新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

順不同の大阪&奈良旅行記(その5)

2012-02-08 22:33:17 | 旅行記

埼玉県立近代美術館(MOMAS)訪問記のつづきは後回しにして、「順不同の大阪&奈良旅行記(その4)」のつづきです。


東大寺至宝を免震構造の建物で守りつつ公開する東大寺ミュージアムが開館したのは昨年10月10日のことでした。
ちょうどこの日、私は京都をぶらついました(記事はこちらこちら)。
オープン当日は混むだろうと思っていましたし、今回のTHE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUEST GRAND FINALE大阪初日に参戦するつもりでしたから…


そんなわけで、初めて訪れる東大寺ミュージアムに大いなる期待を込めて南大門をくぐりました。


   


120208_1_01 相変わらず、巨大です、仁王さま


ただねぇ~、前面に張られた金網が…


今のように陽が低い時期だと、この金網が日光を反射してしまって、うまく写真が撮れない…。

阿行像(の写真)は、ほぼ全滅でした


ところで、これほどデカイ木像(高さ8mらしい)って、東大寺南大門のこの仁王さま以外にあるのでしょうか?


と調べると、頭だけで18mもあるという仏さんが見つかりました


120208_1_02

中国・浙江省海寧市の安国寺大雄宝殿の釈迦牟尼仏だそうな


ただ、Record Chinaのこの記事、


2007年2月12日、浙江省海寧市の安国寺・大雄宝殿に釈迦牟尼像の頭部が設置された。
48人の職人が1か月以上もかけて設置作業に取り組んだというこの像は、重さ108t、高さ18mおある。耳部分だけでも、9.3mの大きさだというから驚きだ。唐時代に造られたというこの釈迦牟尼像、「世界最大の木像」と紹介されている。


だそうですが、なんだかよく判りません。唐時代に造られた木像が、21世紀になってから、それまでとは違う場所に設置されたということなのでしょうか?
また、写真で見る限り、まるで造られた(彩色された)ばかりのようですし、お顔立ちも、っぽくない…


ちょっとWEBをさまよっていたところ、「盛唐」といいますから8世紀前半≒天平期の仏像の写真をこちらのサイトで拝見してビックリ


120208_1_03
お顔立ちがこちらそっくりではありませんか


120208_1_04
右の画像は東大寺の法華堂(三月堂)に伝わる月光菩薩像


ポーズはまったく違いますが、いかにも同じ時代を感じさせてます。


それにひきかえ、「浙江省海寧市の安国寺・大雄宝殿に釈迦牟尼像の頭部」は、こちらの仏さんたちとの共通点が見つかりません…


ところで、法華堂(三月堂)月光菩薩像は、相方日光菩薩像ともども、東大寺ミュージアムに展示されていまして、1年半ぶりに拝見することができました(1年半前の記事はこちら)。


ということで、やってきました、東大寺ミュージアム


120208_1_05


回りの風景に溶け込む佇まいで、期待が高まります


入館料は大人(大学生以上)が500円と、他の寺社の拝観料と比較して割安な感じ。しかも、大仏殿の拝観とセットなら、200円お得な800円
ちょっと考えた結果、私は大仏殿の拝観とセットになった共通券を購入しました。


120208_1_06


そして、肝心の展示はといいますと、展示されている仏さま・仏具・その他資料や教典のも、照明も、建物の造作も、雰囲気も、大満足


2010年の晩秋に東京国立博物館(東博)で開催された特別展「東大寺大仏-天平の至宝-」で、大勢の人混みの中でなんとか拝見した寺宝の数々と、今回はかなり親しく再会できましたし、何よりも、初めて不空羂索観音立像を拝見できたのはうれしかった


120208_1_08


この不空羂索観音さま、1年半前に法華堂(三月堂)を訪ねたときは修復中でしたし、東博には光背だけが東下されたし、高校の修学旅行の時は法華堂(三月堂)には行かなかったしで、その大きさに驚きつつ、立像から発せられるというか何というか、見えない力に(心の中で)ひれ伏した私でありました。


っつうことで、ちいと書き足りない気もしますが、東大寺ミュージアムを「超お薦め」と評し、今日はおしまい


つづき:2012/02/09 順不同の大阪&奈良旅行記(その6)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする