gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142663)。東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html)。asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html)。そして、最後に東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061201001965.html)。
思いいつきでオスプレイを、地元の了解もなく?、誘致発言。実現性ゼロのパフォーマンスであり、沖縄の負荷軽減にもならない思い付き発言。ここまで持ち上げた彼の支持者・投票者にも問題。
一方、「松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」」ってどういうこと? みんなの「誤解」だったの??
『●「証拠が出てくれば反省しなければならない」のだから、反省してください』
『●無節操の図: 橋下元大阪〝ト〟知事も十分に〝ト〟、そして自民党も同じ穴のムジナ』
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/142663】
風前のともしび 橋下徹の政治生命
2013年5月31日掲載
問責否決は一時しのぎ
<弁護士に戻ってもイバラの道>
公明党の反対で問責決議が否決された橋下徹・大阪市長。ホッとひと息かもしれないが、これで危機が去ったわけではない。「慰安婦発言」「風俗発言」で日本中の女性を敵に回したことで維新の会の求心力は急低下。都議選と参院選のダブル惨敗、それを受けての共同代表辞任は“既定路線”だ。石原慎太郎との19日の会談で「後任は平沼赳夫で」と一致したという情報もあり、その後は大阪市長に専念し、ほとぼりが冷めるのを待つ気だ。しかし、このシナリオも厳しい。
「これからの橋下市政はレームダックです。市長は公明党の
言いなりでしょう。先日、大阪府市の水道事業を統合するための
条例案が、公明党の反対で否決されました。市長が提案した条例案が
初めて否決されたのです。そうしたら立て続けに今度は問責決議が
出てきて、公明党に揺さぶられた。市長は第2会派の公明党の協力が
なければ、何もできない。その公明党の支持母体、創価学会の婦人部の
間では“橋下アレルギー”が広まっている。市長はずっと問責と
隣り合わせです」(市政関係者)
まあ、市長がダメなら弁護士に戻ればいいやという了見かもしれないが、それだってどうなるか。慰安婦発言で「弁護士の品格をどん底まで落とした」と大阪弁護士会の有志から懲戒請求が出ているからだ。たとえ、弁護士に戻れても、年収2億円とも3億円ともいわれたタレント弁護士時代のような稼ぎは到底ムリだ。
「そもそも橋下氏は政治家を長く続けるつもりがあったのでしょうか。
周辺からは本人も賞味期限を2年程度と自覚していて、
期限が切れたらまた弁護士に戻ればいい、
と思っていたという話も聞こえます。しかし、こうやってミソをつければ
今後は非常に厳しくなる」(政治評論家・野上忠興氏)
問責否決で「窮地を乗り切った」なんてとんでもないのだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html】
オスプレイ 大阪移転提案 事故危険 地元は反発
2013年6月7日 朝刊
政府が六日、日本維新の会の橋下徹共同代表が提案した米軍新型輸送機オスプレイの八尾空港(大阪府八尾市)への訓練移転を検討する考えを示したのは、全国の自治体に受け入れを要請している立場上、むげにはできないという事情があるからだ。八尾空港の周辺は現在オスプレイが配備されている沖縄以上に多くの人口を抱えるだけでなく、地元自治体の反発もあり、実現可能性は決して高くない。 =社説<5>面
オスプレイの訓練移転は昨年九月、日米間で「可能性を検討する」ことに合意。沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に配備された十月以降、当時の野田佳彦首相らが全国知事会などに協力を求めた。ただ、これまでに受け入れを表明した自治体はなく、「しっかりとした協議が進んでいる状況ではない」(小野寺五典防衛相)という。
菅義偉官房長官は六日、橋下氏と会談した後の記者会見で、維新側の提案に「素直に歓迎したい」と表明し、訓練地としての適否を検討するよう防衛省に指示。「日本の(米軍)基地の七割超が沖縄にあるわけだから、全国の自治体でも負担軽減を考えていただければ」とも語り、同様の動きが各地に広がることに期待を示した。
米軍による各種訓練の本土移転は歴代政権が取り組んできた課題だが、実現したのは実弾射撃や戦闘機などごく一部。事故の危険や騒音の問題から、地元の理解はなかなか得られていない。
オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、多数の死傷者を出しており、訓練移転にはさらに高いハードルが待ち受ける。八尾市の田中誠太市長は六日、記者団に「国から話があるなら検討しなければならない」としながらも「基本的に反対だ」と表明した。
防衛省は今後、八尾空港の設備や周辺環境などを調査し、米側の意向も確認する方針だが、地元の反対を押し切ってまで実現するのは困難という見方が強い。 (生島章弘)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html】
【社説】
オスプレイ移転 沖縄の負担軽減に遠く
2013年6月7日
沖縄県民の米軍基地負担軽減には、日本国民が痛みを分かち合うことが必要だが、橋下徹大阪市長の言うオスプレイ訓練の一部受け入れは唐突で、実現性も疑問視される。真の負担軽減には程遠い。
在日米軍基地の約74%が集中する沖縄県。基地と暮らす県民は日々の騒音や相次ぐ事故、米兵による犯罪、それを裁けない治外法権的な日米地位協定など重い基地負担に苦しみ、本土が沖縄に基地を押し付ける「差別的構造」と告発してきた。
米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」に反対する仲井真弘多県知事は、移設先を「北海道から鹿児島までヤマトで探してもらいたい」と訴える。
日本維新の会共同代表を務める橋下氏と幹事長の松井一郎大阪府知事は、安倍晋三首相、菅義偉官房長官に対し、普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行訓練の一部を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れることを提案した。
沖縄県民の過重な基地負担軽減には、同じ日本国民として負担を可能な限り等しく分かち合うことが望ましい。橋下氏らの問題意識は共有できる。特に、地位協定の改定を求めたことは、安倍内閣として重く受け止めるべきだろう。
ただ、橋下氏らの提案が、沖縄県民の基地負担を本当に軽減することになるのか、甚だ疑問だ。
橋下氏らはオスプレイの訓練を本土の自衛隊基地や民間空港の活用で年間百二十日間は沖縄県外で行うことを提案した。
実現すれば、ある程度の負担軽減にはなろうが、部隊やオスプレイはそのまま沖縄県内に配備し続けることが前提だ。それでは抜本的な負担軽減策にはなり得まい。
そもそも移転が実現するのか。八尾空港は普天間同様、周囲に住宅が迫り、学校や保育所が隣接する。田中誠太八尾市長は安全性への懸念を指摘し、移転反対を表明した。地元の説得は容易でない。
橋下氏は府知事時代、米軍機訓練の関西空港への受け入れ検討を表明したが、いつの間にか沙汰やみだ。周到な準備も地元説得の熱意もなく、思い付きで提案しただけでは、政治家の責任を果たしたとは言えまい。
従軍慰安婦や風俗業活用をめぐる自身の発言から話題をそらし、支持率低下に苦しむ日本維新の会の党勢立て直しの意図があるのなら見過ごせない。パフォーマンスに振り回されるのは御免である。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html】
2013年6月8日23時38分
松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」
【左古将規、京谷奈帆子】日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事が10~15日、訪米する。知事公務としての自治体間交流や視察が目的。維新共同代表の橋下徹大阪市長は一連の慰安婦発言などへの批判を受け、訪米を断念。松井氏は「橋下氏の発言の誤解を解きたい」とするが、周囲は「知事の仕事に集中してほしい」と懸念も示す。
松井氏はまず府が友好交流提携を結ぶカリフォルニア州を訪れ、州知事を表敬訪問。医療関係企業も視察して経済交流強化を図る。その後ニューヨーク市に移動し、市当局から大都市経営の説明を受けたり、まちづくりに携わる地域組織を視察したりする。カリフォルニア州で弁護士経験がある中原徹・府教育長が同行し、教育現場も視察する。
橋下氏も一緒に訪米する予定だったが、旧日本軍の慰安婦を「必要だった」などとしたり米軍に「風俗業の活用を」と勧めたりした発言が米国内でも批判を浴びて面会の約束が取りにくくなり、断念した。
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