司法試験法の改正法案,遂に通りましたね♪(o^ O^)シ彡☆遅いっちゅうねん。
短答も3科目になります。新制度の下で,何題出題するのか(まぁ,何題程度,という感じになりそうですが),試験時間はどうなるのかできる限り速く明示して欲しいですね!
これで短答対策は正式に3科目に絞り込めることになりました。従来以上に「網羅性」と「正確性」が問われます。試験後に「これは出ないと思った」とか妙なことは言わないようにしましょう(笑)。
司法試験法の改正法案,遂に通りましたね♪(o^ O^)シ彡☆遅いっちゅうねん。
短答も3科目になります。新制度の下で,何題出題するのか(まぁ,何題程度,という感じになりそうですが),試験時間はどうなるのかできる限り速く明示して欲しいですね!
これで短答対策は正式に3科目に絞り込めることになりました。従来以上に「網羅性」と「正確性」が問われます。試験後に「これは出ないと思った」とか妙なことは言わないようにしましょう(笑)。
明日は名古屋,明後日は京都・大阪で説明会です。名古屋は19時から,京都は11時から,大阪は14時半からです。各校舎でカウンセリングの時間も確保していますのでご利用下さい。説明会では今年の論文試験についてのコメントも適宜しますので,興味のある方は論文問題を持参されると良いかもしれません。あ,そんなにガツっとやるわけではないので期待しすぎないで下さい(笑)。説明会ですから,説明会(笑)
本試験が終わって間もないですが、短答の自己採点をして、既に来年に向けて動き出している人も出てきています。精神的には「やっと終わったばかりなのに・・・」というのが本音でしょうが、皆さん頑張っています。本試験に向けて勉強をしてきた現状レベルを利用して、一気に弱点補強をするというのは、今の時期しかできません。ここで力を落とすのは非常にもったいないのです。来季逆転するためには、この夏の前半の過ごし方が勝負だと思ってください。
短答をクリアーできないデメリットは採点してもらえないという点にあります。来年に向けての指針として採点結果は大きいので確かに痛いです。そこで、まず今のうちに丁寧な再現答案を作成しましょう。記憶が鮮明なうち忠実な再現をしましょう。秋以降合格答案・不合格答案などと比較対照して、ある程度の分析ができるようにするためです。これは重要な作業です。
あと、本試験中、悩んだこと、苦労したこと、力不足だと感じたことなど、気がついたことを各試験科目ごとに逐一書き出しておきましょう。本試験中に困ったこと全てが来季に向けての改善ポイントになるからです。これも今しかできません。
今年受けたこと自体を無意味なものにするか、それとも来年に向けて意味のあるものにするか、その人次第です。
伝聞証拠が出題されず,2年ぶりに訴因変更が出ました。訴因変更自体は旧司法試験時代には「2,3年に1度は出る」くらいの頻出論点だったので,「なるほど」という感じではあります。とは言うものの,受験生的には「え!?また?」と思った人は多かったのではないかと思います。今後どうなるかは分かりませんが,伝聞がメインとはいえ,益々他の公判分野・証拠法分野について油断できなくなったのは間違いないですね。
設問1は各種捜査や身柄拘束についての適法性問題は既に出ているので,取調べそのものについて出てもおかしくありません(別件捜索差押の年の問題は,取調べに問題があるような事例ではなかったで)。
「取調べの適法性」について,従来どおり,3つの取調べを比較させていますので,処理手順の定番である「異同をチェック」することで,重要な事実を落とすリスクを軽減できる問題です。
設問1は例年の捜査の問題に比べるとかなり組し易い問題だとは思います。ただ,「主観的な手応え」と「客観的なでき具合」の差はかなり大きく出ると思います(政教分離のときと似たような感じ)。そういう意味で事実の抽出・摘示の的確さ,まとめ方の上手さ,評価の上手さなどで差がつく問題です。再現答案をきちんと作っておいた方が「万が一」の時に後々の為になるでしょう。
以前からそうですが,重要基本判例の「正確かつ深い理解」が刑事訴訟法では問われます。基本書を読むよりは百選掲載判例をガッツリやるべきでしょう。
先ほどは時間がなくて書けなかった設問3について。
民法の設問3はいわゆる要件事実的な問題です。過去にも即時取得や時効取得などで問われた類型に属します。なので目新しさはないかと。時系列に沿って事実関係を整理する能力も問われており,これも意外性はありません。
まとめると,設問1は,主に法律解釈論系の問題(問われ方は変化球),設問2は,当事者の意思解釈を問う類型(混合寄託事例ほどではないが)をベースにした問題で「額縛り」あり,設問3が,要件事実的問題+時系列整理,というラインナップ,と言ってよいでしょう。従来のパターンの組合せですね。判例検討系が今年はないということになります。
相変わらず民法は,その場で頑張る系ですね 笑
民法の設問1は本試験場では相当動揺した人も出たのではないかと想像します。
「主張するために」「法律上の意義を」「どのように説明すればよいか」という問いの意味を,文字通り「どのように捉えるか」と言う点で混乱した人が出たかもしれないですね。
過去問題を分析していると,会社法などでは既に「適法・違法」レベルではなく,「適当・不適当」レベルを聞いてきています。今回の問題も,「彼の言い分は法律的に認められるかどうか」ではなくて,とりあえず彼は何を言いたいのかを「法的にどう説明するか」を問うものでした。
この点,論点チックに問題を捉え,「でも契約内容は相手方の同意がなければ変更できないはずだし」,というところで立ち止まってしまった人もいたのではないかと思います。
設問2は,相続の問題ですが新判例問題ではなくほぼ条文検索のみ。相続人を子供から兄に切り替えるところは上手いですね。民事系お家芸の「額縛り」に気がつけば,設問との関係で何か影響しそうだな,と気がついた人も多いのではないでしょうか。
和解に関して「当事者の意思を問う」というのを上手く絡めて,更に胎児の問題まで放り込んできたのはさすが試験委員だと思います。
刑事系の学説論理問題と言うのは,各説からの帰結を問うもの,各説の理由付け・批判・文言の解釈の仕方などの組合せを問うものが典型パターンです。「自説以外興味がない」人は大変だと言うのはそういう意味からです。
今年の問題では,刑法では学説の数が2ないし3個ほどで1問辺りの分量もかなりライトですが,先ほどのエントリーで懸念を示した「1問辺り3分を越えると怖い」といのは,この分量が増える(示される学説の数自体が増える,処理量が増えるなど)ことを意味しています。今から心配しても仕方がないですが,夏の間に著名な論点については各説の特徴なりを,「読めばすぐ理解できる程度」にしておくといいかも知れませんね。
旧司法試験の択一刑法過去問題は破壊力抜群なので手を出す必要はありません。過去問題の第1回の問題などを当面参考にすると良いでしょう(刑法・刑事訴訟法)
短答の自己採点をして,250~260点ラインに届いていない人は,夏の間に念のため基礎力の補強をしておく必要があります。万が一駄目だった場合のダメージがでか過ぎるからです。
来年からは短答が3科目になる可能性が高いので,まずは憲法・民法・刑法の3科目を重点的に穴がないようにつめていきましょう。今年の傾向で気になるのが刑事系の作業量の増大です。来年以降,刑法がこの路線に戻る可能性が否定できません。もちろん旧司法試験時代のような極端な形式にまで戻るとは思えませんが,来年以降の問題数・試験時間によっては,難易度が劇的に上がる可能性も否定できない科目です。特に「自説以外は知りません」的な勉強をしてきた人は注意が必要です。
個人的には総問題数より,「1問辺りの時間」がどうなるかに注目しています。現行の「1問2分15秒ペース」であれば,各問題自体の難易度はそうあがらないと思うのですが(合格水準は上がる可能性が高いが),これが1問辺り3分を越えるとちょっと怖いです。このへんの情報開示を当局は早くして欲しいと思います。どちらにしろ「穴がないようにする」ことは本気でやって欲しいです。
L2レベルの習熟度に非力さを感じた人は,この夏がそれこそ勝負です。秋までに仕上げておきましょう。
ある程度手応えを感じている人は,何も勉強しないのもアレなので,直前期に「あれもやりたかったな」と思ったことをやるのが一番です。
予備試験受験生の方は,短答の自己採点をして170点を越えていたら,「暫定合格」と見て,即時論文対策に本気で取り掛かるべきです。7月の論文試験まで時間がないので,大変だとは思いますが5月中から飛ばさないといけません。
「短答頭」から「論文頭」に戻す必要があるので,基本的には答練をペースメイカーにインプットしていく,というスタイルになるかと思います。手を広げず,従来使用してきた物を用いて基本事項に関する「精度を上げる」ことに集中しましょう。
試験期間中は沈黙していた今年の論文試験のコメント的なものは,本ブログでちょいちょい上げて行こうと思います。
受験生の皆さんにとっては長い夏が始まりましたね。正に俎板の上の鯉。しかしながら,短答の採点くらいは早めにしておきましょう。点数次第で今夏の過ごし方がかなり変ってきます。合格するまでゴールではないので,大変だとは思いますが油断しないようにして欲しいと思います。
また合格者数がどうなるかも読めなくなってきているので(あの1500人提言の影響が読めない),従来から述べているとおり「絶対安全圏」とも言うべき「1000番以内合格」を目指した勉強をするのが安全策です。
5月22日に東京で,24日名古屋,25日京都・大阪で説明会を致します。最近あまり機会がないので,聞きに来てもらえると嬉しいですね。
http://www.itojuku.co.jp/event/shihou_event/DOC_040743.html
6月には毎年恒例の短答分析会も行います。来年導入が予想される「3科目型」短答式試験のあたりがつくような特徴があればお話したいですね。6月7日は分析会と説明会の二本立てになります。
まずは今年の問題の分析をしなければいけませんが,その際注意して欲しいのは,「今年はこういう問題だった」という事だけから傾向なりを即断するのは絶対やめましょう,ということです。
既に9回試験が行われ,ある程度複数の出題パターンが見てとれますが,毎年同じパターンでもありません。「いくつかの」パターンがあるので,年により,あるパターンは影を潜める,逆にあるパターンが全面に出てくる,などの濃淡の違いは当然あります。民法の要件事実的な問題が一番典型なのですが,「今年出た,やはり要件事実は大事」とか,もう今更何言ってるのかと言う話です。
「トレンド」は,一定のスパンで判断しないと見極められません。毎年前年度のパターンを踏襲してくるわけではないので(だとしたら毎年同じはずで,そもそも「今年は」云々もない),今年はどうだのを重視しすぎるのは良くないと思います。この点は気をつけましょう。過去にない新傾向がある部分はその評価を含め慎重に判断しないといけませんが。
本当にお疲れ様でした!まず少しお休みを取りましょう。心身共に消耗しきっていると思うので、まずは自分を労わりましょう。
再現答案を作成するなら今のうちです。よく9月くらいに慌てて作成する人がいますが、もはや「再現」ではないです。今のうち答案構成や問題文中のどの事実を引用したか、何をどれくらいの分量で書いたのか、などは最低限記録を残しておきましょう。