組で「シルバーウィークには」という言葉が連呼された時は初め、「この地域限定のイベントの事か」と思ったくらいです。

23日は秋分の日。ってことは24日からは日に日に夜が長くなるということかぁ。

とは言うものの、日曜日はご機嫌な夏日ではあったな。コロナビールがぶ飲みしました(笑)
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秋祭り

2009-09-20 18:15:10 | 司法試験関連
地元の神社の秋祭りです。夏祭りとはまた違った趣が秋祭りと言う言葉にはありますね。

さて、出題趣旨を「読む前に」やった方が良い事についてです。

科目別に、「拙かったと思う点」を出るだけ具体的に洗い出して欲しいのです。良かった点とかはどうでもいいです。まず、良くなかったなと思う点だけなるべく多く具体的に検証して下さい。

例えば、この論点は書いていない、書いたけど分量が多すぎた・少なすぎた、規範を立てていない、規範を立てたが当てはめをしていない、したけど分量が少ない、規範に対応していない、抽象論と具体的な当てはめ要素をごっちゃにしていた(法令違憲と適用違憲など)、本問のこのような事案の特殊性を無視した・気がつかなかった、試験委員の要求するフレーム=枠に収まっていない、形式的に問いに応えていない、ナンバリングがぐちゃぐちゃ、などなど。

まだあるとは思いますが自分なりに検証して欲しいのです。そして成績表の点数などを対比して、致命傷がなんだったのかを絞り込む作業をしていきます。その過程では出題趣旨や受験指導校や受験雑誌のコメント・講評なども参考にして構いません。

洗い出し作業をやる前に出題趣旨や色んな情報に触れてしまうと、最初からバイアスがかかってしまいます。要するに成績通りになるようなある意味「都合のいい事実探し」に終わってしまうからです。ですから本当は成績表を見る前がもっと良い。成績を見てしまうと、例えば成績の悪かった民事系は必ず致命的な失敗をしているはずだから、という視点で検証をしてしまうからです。

まず自分なりに分析をし(主観的検証)その後、客観的なデータと照らし合わせる(客観的な検証)ことで、真の失敗理由、更には自分の視点のずれっぷりが明らかになります(刑事系はこうこうこういう理由でやっちまった、と思っていたら意外に成績は良かったという場合、つい喜んでしまいますが喜んでいる場合ではないのです。主観的には悪いと思った点が客観的には評価されて戻ってきたわけですから、自分では良いと思ったら結果は悪かった場合と同様に「具合悪い」のです。評価の視点が完全にずれている事に変りはないのです。この点に気がつかないと駄目です)。

これがまず出発点だと思います。今頃再現答案を書くのもいいですが費用対効果は実際問題今更二郎でしょう(元々試験直後だって「再現」できているか相当怪しいのに4ヶ月近くも経ってできるわけない)。再現答案を作るのも目的は同じはずなので、費用対効果の点から以上のような手法の方がいいと思います。
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今すべきこと

2009-09-19 19:30:07 | 司法試験関連
成績表が送られてきたみたいですね。昨年同様であれば,もうすぐ出題趣旨も発表されると思います。

成績表をベースに,出題趣旨を「見る前に」是非是非やって頂きたいことがあります。詳細はまた後でアップします。今頃「再現答案」を書くのも意味が無いわけではないと思いますが,効率面から別にやって頂きたい大事なことがあります。
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Burning Heart

2009-09-19 02:37:07 | 司法試験関連
今日はケースメソッド論文マスター行政法の収録をやった後、現役ロー生との意見交換を行い、更にその後、出題フレーム体得ゼミ生の方と75分ほどお話をさせていただきました。2年のブランクの後会社を辞めたのが昨年の12月で、戦線復帰と同時に私のゼミを受講されたそうです。わずか半年の勉強で一気に合格を決められた女性の方です。詳しいことを書くとプライバシーの問題もあるのでいかんのですが、かなり厳しい状況での受験だったようです。

こちらが感心する事ばかりで、楽しいお話が出来ました。その中で「これは」と思う言葉が幾つか飛び出たのですが、例えば「覚えない物は読まない」というのは、はっ、とさせられました。時間がない、落ちるわけにはいかない、じゃぁ、どうする、という発想で勉強されたそうなんですが、物凄い絞り込みようでした。3月から試験前日まで、毎日4時間から6時間、何度も何度も答案を書いていたそうです。これは凄いことですよ。1日の勉強時間は13時間ほどだとか。

彼女の勉強の最大の軸は、ゼミで教わった「枠=フレーム」だけは徹底的に外さないようにしたことだそうです。体に染み込ませる形でトコトン叩きこむことを意識する。知識で勝負することはせず(時間もないしどうせ覚えられないしブランクも大きかったからだそうです)、とにかく「枠」だけは外さないようにすると。

択一対策も判例六法で条文を読み、百選の判旨を読むだけ(あと択一答練)。時間がないので、定義・趣旨・要件・効果だけを満遍なく徹底して繰り返し覚え込む。

条文と判例、問題文の読み方(フレーム=枠を押さえる)だけで勝負したそうです。そして絶対諦めない、落ちたらどうしようとか考えない。

「落ちたらどうしようとか考えない」理由が凄くて、落ちた場合のダメージが大きすぎるため、逆に落ちたらどうしよう、と考えるのを止めたそうなのです。逆説的ですが、「なるほど」と思いました。考えたところでどうしようもないので考えない、という発想の転換ですね。

わずか半年で最後の勝負に出た理由が不思議だったので、なんで1年半勉強して万全の体制で第5回で勝負しようと思わなかったんですか?と聞いてみたんです。その答えは以下の通り。

「1年半もあんな勉強は出来ない。半年が限界だと思った」。

大変重い言葉です。

こんな勉強、1年半も続けられない、そこまで言い切れるかどうか。
単に受験生は辛いとか、気分が晴れないとか惨めだとかではなく、純粋に「このような(ハードな)勉強を1年半も続けられない」と言えるかどうかです。凄い言葉だと思いました。

みんな凄まじいドラマがあるんだな、と思いました。益々、役に立つような講義をしなければ、と身が引きしまる思いがしました。

第5回本試験まであとたったの8ヶ月。合格目指して完全燃焼しましょう。
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合格祝賀クルージング

2009-09-18 00:51:23 | 司法試験関連
17日は東京で伊藤塾主催の合格祝賀クルージングが行われました。昨年と違い、今年は天気に恵まれました。合格者の方をお迎えする時は西日がエライ強烈で参りましたが(笑)しかし早いなぁ、もう1年経っちゃったんだな。・。・。・。・

昨年とは立場が変わり記念撮影の席も、開会・閉会式の時の座席も講師席になります。正直ちょっとまだ落ち着かない感じがしましたね(笑)ルーキーなので当然ですけれども。

個人的には合格発表の日や今日など、フレーム講義やマーキング講義良かったです、と言われることがあり大変嬉しく感じました。と同時に責任も強く感じました。フレームゼミを受けていただき合格した純粋未修の方などもいらっしゃってホッとした気持ちもあります。凄く嬉しいです。これくらいしか成果を確認する機会はありませんから。来年、より多くの人に「お前の講義、少しは役立ったぞ」と言われるように頑張りたい。

さてクルージングですが合格した皆さんは楽しく過ごして頂けたようです。個人的には、この祝賀クルージングと法務省へ合格証を取りに行くという2つが合格を実感する場でしたね。

18時半を過ぎるともう大分暗くなっていました。ちょうどレインボー・ブリッジの真下を通る頃、暗くなっているのでデッキから眺める夜景がとても綺麗です。また今年は気温も高かったので下船後、船着場での風がとても心地よかったです。晩夏の港風。

来年も素晴らしいクルージングになるといいな、と思いました。来年は皆さんの番ですね。

昨年はクルージング後、40人くらいで澁谷に移動し夜遅くまでドンちゃん騒ぎしていましたが(あれは凄かったなぁ)、今年は静かでしたね。私は澁谷に戻り仕事を少しして21時半頃気分良く帰りました。

金曜からケースメソッド論文マスター行政法が始まります。日々受講申込の方が増えているようです。ありがとうございます。御期待に副えるよう頑張ります。
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maintain the status quo

2009-09-17 02:26:46 | 司法試験関連
シーズン5に向けて既に戦いは始まっています。今回残念な結果に終わった方も、落ち込んでいる暇はありません。

もっとも落ち込むな、というのは無理な相談です。人間ですから当然です。問題は落ち込みモードに引きずられないようにするということだと思います。

まず、今年受かった仲間達と比較するのは金輪際止めましょう。どうしても「いいなぁ」となりがちです。あと8ヶ月勉強しなければいけない、というのもシンドイのですが恐らく「またあの5日間を経験しないといけない」というのが一番気が重くなる理由ではないかと思います。あれは本当にしんどいです。しかしあれを再び経験しないと来年の悲願成就はありえません。その辛さと言うのが正直大きいと思います。旧試験でもそうですが論文で落ちたときの辛さは、「8合目まで来て、もうすぐ頂上だ」と思っていたのに、海抜0メートル地点まで下山しなければいけない、という「脱力感」にあるように思います。「0からのリスタート」というのがあまりにも重い。これを何とかしないといけない。

そこで「同期と比較するのは止めよう」になります。比較するから「もう1度」自分は登り直さないといけない辛さを実感してしまうのです。では誰を意識すべきか。それは5期生です。

5期生がライバルなのです。自分も「初めて登るのだ!」という意識改革をするということです。5期生の方は夏前から稼動しているのです。落ち込むのは仕方ないですが、落ち込んでいて良い期間というのはあります。もたもたしていると幾ら加速しても追いつけなくなる危険性があります。アドバンテージを失っては元子もありません。スポーツで言えば、シーズンを終了したばかりといったところです。3割40本を狙っていたけど、2割7分25本塁打で終わってしまったと。来季こそ雪辱を晴らすという決意はあると。で、ここで「シーズンオフだ」と言って体を休めては勿体無いのです。シーズンを乗り切る基礎体力は既にあるわけですからわざわざ衰えさせる必要はありません。この状態を維持したまま来季のキャンプイン、シーズンインにつなげるべきなのです。

バリー・ボンズはステロイド疑惑でミソをつけましたが偉大なプレイヤーであることに変りはありません(ステロイドを使えば誰もがシーズン70本を達成できるわけではない)。ボンズの凄いところは実は彼はシーズンオフは2週間しか取らなかったと言われている点にあります。出来上がった体を衰えさせないよう完全なオフは2週間しか取らなかったとうわけです。メジャーの超一流と言われる選手達はどうも大なり小なり同じようなことをしているようです(超一流と一流の差はこんなところにある)。ですから彼らは毎年2月のキャンプイン時にトップギアーで入ってくることができるのです。この点日本のプロ野球選手の多くはオフ中に体重を悪戯に増やし、1月の自主トレではまず体重減から、という選手が多い。これでは安定して成績を残すことは難しいでしょう。毎年スクラップ&ビルドを無駄に繰り返しているからです。

同じようなことが言えると思います。1度上げた力を落としてはいけないのです。5期生の方は択一どうしよう、というところからスタートしています。この点はディス・アドバンテージなんですがその分現役生は後で急激に伸びてきます。ですから浪人生の方は逃げ切ることを考えないといけません。この点、大学受験の現役生と浪人生の関係と同じです。

辛いのは分かります。しかしそれを受け止めた上で(否定しないで)、前向きに進撃することだけを考えるべきだと思います。
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仰天!?情報

2009-09-16 19:33:47 | 司法試験関連
ケースメソッド論文マスターの憲法分の収録が終わりました!明後日からは行政法です。その前に明日は,合格祝賀クルージングがあります!一人でも多くの合格者の方にお会いできるのを楽しみにしています。合格をリアルに実感できる場なので是非。

さて,新司法試験シーズン5について,当局からトンでもない!?変更が示されました。科目順の変更です。

初日択一は動きませんが,2日目に民事系6時間,3日目に選択科目3時間+刑事系4時間,4日目に公法系4時間となりました。

何が狙いなのかよう分かりませんが,受験生的には大きな変更ですね。

まず,2日目(論文初日)で心が折れないようにする必要が出てきました。肩が温まる前にいきなり民事系になります。これまでは選択科目でとりあえず肩慣らし,という面もありました。択一の次の日に民事系ですから前日あまり勉強もできません。これまでは中休み1日で民事系3科目を回すと言う手が使えました。
また3日目にあの刑事系を含めた7時間の答案書きがあるというのは肉体的に相当きついと思います。ただでさえ時間不足・筋肉疲労との戦いという難行となる刑事系,これまでは最終日だし4時間だけだし,ということで何とか耐え忍んできたものが,3時間書いた後に「刑事系の4時間」になる上,まだ次の日もあるという精神的負担は無視できないでしょう。

正直あんまり嬉しくない変更なのではないでしょうか。

真面目な話,利き腕の筋肉を鍛えるというのがかなり重要になってくると思います。刑事系で疲れからスピードが鈍り思うような分量を書くことができなかった,という風にならないようにしないといけません。本番で刑事系は疲労から思うように書ききれなかった,という声が出るような気がするのです。
そうならないように備えておく必要があります。

しかし狙いは何なんだろうかのぅ。
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