コメント欄にご質問がありましたので、こちらでお答え致しますね。
>司法試験に合格する上で演習書の必要性をどのようにお考えですか?科目によっても異なるのでしょうか?
と言うご質問。
まず、「演習」そのものは当たり前ですが必須です。というか、日々の勉強は演習に紐づけられていないといけません。では、何をするか。
優先順位は以下の通りです。
①司法試験過去問題、②予備試験過去問題、③平成以降の旧司法試験の過去問題
この3つは「BIG3」と言ってよいでしょう。あとは、科目別に著名な演習書が続くと思いますが、あくまでも4番手です。時間があれば、というレベル。
しかしながら、これはL2に問題がないことを前提とした「本試験対策として」の順位付けの話です。L2に脆弱性がある場合、本試験過去問題云々の前に、ある程度の数をこなして、「論文のひな型」をストックする必要があります(これは本来、ロー既修入学前、予備試験受験中にマスターすべき段取りです)。
ちなみに、本試験過去問題は「分析」の対象です。試験委員が要求している「スキル」を見抜くこと、「問題文の読み方」をマスターすることが目的(それ以外ない)ですから、「演習」と言ってもかなり意味合いが異なるので注意しましょう。
もちろん、秋以降(または年明け)の本試験型の答練は必須です。これは、「勉強のペースメーカー」ではなく、身に付けた(はず)のスキルを実践できるかどうかを試し、微調整する場です。これも誤解しないようにしましょう。