新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2018年最初の関西旅行 #1-6

2018-04-24 23:32:50 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「2018年最初の関西旅行 #1-5」のつづきです。

国立民族学博物館(みんぱく)特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」から、彫像編をやってみましょう。

日本には土偶という世界に誇るべきユニークかつ完成された(かのような)造形、その古さ衝撃的彫像があります。
このブログでも何度も書いたように、私は土偶大好きでございまして、今年夏(18/7/3-9/2)には東京国立博物館特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催されて、国宝土偶5点に再会できるというので、いまから楽しみです。
(JOMONのロゴの「O」は、遮光器土偶がモチーフになっているもよう)

そんな土偶にも負けないユニーク彫像が世界各地からみんぱくに参集していました。

まず、インドネシア悪霊は、

インドネシアフラッグキャリアにその名を冠するガルーダよりも良い感じ

でも、悪霊像にしてもガルーダ像にしても、おもしろいことはおもしろいのだけれど、まとまりすぎているというか何というか、意表を突くような衝撃度ない と断言してしまいます。

というのも、お隣のマレーシアから収集されたというこちらの彫像が、、、、、、

あへぇ

です。
一見、ポーズを決めているように見えますけれど、右腕は、腰から伸びて右肩を押さえています
いったいどうなってるの???????

この彫像と同じ、マレーシアクニャー族の神像をもう一体。

なんでしょ、この脱力感…

図録によれば、

クニャー族は、マレーシアのボルネオ島中央部で、陸稲を中心とする焼畑農業を営む少数民族。(中略) 彫刻や絵画など、美術工芸に優れた技術をもつことで有名である。

だそうで、上の神像は「部屋の守護」に、右の神像は「厄除け」に用いられたのだとか。

でもねぇ、これくらいで驚いていては身が持ちませんよ。
こちらをご覧くださいな。

アフリカ版百鬼夜行っぽいのですが、こちらはタンザニアマコンデの彫刻です。

なかでもこの2点凄い

口あんぐり…ですな。
図録によりますと、

マコンデは、東アフリア、モザンビーク北部からタンザニア南部にかけてひろがる高原に住むバントゥ系の農耕民である。マコンデがつくる彫刻品はそのユニークかつ大胆なデフォルメのありかたと精巧な彫りで知られ、今日ではアフリカを代表する民族芸術として人気がある。
マコンデはもともと、民俗の信仰に関連するお守りや祖先の像を彫っていた。(中略) しかしながら1920年代の半ばにはすでに、欧州の人間のまなざしを意識して製作された彫刻品もみうけられるようになる。その後、欧州のアート界からも高い評価をうけ、各国の博物館や美術館でマコンデ彫刻の展示会が開かれている。

だそうですから、多分に人の目を意識した作品群なんでしょうねぇ。
でも、このしなやかな形、良いなぁ

もうちょいと書き続けたいところではありますが、NHK FM「MISIA星空のラジオ」に集中するべく(もう半分過ぎてる)、きょうはここまで。

つづき:2018/04/27 2018年最初の関西旅行 #1-6

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