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『別丁 石川真澄 という人がいた』、10月に読了。筑紫哲也編集 (※1のコメント: 先日お亡くなりになりました)。私家版。2005年7月刊。裏表紙は「選挙分析のための統計ノート」。
絶筆となった『戦後政治史 新版』(岩波新書) の序文から始まり、まず、「偲ぶ会」の記録。朝日新聞関係者 (国正・黒川・柴田・下村・竹内・深津・本多さんら) の「同じ釜の飯」、岩見・岡留・國弘・辻元さんらによる「出会い」、山口さんらによる「学究」、最後に「人・市民」。
「日本人の歴史観の鈍さ浅さを慨嘆して尽きなかった」(p.28)。「彼は・・・尊敬する先輩から、「人々が無関心なままに過ごしているとき、いち早く兆候を察知してたいへんだと声をあげろ。逆に人々が常軌を逸して過熱状態になったときは、待てよと冷静な自分に立ち帰れ」と教えられたという。その初心を貫いた生涯」(p.30)。「小選挙区制礼賛の大合唱のなか、敢然と「反対」を貫いた」(p.54)。そして、「権力者に決して寄り添おうとしない姿勢・・・生来の素質」(p.50)。「生涯を通して反体制を貫いた」(p.121)。
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