心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

CACA現代アート書展とカジュアルアート篆刻展へ

2012-09-17 | 書展・展覧会情報
          

昨日は、表参道・アートスペースリビーナと蔦サロンで開催していた2つの展覧会へ。
今回ご案内下さったのは白子谿雪さん。

出品されている丸山氏が、どこかで拙ブログをご覧下さっていて、ブログから
白子さん田岡さん の個展に行かれたり、大語先生ともご縁を繫いでいたそうで
昨日は、私がはじめまして~と、丸山氏にお目にかかり。
とても紳士的なお方で、またまたブログで繋がるご縁に感激
ありがとうございます 

その丸山氏の作品は最初の画像の左端の「遊神」。
真ん中は山田咆月氏の「富獄」、そして稲富能恵氏の「森閑」。
あ、会場は撮影NGでしたのでね、これは1Fエレベーター前のポスター。
これも・・だめかな? お名前含めてNGでしたら、ご一報下さいまし

で、こちらは、そのエレベーターの中に岡本氏が描かれていた文字というか、絵。
ロシアの壁画にインスパイアされたそうで、実際に現地まで行ってこられたそう。




会場では白子さんと、以前、書団の中国旅行でお世話になったN倉さん親子もご一緒に
岡本光平氏の講話と1点1点作品の解説を伺い。
なるほど~と思うこと、多々。たとえば、

 文字は元々は象形文字といって、絵だったわけで、つまり文字は元々アート、とか。

滲みやかすれというのは、日本独自の文化で、絣、霞とかも一緒でつまり、ファジー、
境目がないということ、とか。

かつて日本家屋には、空間の床の間とか縁側があって、実はその一見無駄な空間は
すごく意味があって、暮らしの中に自然と余白、余韻があった。
今の住宅事情にはそれがないから、人の心にも、余韻、余裕といったものが
失われてきているのかな、とか、どんどん湧いてくるお話は尽きることなく
楽しいひと時でした。

それぞれに嗜好を凝らした表具も興味深く、刺激と感激をたくさん頂いてきました。

そして、蔦サロンでこちらは明日17日まで開催中の篆刻展へ。
こちらでも、ブログつながりの美游さんと、はじめまして~とお目にかかり 




今回美游さんは、シルクスクリーンの作品や、甲骨文字の時計などを出品。
作品は美游さんのブログでご紹介されてます。→こちら

昨日も蒸し暑い一日でしたが、繋がるご縁に心ウキウキ、楽しかったです 

渡部大語先生からも、ちょうど写真の方との二人展のご案内も頂きまして。
詳細はこちらへ→途上─書の道─


その後地元に戻って、父母と合流、お気に入りのハンバーグ屋さんで満腹満足な一日でした。


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ミニ作品集

2012-09-15 | プロフィール


えっと。
2007年から始めたこのブログの、展覧会をやってみたら?とか
作品集ないの?とか、嬉しい励ましの言葉をちらほらと頂いておりまして

ちょうど書TENのフォトブック制作担当だったので、
そうだ・・ちょっと作ってみようかなと思いまして~

じゃ~ん。
むほ~できたら、なんだかうれしや楽し

「ブログ作品集 1 」「ブログ作品集 2 」と「禅語」の3冊。
自分でセレクトした各35枚(表紙込)。サイズは15cm×14cm。

作品集 1は、書のみ。 「笑」が表紙。
作品集 2は、書と書画、絵手紙など。魚の絵の「只在如」が表紙。
禅語は、「日々是好日」が表紙。

ちょっと癖になりそうです。


 追記:

  思いがけず、たくさんお問合せ等を頂いておりまして 
  近々中身も少しアップします。

  ありがとうございます 
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「The sho あしたを書く」へ

2012-09-14 | 書展・展覧会情報
               八重柏 冬雷氏           川邉 堤氏
               喜代吉 鐵牛氏           田岡 楚香氏
               平岡千香子氏            お名前失念・・


今日は久々に母も一緒に、横浜へ。
最近、母は(あ、父も)足腰が痛くて家に閉じこもりぎみなので
車でなら・・ってことで無理矢理連れ出しまして。

先日ご案内した赤レンガ倉庫で開催中の 「The sho あしたを書く」 へ。

今日も快晴、港には大きな客船らしきものが停泊中。
いいねぇ~って横目で見ながら、会場の赤レンガ倉庫へ。



会場入るとすぐに、同じ会の先輩でもあり、書TENメンバーでもある桃太郎さんの作品が。

作品数がたくさんなので、さっくりご紹介。
写真撮影、ブログ掲載OK頂いてます。


桃太郎氏            桃太郎氏
杉山勇人氏           石井抱旦氏
杉山勇人氏           お名前失念・・



中谷 翠泉氏         原 雲涯氏
川邉 艸笛氏         真鍋 智浩氏
高橋 彰子氏         草津 祐介氏



中西 浩暘氏         宮村 弦氏
杉山 勇人氏         千葉 紅雪氏


最後に、昨年の展覧会にも参加していらっしゃった、音響彫刻家の原田和男氏に
お話を伺うことができて。
手で回すところがあって、そうすると球体が回転して、
中にある金属が反響して音を奏で、更に万華鏡もついてるというもの。



母:金属の音なのに、何か心の奥にある懐かしいような音がしますね。
原田氏:たとえば、純音(1つの音)だと、金属音がいやな音に聞こえることもあるけど
    この中にはいくつかの金属が入っていて、それらが響き合うと
    懐かしいというか、心地よい音になるんです。

なるほど~と、なんか、心に響く深いお話 

お話を伺っているうちに、なんと以前、座禅会にお邪魔したり、
お寺でのライブのお手伝いをさせて頂いたことがある常福寺で、
平成4年にライブをされたことがあるそうで。
ご住職のお話で盛り上がったりして、ここにもご縁があった~って、嬉しく 

その原田氏の楽器の動画やご紹介はこちら→芸術家インタビュー
ビデオってとこクリックで、聴けます。

と思ったら、そこへ先日個展のご案内をさせて頂いた石田象童氏のお姿が。
わ~こんにちは~。
石田氏の個展は17日から→リーブギャラリー

さて、そろそろ母の腰も危ういので帰ろうか、というところで
田岡楚香氏から、沙於里ちゃ~んって 

なんかこういうの、うれしや楽し 

そのあと、軽く休憩してから久々に中華街へ。
中華は二人だと種類も食べられなくて残念だけど、満腹満足しましたとさ 



赤レンガ倉庫は19日まで。
昨年の模様はここ→ ─次元を超えて
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CACA現代アート書展

2012-09-13 | 書展・展覧会情報

この7月に、個展にお邪魔した 白子谿雪さん  にご案内頂いた                 
CACA現代アート書展と、同時開催中のカジュアルアート篆刻展のご案内をば。

一度だけ個展にお邪魔したことのある、岡本光平氏 が主宰されている  
CACA現代アート書作家協会 のメンバーの方々の展覧会。               


そして、偶然にも拙ブログに時々お越し下さっている、美游さん、
きっとこの方だと思うのだけど→デザイン書道家美游さんのブログ                             
なんと、この展覧会に美游さんも出品されているそうで、図々しくもご縁を感じて  
好きなことを探し続けていると、どこかで繋がるんだなぁって実感。

美游さんは14・15日と、蔦サロンにいらっしゃるそうです 
 訂正  ↑在廊は14日・16日の間違いだそうです。

既に会期中ですが、9月16日の14時-15時には、岡本氏による作品解説が           
あるそうですので、お時間ありましたら~。 私ももちろん伺います♪

第2弾! CACA現代アート書展

 会期:9月11日(火)→16日(日)(最終日は17時まで)
 会場:アートスペースリビーナ 
    東京都港区北青山3-5-26 表参道ビル4F TEL:03-3401-2242 
    表参道A3出口出てすぐ

第3弾! カジュアルアート篆刻展

  会期:9月12日(水)→17日(月)(最終日は15時まで)             
 会場:蔦サロン  2F  東京都港区東京都港区南青山5-11-20
                   TEL:03-3409-8645

そして、蔦サロンも偶然! 
以前、タウンズウェブのMさんのご紹介で、
藍染め作家の方と二人展をさせて頂いた、素敵な建物です 


すご~く楽しみ~ 

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二度目のハゼラン(三時花)

2012-09-12 | 植物・畑・公園
       

久々に我が家のベランダガーデン。

一昨年、どこからか種が飛んできて咲いてくれたハゼラン。
今年も春先に種を蒔いて、夏前に1本だけ咲いてたんだけど、
その後、また夏の最中にパラパラと種を蒔いておいたら、
今頃になって今度は20本位にょきにょきと。

絵手紙教室の方によると、別名、三時花(さんじばな)と言うらしく
午後3時になると咲くことから、そう呼ばれるとか。
確かにその頃咲くことに気づいて、おお~って。

我が家は風の通り道で、写真を撮ろうと思っても揺れるし
草が満載だし、腕は悪いしで、いまいち花がよくわからなくてすんません。。

ということで、みのりさんのところでかわいいハゼランが見られるので
是非こちらへ~→みのり写真ブログ

この赤い小さな玉は、種がたくさん入っていて、もう少ししたら
パチンって弾けて黒くて小さな種が飛び散るのです。
なので、その前に指でプチってやって、近々また来年用に収穫します。
欲しい方はお送りしますよ~ 


さて、今日の1曲は、Claude Kelly の ♪ Forever

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閑古錐

2012-09-11 | 禅語・般若心経
                         (半紙)


久々に禅語。「閑古錐」 かんこすい 

意味は・・閑は静か、古はずっと前からあるということ。
鋭い錐(人間)が長い時間を経て、使い込まれていくうちに丸みを帯び、
静寂で穏やかな無生心になった状態のこと。
        
       (「こころの深呼吸 すっと気持ちが楽になる 禅語」永岡書店より)


この禅語、今まで自分ではあまり眼にとまらなかったんだけど、
書道教室で、蓬泉さんのリクエストにお応えして書いてみた参考作品。
あ、器の輪郭は顔彩もなかったので、朱墨と墨で。

いい言葉だなぁ・・と。


誰のためでもなく、自分の心をもっと自由で、楽に生きられるように
閑古錐の境地に、いつか辿り着きたいものぞよ 


今日の1曲は、鉄拳の 「振子」 のバックミュージックに使われていた
Museの  Exogenesis: Symphony Part 3
しっとりと沁みる曲です 




こちらもお時間ありましたら→インテリアの書
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To You

2012-09-10 | つれづれ
                    (はがき) 顔彩を指で


夕飯の洗い物をしながら、人生はほんと、すごろくみたいだなって、ふと 

いくつかの分かれ道を、さいころから渡された偶然だか必然だかに導かれて
今ここにいるのかなぁって。

さいころは、いいことも悲しいことも運んでくるけど
運命の決定打じゃないって思う。

それでも、自分では抱えきれない重さの出来事が巡ってきた時は
歩くことも考えることも止めて、「時間」の奏でる子守唄を聞いたりして 


どんな道でも、一歩づつ自分の足で歩いてきたことを振り返ったら
過ごしてきた時間は無駄なことなど何もなく、
ありがとうの気持ちが湧いてきて、また笑顔になれると信じてる。


今日の1曲は、大切な友へ ~Mr Children の ♪ to U

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「青山杉雨の眼と書」展へ

2012-09-09 | 書展・展覧会情報


昨日は「青山杉雨の眼と書」展へ。
本当は久々に母も一緒に行く予定でしたが、残念ながら一人で上野へ。

最近急に足腰に自信がなくなったようでして。。
まぁ、上野は私でも最近遠いなぁ・・と思うにからに。

今日が最終日なので混んでいるかと思ったけど、ほどよい人の波でした。
入口から平成館までの道には、甲骨文字の「眼」「書」「想」が。



昭和から平成にかけて書壇に一時代を画した書家である青山杉雨氏の、
今年は、生誕100年に当たるそうで。
生前収集された中国の書画や文房四宝のコレクションと、主要作品が一堂に。

改めて、この時代の書家の貪欲なまでの書への思いをひしひしと。
私の師もよく言っておられた。。
「僕らの若い頃は、それはもう、死に物狂いで書と向き合っていた」と。

今に生きる人々も、文化や芸術に対する思いがないわけではないのだけど
求める世界があまりにも多様化してきたり、
暮らしの中に、情報やデジタルな世界が溢れてきて、便利になったようでいて、
なんだかみんな忙しそうなわけでして 

でも現代の混沌とした中にあっても、青山杉雨氏の雄渾な線と峻険な運筆は
全然迷いもなく、内に蔵した力を発奮させ、生きるエネルギーと喜びを感じました 

コレクションの中に、何度も臨書した何紹基や、教室に通っていた頃
途中で断念した文徴明や傅山もあって、体の中で運筆を辿りながら
あああ・・ただただ毎日、書いていたいなぁっていう思いが湧いてきて。

ふと・・相田みつをのことばをふと思い出したなり。
「やれなかった やらなかった どっちかな」  

夏もそろそろ終わり、体調と気持ちを整えて、もっと書に向き合いたいものでありんす。。

さて、もうひとつ展覧会のご案内。
昨日ご紹介した、赤レンガ倉庫の展覧会にも出品されている田岡楚香さんからご案内を頂き。

赤レンガには13日、16日、19日、そしてこちらには
18日終日、20日14:30~、22日14:30~、28日終日会場にいらはるそうです。
お忙しそうですね・・ 
是非お出かけくださいませ 





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9月の書展情報あれこれ

2012-09-08 | 書展・展覧会情報
            

さて、9月もどんどん過ぎて行きますが、いくつか書展のご案内をば。
まずは、昨年お邪魔した横浜赤レンガ倉庫での展覧会。
去年は、書、立体、絵画などの抽象作品でしたが、今年はメンバーを拝見するに
おそらく書の人40人による展覧会。

40 ─The Sho あしたを書く
  日時:2012年9月13日(木)~19日(水)
            11:00-18:00 初日14:00~ 最終日16:00まで
 会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2F



メンバーには、田岡楚香氏 書TENグループの中谷翠泉氏、桃太郎氏 や、
八重樫冬雷氏宮村弦氏・・・代表は石井抱旦氏

そして、代表の石井抱旦氏が会長を務めていらっしゃる照心書道会の社中展。
第52回照心書展。



日時:2012年9月28日(金)~30日(日)
    10:00-17:00 30日は16:00まで
    作品解説 29日(土)10:30-12:00

会場:厚木市文化会館


そして、もう4年も前(!)に一度お邪魔した、石田象童さんの個展と
同時開催の失語症の方の書道教室展。



日時:2012年9月17日(祝)~23日(日)
    11:00-18:00 最終日 16:00まで

会場:横浜桜木町 リーブギャラリー
芸術の秋、そろそろ。 う~ん。全部は・・行けないかもだけど、ご案内まで。

そして今日はこれから上野・東京国立博物館で明日9日まで開催中の
「青山杉雨の眼と書」展 へ。 混んでるかなぁ。。

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拝啓 木簡さま

2012-09-07 | 木簡
               集字木簡千字文より (半紙)


昨日は午前中書道教室、午後からは先月から始まった「インテリアの書」の教室。

書道教室では、楷書、行草、かなを勉強している母組と、
木簡、隷書(曹全碑や張遷碑など)、甲骨・金文、造像などを学ぶ沙於里組とがあり。

最近、どうも時間をうまく使えていないようで
じっくり臨書する時間もなく、気持ちは焦るばかりなんだけど
教室で臨書できる時間は、私にとっても大事にしたい時間でして。

最初の「遂物意移」は、この日、気持ちよくかけた1枚。
木簡の、自由で伸びやで、生き生きとした表情を書いてみたかった 

そして、半紙の中での四文字が、それぞれ独立しながらも絡み合い、
全体として調和が取れるようにと思って書いてみたつもり 

たとえば「遂」は左向き、それに対して「意」は右向きにして見つめ合い
「物」の左(払い)への伸びに対して、「移」の一画目を太くして空間を締めつつ
禾(のぎへん)の右への払いを意識して。

といっても、私の場合、ほとんど自分なりの反射神経で書いているので
結果論なのですが。

一枚の半紙にたった四文字を書く、そのことからも教わることあれこれと。
形だけを捉えてただ羅列しても、そこには体温も感情も感じないわけで。

一文字一文字に、関心と愛情と感謝を持って書かせて頂く、
そう思って臨書しています 

なにはともあれ、好きと思える書があって、しあわせなり 


午後からの教室にもお立ち寄り頂ければうれしいです→インテリアの書
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