心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

門は開けておく

2008-12-12 | つれづれ
                      「門」 (半紙1/2)



昨日は仕事もお休みだったので、気になっていた開かずの部屋の大掃除。
う~ん・・まだまだだけど、行方不明だった寺山修司の本が出てきて
しばし読みふける。。


しあわせというのは何だろう。
しあわせというものも年老いるものなのだろうか?
                       By 寺山修司


大好きなハナレグミの♪男の子と女の子って曲でも歌われてる・・
・・僕のやさしさもだんだん年をとる・・って。

人は大事なものを失ったとき、初めて気づくのかもしれない。

やさしさは、だんだん年をとるっていうか・・
やさしさも、だんだん甘えてしまうのだと。

年を重ねると、だんだん心の門を閉じてしまって 知らず知らずに
しあわせというものを、どこかに置き去りにしてしまうのだと。

心の門。
閉じるのも自分、開けるのも自分。

迷ったり、信じられなくなったり、崩れてしまいそうになったら
いつもより、意識して心の門は開けておきたい・・って思う 

目の前のことにばかりこだわらないように・・と。

そう・・いつも心は 喫茶去 でいたいなぁ・・・と。


そんなときにやさしく包んでくれる、今日の1曲。
Elvis Costello の smile


心に信じる力が戻ってくるような・・閉じた心を開いてくれるような・・
いろんなものを許せるような・・懐が深くておおらかでやさしい曲です 

う~ん。。いつ聴いても・・いいなぁ



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

走る 走れば 走るとき

2008-12-11 | つれづれ
                    「走」6種 はがき×6枚



師走も早や3分の1を通過。。
年賀状・・書いてますか? 私はもちろん・・まだ1枚も 

師走の語源は、師匠のお坊さんがお経をあげにあちこちに馳せる
「師馳す」からきているとも。

前回の絵手紙教室での宿題は「走」の字。
それぞれの個性が窺える「走」に目移りしながらも、私もあれこれ書いてみる。

左上から・・
小走り、慌てて走り
ドタドタ走り、あらよっと走り
ぬき足さし足走り、スケート走り・・・ な~んて。

ルンルンってぐんぐん書いていたら、どなたかが・・
「ほら、また止まらなくなってきたわよ~」


文字って楽しい!
いろんな「走る」を思うと、無限に表情も生まれる。

でもね、私ってちょっと変なんです。

1人で書いていても、全然イメージ湧いてこないの。
誰かが「お題」を出してくれたら、喜んだり驚く顔が見たくてどんどん湧いてくる。

子供が褒められたくてお手伝いしたりする、あれと同じような気がします 


師走の今日の1曲は、Joe Jacksonの  Steppin' out

もう20年位前コンサートに行ったとき、すぐ前の席のスタイル抜群の
美人のお姉さんが、ほとんどが座っている会場で、走る格好をして
踊りまくっていた姿を思い出したので。。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移ろう季節を・・

2008-12-10 | 漢詩
                       五言二句 (半紙1/2)



昨日は絵手紙教室があり。
晴れた日は自転車で1時間位?かけていらっしゃるKさん、欠席。。

道路に敷き詰められた、ちょっと濡れたイチョウの葉の上を走られて横転、
膝と胸を痛めたのに、ま、大丈夫だろうって泊りで出かけられたり
ご子息一家の来訪と、忙しくされていたらしく。。。

1週間経っても胸の痛みがあり病院に行くと、なんと肋骨が3本も折れていたとか。
なんとも我慢強いというか、おおらかというか。。

その世代(・・どの世代じゃ・・)の女性は強い!
いや・・母は強し・・か? 

私なぞ、間違ってホチキスを指に刺して、しばらく痛みが取れない・・ってだけで
病院に行こうかな・・なんて思ったくらいなのに。。。トホホ
(あ・・行ってませんよ~)

私も、もっとたくましく生きたいぞよ。

Kさ~ん! 
たまにはのんびりして下さいね~って、お告げかもしれませぬ。
年内はもうお目にかかれませぬが、どうぞお大事に・・ 
新年明けて・・お待ちしております。

「菊花含雨艶 楓葉酔霜紅」 
きくかあめをふくみてあでやかに
ふうようしもにようてくれないなり

菊の花は雨を含んで艶を帯び、楓の葉は霜に酔って赤くなった。

早くも師走、なんとなく気ぜわしい候ですが、
そんな季節の移ろいをのんびり楽しんでくだしゃんせ 


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不完全なものだから

2008-12-09 | つれづれ
                         (半紙1/2)




「美」というものは、本来何かを欠いたものである・・と誰かが言っていた。

なるほど・・完全な合理主義からは、美もドラマも生まれないような気がする。

不完全なものにいとおしさを感じられたとき、
人は己からも開放されるのではないかな・・と、ふと思う。

あの人とはここが違う、ここは許せない、だからこうして欲しい・・
そんな思いに駆られているとき、苦しいのは自分だということに気づけたら。

人も猫も、生き物は皆、不完全だから、愛すべき存在なんさね。

人生を「美」にたとえるならば、これまた何かを欠いたものの方が
味わい深いってことなのかな。

失敗を恐れるべからず。
失敗が悪いんじゃない、失敗したことに気づかないことが悲しいだけ。

人生はいとおしいもの。

たとえ目の前の失ったものが大きくても、
それ以上に見つかったものが大きかったら
また歩いていける。

失ったことばかりに心を奪われないで
そこからもらったものを大事にできたら
人生はいとおしいものになるはず。

そんな風に思えてくる今日の1曲。
Des’ree の Life


そして・・
昨日そんなことを考えていたら、また佳き出会いを頂きました。
この拙いブログにお越し下さったclaymanさんの 藤澤重夫の焼き物
たくさんの素敵な焼き物・・静かに心に響いてきます。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「拙」に生きたい

2008-12-08 | つれづれ
                       「拙」 (半紙1/2)



出会いがあれば別れもあり。。
どんなに心が通じていると信じていても、ふいにやってくる別れもあったり。

成功の裏には失敗もあり。
いい時もあれば悪い時もある。

人の思いや営みの果敢なさは、自分の至らなさの鏡のようで、
何かを失ったあとでじわじわと、痛みとともにやってくるもの。。。

あの時こうすればよかった・・
あの時なぜあんなことを・・
あの時たったひとことが言えたなら・・
あの時・・・
悲しいことに、大抵失ったものの大きさは、失ったあとでないと気づかないわけで

それでも「拙」に信じていたいって思う。
失ったことには変わりがなくても、信じていた思いだけは「拙」に信じていたいと思う。

たとえば。
昨日の友は今日の敵・・なんてできないもの。
昨日の敵も今日は友・・って言うより、もともと敵なんていないがいい。

うまく言えないけど・・・「拙」に生きたい。。って思う 
失敗したり後悔したりの繰り返しだけど。

「拙」は「拙」でも、相手を信じる気持ちは誰にも負けない「拙」でいたいなぁって・・

たとえば。
今日は失敗しちゃったけど、信じていればまた巡ってくると信じて。

そんな今日。聴きたい1曲は、ダニエル・パウターの Bad Day(対訳付)
くうう・・この歌詞・・沁みるなぁ。。


*「果敢ない」 (はかない) 束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。
*「拙」(せつ) つたないこと。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピカソ展に~

2008-12-07 | 書展・展覧会情報
                       ピカソ展で買った絵はがき

 

昨日は母とピカソ展に。
赤の時代は新国立美術館、青の時代はサントリー美術館と、同時開催。

週末ということもあり観覧者も多かったけれど、比較的ペースよく観れて。
今まであまり見たことのない作品もたくさんあって、改めて表現の多様性を知る。

印象派と違って、キュビスム、シュルレアリスムというのをよく知らない人にとっては
解説を聞きながらでないと、うう~ん・・と悩むことも多く

でも、青の時代からキュビスムを経て、シュルレアリスムへと変貌を重ねる歴史を知り、
彫刻やコラージュといった様々な素材を使った表現の可能性の追求、
そして、その時代に多大な影響を与えてきたというピカソの多彩な才能には
こんな私でも響くものがあり。

でも、モディリアーニの方が好きかな。。

 ←東京ミッドタウン

一時テレビでも宣伝していた 東京ミッドタウン ・・・実は初めて。

どこか・・私とも、今の社会とも別世界のような・・。
でもこれもまた現実にある世界なわけで 

昨日は帰ってから柚子湯にのんびり浸かりましたとさ。
その柚子の大きさは↓こんな感じ。ミカンと比べて・・!



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然体でいられる関係

2008-12-06 | つれづれ
                          (はがき)



毎年師走の頃になると、足柄に住んでおられるEさんが、
お庭にたわわに実る巨大柚子を、お正月に飾るように~と言って下さる。
計ったら幅15cm×13cm、高さ11cm!

今年は温かかったせいか、早くに熟したそうで2週間程前に頂いた。
お正月までは持ちそうにないので、今年は柚子湯にしちゃおうかな・・と思案中。

なんだかここしばらく、プライベートも仕事も色んな人間模様の中にいて
心身ともにお疲れぎみ。。ぎみ・・じゃなくて疲れてしもて。。
仕事でもボケてばかりで、我ながら少々めげてちゅううう 


随分前、何かのドラマのセリフにこんなのが。。(うら覚えだけど)

 きみが泣くとかなしい
 きみが笑うとたのしい
 きみがいると強くなる

そんな風に誰かを思えたら
それぞれがそんな風に思えたら

人と人 そのまんまを受け入れられたらいいのになぁ。。

「同じ」を前提にじゃなく「違う」を前提に
こんなに「違う」じゃなくて、ここは「同じ」ってことを大事にできたらいいのに。。

人と人。自然体でいられる関係を探して。。。

今日はこれからピカソ展に行って来ま~す。
んで、帰ったら、今夜はゆっくりEさんの柚子湯にでもつかろうかな。。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分に嘘をつかないこと

2008-12-05 | つれづれ
                         (はがき)



誰かの批判をしたり 非難ばかりしてしまうのは
自分に自信がないから
そして ときどき寂しいから 

誰だって
なぐさめられたり
褒められたり
励ましたりしてほしいもの

そんな欲求が満たされてないとき
人は ときどき嘘をつく

ほんとは泣き出したくて
崩れてしまいそうなくせに
別に~なんて強がってみせる

それでもって 心が痛いのを我慢すると 誰かのせいにしたくなる 

でもね
そんな満たされてない思いを 満たす方法があるんさね 

それは 自分に嘘をつかないこと
素直な気持ちになればいいんさね

自分に嘘をつかないこと・・

それに気づけばいいだけ 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よいタイミングは朝の1分から

2008-12-04 | つれづれ



空にもいろんな顔がある。

穏やかな晴れの日は笑ってる顔
雨降りの日は泣いてる顔
嵐の日は怒ってる顔・・・

今日の私はどんな顔?
「空」という文字に託してみる。

「空」という文字。
点と線だけなのに、その角度、長さ、強弱、潤滑、空間・・によって、
無限の表情が生まれる。

きっと人の気持ちも同じ 
その日その日の出来事や体調・・・によって日々微妙に変化する。

その日の顔を作るのはいろんな「タイミング」もあるような気がする。

楽しい、むかつく、イライラする・・もタイミングによるところもあるとしたら、
どうしたらよいタイミングを掴むことができるのか・・・。

それは、日常の自分の心が導くものなんじゃないかな・・と、ふと。

そうじゃなくて・・! って思いにエネルギーを費やすことよりも
自分も相手も、ありのままを受け入れる心を持てたら、
何があっても心迷わず、よいタイミングを見失わずにいられるんじゃないかな・・。

だから・・毎朝、ほんの1分、問いかけてみる。

今日の空はどんな空?
今日の私の顔はどんな顔?

この1分が、よいタイミングを連れてくると信じて 


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心豊かに暮らすこと

2008-12-03 | つれづれ
                         (はがき)



昨日は仕事のあと、慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された
人間教育講座 を聴講しに。

テーマは「かわいいだけじゃない・・そこには懸命に生きる命がある」
講師は、先日ここでもご紹介した Street Cat's 小さな息吹の叫び 
の管理人中川こうじさん

戦場カメラマンとして20代から、カンボジア、アフガニスタン・・と
危険な地域を写真に収めてこられた経験を、時折涙をこらえながらお話になり。

カンボジアでの地雷によって不自由な体になった少年との交流、その少年が
将来は中川さんのようなカメラマンになりたいと夢を語りながらも、
ある日家の畑仕事を手伝っているとき再度地雷を踏んで亡くなってしまったと。

日常の道端にある貧困、生命の痛ましく、無残な姿を目の当たりにし、
この原因はどこにあるのか、その答えを淡々と学生たちに語りかけられ。

心身疲れきり日本に帰った時、たまたま通りかかった公園で猫の亡がらを
またいで通る人、一瞥する人を見かけた時、ここには戦場と同じものが
流れていると感じ、野良猫の写真と撮り始めたと。

そして、僕の写真は何かを表現しようとする芸術じゃない、道具でもない、
問題提起の場なんだ・・と。

最後の30分には質問タイムがあり、さすが?慶応の学生さんたちは礼儀正しく、
きちんと自分の意見を述べられて、今の若者も捨てたもんじゃないなと
思わず微笑む 

退職後、通信で通われているという年配の男性が、
これからは何か人の役に立てることがしたいのだけど、具体的にどうしたらいいのか
わからないので、ご教示願いたいという質問に対して、印象に残ったことばは・・

「世界平和なんていとも簡単だと思う。
ひとつのキーワードがあって、それをタッチしたら変われるんだと思う。

そのキーワードとは。
一人一人がやさしく、心豊かに暮らすことが大事。
心豊かに暮らしている姿を見てもらうことで、あんな風になりたいという思いが
広がっていけば、世界に平和も広がるんじゃないかと、青いかもしれないけど
信じている。」


北風と太陽の話を思い出した。

私もどこまでも信じたい 
信じて、信じる心が伝染するまで信じていたいなぁ 

中川さん 素敵なお話をありがとうございました 



今日のお題は
「江月照我心 江水洗我眼」 
こうげつわがこころをてらし こうすいわがめをあらう

江月は我が心を照らし、江水はわが心眼を洗い清める


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする