下記の記事(http://www.the-journal.jp/contents/kanehira2010/2011/05/post_6.html)のタイトルの通りの気分だ。THE JOURNALに出ていた金平茂紀さんの論考。
「パレスチナの地で歓喜するパレスチナ人たちの様子」については、誤報だったのではないかと思う。その映像をニュースを見てとても嫌な気分になったのだが、後日、誤報だったとのニュースも見た記憶がある。
オバマ大統領の演説や市民のインタビュー映像を見て、とても嫌な気分になってしまった。身柄を確保する気など全く無く、「殺す」ことが当初からの目的だったとも聞く。その結果を見て喜ぶ人々。フセイン元大統領の私刑(死刑)の時も同様だった。
日本政府の声明、「敬意を表する」だなんて、これまでの小泉純一郎氏に代表される自民党の政権と何ら変わりないじゃないか!
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【http://www.the-journal.jp/contents/kanehira2010/2011/05/post_6.html】
ひとを殺して歓喜する国民にはなりたくない
ビンラディン殺害の第一報を聞いたのは、津波で壊滅した岩手県陸前高田市の取材中で、県立高田高校校舎に向かう車中でのことだった。強い風が吹き荒れていた。津波に抗して景勝地に一本だけ生き残った松原の松の木もようやく立っているという感じだった。オバマ大統領がまもなく演説を行うという知らせだった。米軍特殊部隊がパキスタンでビンラディンを殺害した。生きて捕捉するオプションは元々なかったという。つまり、「見つけ次第、殺せ」とオバマ大統領は命じたのだ。
「Justice has been done.」とオバマ大統領はテレビ演説の締めくくりで言った。ニューヨークのグランド・ゼロやホワイトハウス前にたくさんの人々が集まり「USA!」を連呼した。ひとを殺して歓喜する国民がそこにいる。
10年前の9月11日のワールド・トレードセンター崩落後に世界中に配信された映像があったのを覚えている。事件後、パレスチナの地で歓喜するパレスチナ人たちの様子だった。そのテレビ映像をみて「文明国」の人々は言った。何という人々だ。あんな悲劇に歓喜する人々がいるなんて。だから僕らはいま同じように言おう。ひとを殺して歓喜する国民にはなりたくない。今朝の新聞をみた。朝日新聞に最上敏樹が「拘束・裁判が世界の潮流」と主張し、今回の国家の明確な意志による「暗殺」を容認しない意見も紹介している程度で、他紙にはほとんどそのような主張はみられなかった。わずかに毎日新聞が「人々が一人の死を喜ぶ姿に少しうろたえている」というコネティカット州の9・11遺族の談話を載せていたくらい。日本政府は「テロ対策の顕著な前進を歓迎し、関係者の努力に敬意を表する」との談話を発表した。
世界はもっともっと危険な方向に漂流しだしている。大震災後と現在進行形の原発事故のなかにある
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